湯気の満ちた空間がある。  
湯気を透かして見える壁や床はタイルが敷き詰められている。  
さらに壁には蛇口やシャワー、大きめの鏡が取り付けられている。  
ここは浴室だ。  
現在、ここには一人の女性がいる。  
彼女はボディソープで洗った身体を、シャワーから噴出する湯で洗い流していた。  
シャワーからかかる湯が、彼女の白い肌を伝い、流れ落ちていく。  
ふと、彼女は顔を上げ、頬に張り付いた金色の髪を払うと、正面にある鏡に映る自分の身体を見た。  
己の身体が作り出す曲線を確認すると、再び身体に付いた泡を流し始める。  
ふと、背後、浴室の戸の向こうから声が響いた。  
「美影さーん。それじゃあ、もう少し待っててくださいー」  
声は少年のもので、どこか、嬉々とした響きがある。  
「ん。リュージ君、わかった」  
美影は背後を振り向きうなずくと、シャワーを止め、浴槽の縁に座る。  
……今日はリュージ君と御風呂。  
風呂に入る前に自分が言ったのだ。  
……一緒に入ろうって。  
その時の事を思いだし、美影は笑みを浮かべる。  
美影は、過去に幾度と無く飛場と入浴している。  
だが、今日は違った。  
……完全に人になってから、初めてリュージ君と御風呂。  
三週間ほど前、突然、生理がはじまった。  
それは彼女の身体が完全に進化を終えた証だった。  
その日は、飛場が思わず自分を抱き上げ踊り回り、飛場の母親に蹴り飛ばされていた。  
その生理も治まり、今日。  
……これで、リュージ君と……。  
そう思い、頬が僅かに赤く染まる。  
これも、進化する前は無かった事だ。  
だから今、そうなることに美影はさらに笑みを濃くする。  
「美影さーん。入りますねー」  
声が響き、浴室の戸に人影が浮かぶ。  
「ん。いいよ」  
戸に浮かぶ人影を見て、美影は許可の声を出す。  
戸が開き、腰にタオルを巻いた飛場が入ってくるのを美影は見た。  
 
戸を開け、浴室に入った飛場は湯気の中、  
浴槽の縁に座る美影に視線を向けたまま戸を閉めた。  
美影の顔がこちらを見ている。  
……あぁ、いつ見ても可愛いなぁ……。  
視線をやや下に向ける。  
二つのふくらみをみて、  
……あぁ、柔らかそうだよなぁ……。  
さらに視線を下に向けようとして、  
「……は!いやこれじゃ激しく視姦じゃないですか、いけないなあっ!」  
こちらの言動に、美影は首を傾げる。  
「リュージ君?」  
「あ、いえいえ何でもないです、じゃあ、身体を洗いましょうか。」  
飛場が言うと、美影は首を横に振り、  
「ん。私はもう洗った」  
「ええ〜!!」  
思わず飛場は叫んだ。  
……そんな!我が人生における楽しみの80%がっ!!神よ!なんて残酷な!!  
心の中で叫んでいると、美影が立ち上がる。  
「ん。今日は私がリュージ君洗う」  
思考停止した。  
一瞬で復帰すると再び心の中で叫ぶ。  
……美の神よ!!今日という日を有り難う!  
身体をくねらせつつ美影に言う。  
「もちろんお願いしますっ!!」  
飛場は完全にゆるみきった顔で椅子に座った。  
……こんな日がくるとはなぁ……素晴らしきかな我が人生!  
 
美影はボディソープの容器をもって飛場の後ろに立った。  
前に座っている飛場は尋常じゃないゆるみ方をした顔で身をくねらせている。  
明らかにおかしいが、飛場は毎朝同じようにおかしくなるので気にしない。  
「じゃあ、洗うね」  
「ええ」  
ゆるみきった声が返事をするのを聞くと、美影はボディソープを手に出し、  
自分の胸へと塗りつけた。  
以前飛場が渡してくれた本に書いてあったことだ。  
……女の人が男の人を洗うときはこうするって。  
十分に塗りたくると、泡だらけの胸を飛場の背中に押しつけた。  
「み、みみみみみみみみ美影さん!?」  
飛場の慌てた声が聞こえる。  
「ん。洗いにくいから動かないで」  
答えて、押しつけた胸を擦るように動かす。  
「うひぁ」  
飛場が妙な声を上げるが続ける。  
胸の先端が擦れてくすぐったいなと思いつつ動かしながら飛場に言う。  
「リュージ君。どう動いたら気持ちいいか言ってね」  
「は、はいっ!美影さん。もう最高です!」  
最高と言うことは今ので良いのだろうと美影は判断する。  
まんべんなく胸を押しつけて洗っていく。  
背中全体に泡が付いたところで飛場に話しかけた。  
「リュージ君。今度は前」  
と、前に回り込むと飛場は惚けた顔でどこか遠いところを見ている。  
「リュージ君?」  
 
