「やー、今日もお疲れ様でしたー」  
誰もいない自室に、大樹は帰宅の挨拶を済ます。  
その後夕飯を済ませ、バスルームで湯舟に浸かりながら、今日の更衣室での一件を思い出す。  
「それにしてもシビュレさん、見かけによらず中々やりますねー。先生驚きです」  
ううむ、と唸りながら、湯の中に顔を沈め、口からぶくぶくと泡を立ててみる。  
そんな彼女に、一つの興味が浮かんだ。  
「……そんなに気持ちいいもんですかねー?」  
どれ、と、自分の胸を揉んでみる。  
「ん、おっきい……」  
自分の胸ながらよくここまで育ったものだと思う。  
「ぐにぐにー」  
変な効果音を付けながら、自分の胸を捏ねくりまわす。  
しばらくして、  
「……あんまり、変わりませんね」  
騙されましたか?と、変な言い掛かりを付けながらも、ある事を思い出す。  
「んー、確かシビュレさんはー」  
風見さんの名前を呼んでましたね……  
彼女の中では、風見はかなり親しい、寧ろ恋仲とも言えそうな仲だ。つまり、  
「私のそういう仲の人を想像すれば……あれ?」  
ふと、一つの疑問が浮かぶ。それは、  
「私そんな相手いませんよ!うわ自分で言ってて悲しー!」  
浴槽の淵で泣きまねをした後、思考を再開する。  
「んー、誰か適当な人でもいいんでしょうかねー…」  
しばらく考え、浮かんだのは、  
「……佐山君、とか?」  
何故彼が、とも思ったが、  
「そうですよ。彼、いつも先生いじめてますから、こんな時くらいサービスしてもらわないと」  
 
よくわからない理由をつけつつ、大樹は必死に佐山のイメージを捻り出す。  
「んんー佐山君佐山君さやまくんさやま」  
まず、あの少年はこの場にいたらどう言うだろう。例えばこうか。  
『全く、何を全裸でオープンエロスしているのかね大樹先生』  
「あ」  
これだ。と、イメージが確定し、少し笑顔がこぼれる。  
あとは、彼の言葉を思い浮かべていくだけだ。  
『で、一体何をしているのかね、大樹先生』  
「佐山君、先生、お願いがあります」  
『何かね?馬鹿な内容なら聞かないが』  
「先生を、気持ちよくして下さい」  
想像の中とはいえ物凄い事言ってますねー相手生徒ですよ?  
自分で呆れつつも、心臓の音が早くなっているのがわかる。  
そして、続く佐山の言葉は、  
『−Tes.と、言っておこうか』  
契約の言葉を聞くと同時に、両胸に手を伸ばした。  
「お、おぉ」  
『……自分の胸で驚くのはやめたまえ。しかし大きい……』  
形も大きさも申し分ない二つの乳房が、両手に揉まれ形を変える。  
湯舟の中という事もあり、時折谷間に溜まる湯の様子が面白いように変わる。  
「佐山君……気持ちいいですよぉ、コレ」  
『それはなによりだ。なら……これはどうかね?』  
揉むのを止めた両手は乳房を掴み、乳を搾るように動き始める。  
「ふ、ああぁっ」  
『ふむ、中々面白い声を出すね』  
「や、やっぱり佐山君は意地悪ですあぅっ」  
抗議と同時に乳首をつねられ、語尾がおかしくなってしまった。  
「つ、つねっちゃ駄目ですよぉー」  
『……なんだか知らないが、凄まじくエロいね、大樹先生』  
その言葉に、大樹は一言呟く。  
「……佐山君、もっと、もっとして下さい……よ?」  
『Tes.』  
 
大樹の要求に応えるように、胸を弄っていた手は腰をなぞり、太腿、尻と愛撫していき、秘部に到達していた。  
「さ、佐山君……そろそろ」  
『限界かね?』  
幻想の問い掛けに無言で頷き、  
「……お願いします」  
閉じていた股を開き、指を招く形にした。  
『では、入れようか』  
声と同時に、指が秘部に入っていく。  
「う、ああっ」  
『……動かすよ?』  
指が秘部の中を掻き回す。  
「うあ、あぁんっ」  
『気持ち、いいかね』  
「き、きもっ、きもちいいですぅっ」  
『なら、さらに激しくいくがいいかね?』  
頷くと、休む間もなく指の動きが激しくなる。  
「んっ、んぁっ、んあぁっ」  
『さあ大樹先生、イクぞ』  
「はっ、はいっ、あっ、あぁっ、あああぁぁっ!」  
絶頂と共に、股間から何か液体が多めに出る感覚がした。  
 
「……やってしまいました」  
この歳で湯舟の中で漏らしたなんて、末代までの恥ですよー……  
湯の後始末をし終えた後、改めてシャワーを浴びていた。  
「はあ、なんか逆に疲れた感じです……でも」  
してる間は、なんか気持ちよかったですねー。  
 
「また今度……してみますか」  
 
 

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