「ギジンカ?」
「ああ我々のように爪を持つ生き物は細かい作業が苦手だろう? 種族毎に専用コンソール等を開発する事も考えられたが時間がかかる為代案を大城一夫に頼んで
いたところ先日変事が来てな」
「それがーその『ギジンカ』?」
「そうだこの賢石に擬人化の概念が封じられているがまだテストを終えていないのだそれを君に頼みたい」
「えーやだよーファフナーにやらせればいいじゃん」
「奴は今UCAT本社に出向いていてるついでに言うとここに居たもの全員が向こうへ避難している」
「へー。――避難?」
「……」
「ちょっとそこで黙らないでよ!」
「いや……そのだな……テストの志願を募集したのだが……大城が余計なことをしてな……」
「うわーファーゾルトが言い淀んでるところ初めて見た。余計なことって?」
「性別変更の概念を混ぜたらしい」
「……なんで?」
「聞くな。だがそのせいで最初に志願した水の精がな……大惨事だった」
「水の精ってたしか女性型だったよね……?」
「それ以上考えない方がいい」