いきなり頬をつつかれて、飛場は自分を取り戻した。  
「……は!美影さん?」  
見れば、こちらの顔をのぞき込むように美影が顔を近づけている。  
「ん。次は前だから」  
飛場はまだぼんやりとしている頭で答えた。  
「え?ああはい前ですね、どうぞ……」  
返答を聞くと、美影がこちらの首の後ろに手を回してきた。  
「あ……美影さん?……うわぁ!」  
いきなりこちらの胸に、美影の胸が押しつけられる。  
……柔らかいなあ……。  
「……あ?」  
気を抜いた為に、飛場は自分に掛かってきた体重を支えきれず、椅子ごと後ろに倒れた。  
油断のためか思い切りよく床のタイルに後頭部を打つ。  
「ふ」  
衝撃に意識が飛びかけた。  
「リュージ君。大丈夫?」  
が、美影の声で何とか意識を保つ。  
「……ええ、大丈夫です」  
「ん。じゃあ」  
そう言って美影は胸を擦りつける。  
背中と同様にまんべんなく泡をつけていく。  
美影の身体が下に移動し、腹を擦り始めた。  
「うあ、美影さん……うわもう僕はどうすれば!?」  
柔らかな胸を押しつけられる中、美影の胸の先端部がやや固い感触を与えてくる  
美影の身体がさらに下へ、腰へ移動する。  
「リュージ君……これ」  
見れば既に勃起した男根が腰に巻いたタオルをはねのけていた。  
「ああいやそのそれはですね……」  
 
美影は目の前で勃起している飛場の男根を見ていた。  
「み、美影さん……」  
飛場が掛けてきた声にはっとする。  
……やらなきゃ。  
「あ……。ん。じゃあここも洗うね」  
そう答えて、男根を胸で挟み込んだ。  
「ふぅぁ!」  
飛場が声を高める。  
これがいいのかなと思い、手で胸を両側から押さえる。  
男根が持っている熱が伝わってくる。  
……リュージ君の、熱い……。  
男根を擦るように胸を動かした。  
「ん。リュージ君。私の胸……どうかな?」  
飛場が息を荒げつつ、即答した。  
「最高です!もう、柔らかくて、こう、ああ……ああ!」  
どこかおかしい気もするが、褒めてくれている事を美影は嬉しく思う。  
「ん。有り難う」  
礼を言い、擦る動きを速くする。  
泡が潤滑を良くしているため、抵抗無く動かせる。  
偶に男根が脈動するのを感じつつ続ける。  
「うあ、美影さん。それ以上動かすと……!」  
「リュージ君。私で気持ち良くなっていいよ」  
さらに動きを速め、挟む力を強くする。  
男根が一際大きく脈動した。  
飛場が声を上げる。  
「……っ!美影さ……うあぁ!!」  
勢いよく男根から白濁液が発射された。  
 
発射された白濁液が美影の顔を汚す。  
「あ……」  
飛場が美影を見ると、美影は顔全体に白濁液を付けた状態で呆然としていた。  
「す、すみません……美影さん……」  
「……ん。……これ、リュージ君の?」  
そう言って美影は顔に付いた白濁液を指ですくい取ると、  
それを舌で舐めた。  
「……苦い」  
そう言いつつも美影はすくい取って舐める行為を続ける。  
「み、美影さん……」  
「ん。……リュージ君が気持ちよくなったから出たんだから」  
そう言って最後のひとすくいを舐め、身体を起こす。  
「リュージ君、次は、私のここ、どうかな?」  
美影が倒れているこちらの頭へ膝立ちで、手を使い移動してきた。  
こちらの頭の上まで来ると、  
秘所に指を当て、広げる。  
「どうかな?リュージ君」  
飛場は美影の秘所から目を離せないでいた。  
「美影さん。綺麗です……」  
「ん。有り難う」  
美影はそう言ってこちらの顔に秘所を近づけてくる。  
「……触っていいよ」  
「あ……」  
飛場は首を上げ美影の腰を手で掴むと、  
秘所に口をあてた。  
「んっ……」  
美影が小さく声を上げる。  
 
美影は飛場を見下ろしながら頬に熱を感じる。  
……リュージ君に見てもらっている……。  
飛場が口でこちらの秘所に触れてきた。  
「んっ……」  
その行為にくすぐったさを感じ、思わず声が出た。  
こちらの声を聞いた飛場が笑みを浮かべ、言う。  
「とても、綺麗ですよ。美影さん」  
そう言って舌でこちらの秘所を舐める。  
「あ……。リュージ君……」  
「それに、おいしいですよ。」  
「ん……」  
飛場の言葉に答えられない。  
飛場は舐めるのを続ける。  
くすぐったさに身をよじるが、飛場が腰を押さえているため、効果は無い。  
突然、くすぐったさが身体の中に入ってきた。  
「んぁっ。リュージ君……?」  
飛場が舌をこちらの中まで入れている。  
「く……ん……」  
飛場が舌を動かす。  
「んっ……リュージくぅ……ん」  
逃れられないくすぐったさに膝が震える。  
「……美影さん……」  
そのことに気が付いた飛場が顔を秘所から離した。  
だが美影は、息を整え、言う。  
「……ん。リュージ君……次はこっちで」  
美影は身体を飛場の腰の上へとずらした。  
既に再び勃っている男根がそこにはある。  
美影は男根の先端を、手で自ら秘所へと合わせた。  
 
「美影さん……痛かったら無理しないでいいですから……」  
「ん。リュージ君となら、大丈夫。」  
そう言ってゆっくりと腰を降ろす。  
飛場は自分の男根が美影の中に入っていくのを見る。  
「……っ!!」  
美影が小さく声を上げた。  
「……痛い……」  
顔を見れば目に涙が浮かんでいる。  
「み、美影さん!?今、抜きますから!」  
慌てて身体を動かそうとするが、美影に抱きつかれ、止められる。  
「ん。……大丈夫だから……!」  
抱きついたまま美影が腰を動かす。  
「……っ!んっ……あ……」  
男根が強く締め付けられる。  
「く……美影さん……」  
「ん……っ……リュージ君、気持ちいい?」  
確かに締め付けられた男根は快感を送ってくる。しかし、  
「美影さん……。僕は、美影さんが痛いだけなのは、嫌ですから」  
美影がやや間をおいてから答える。  
「……ん。御免ね。リュージ君。」  
そう言って美影は腰を動かすのを止めた。  
「痛くなくなるまで、ちょっとこのままでいさせて……」  
飛場は美影の背に手を回す。  
白い肌の背は薄く、どこか頼りない。  
自分より身長は高いはずなのだが、今は小さく感じる。  
飛場は手を相手の頭へ移し、髪を撫でた。  
 
美影は飛場の手がこちらの髪を撫でるのに任せていた。  
飛場の手に美影はこちらを落ち着かせようとする意志を感じる。  
それを理解すると身体から余分な力が抜けていく。  
しばらくして、少し腰を動かすが、もうほとんど痛みは感じない。  
「ん。リュージ君、動くね」  
腰を上に引く。  
膣内から男根が抜けていくのを感じ、息を漏らす。  
「んんっ……」  
再び、男根を挿れていく  
「ふぁっ……」  
「っ……美影さん……イイですよ……」  
「ん。……よかった」  
少し腰を動かす速度を速くする。  
すぐ近くにある飛場の口から熱い息が漏れ、顔にかかる。  
「んっ……リュージ君の、まだ大きくなる……」  
膣内で飛場の男根がさらに大きくなるのを感じた。  
飛場がさらに顔を赤くしつつ答える。  
「いや、美影さんの中が気持ち良いので……」  
「ん。有り難う」  
そう言ってさらに動きを速める。  
「美影さん……」  
飛場が不意にこちらの尻に手を当てた。  
「?……リュージ君?……ひぁっ!!」  
飛場が突き上げるように腰を動かした。  
こちらが動くのよりも速く飛場は突き上げる。  
「んっ……は……リュー、ジ……くぅん」  
 
飛場は美影の中に男根を突き込むように腰を動かす。  
美影の膣内では、男根が絞るように締め付けられる。  
「リュージ君……んっ」  
「く……あ……美影さん……」  
既に飛場は限界が近い。  
美影も同じだ。  
どちらも、相手を抱く手の力を強める。  
「美影さん……もう……」  
「ん。……いいよ……リュージ君……」  
美影が飛場に唇を重ねる。  
同時、飛場が一段と強く男根を突き込んだ。  
「んくっ!!」  
飛場の男根が大きく脈動し、白濁液が発射された。  
熱い白濁液が美影の膣奥に当たり、美影も達する。  
「んっ……んんんんんんっ!!」  
唇を重ねたまま身体を硬直させ、飛場を抱きしめる。  
身体の内側に広がっていく熱さに美影は身を震わせた。  
白濁液が膣内を満たす頃に、ようやく硬直が収まる。  
唇を離す。  
「……はぁ……美影さん」  
「……ん。……リュージ君。抜くよ」  
言って、美影がゆっくりと男根を引き抜く。  
「んっ……あ……こぼれる」  
完全に男根を抜いた秘所から、白濁液がこぼれ落ちた。  
 
飛場は立ち上がり、浴槽の縁に腰掛けた。  
正面、美影は床に座り込み、自分の秘所から逆流する白濁液を見ている。  
……うわ、なんかものすごくエロスだなあ。  
上気した美影の顔を見ていると、不意にその顔がこちらを向いた。  
「リュージ君」  
「いえまだエロ妄想には達してませんよごめんなさい!」  
錯乱した事を言ってから美影の視線がこちらの顔に向かっていない事に気付いた。  
視線を追って自分の腰を見る。  
まだ勃起している男根があった。  
「うわ、いやその……」  
「ん。リュージ君、まだしたいの?」  
こちらを見上げて美影が言う。  
再び頬が熱くなった。  
「いえ……その……」  
「ん。してあげるね」  
こちらが返答に戸惑っていると、美影が言い、近づいてきた。  
美影がこちらの男根に顔を近づけ、  
いきなり舐めた。  
「うぁ……」  
舌のざらりとした感触に声をあげる。  
「ん……気持ちいい?」  
こちらの男根を辿々しく舐めていく。  
舌が裏筋に触れると、強い震えが背に走った。  
「……っ!あ……美影さん……それ……」  
「は……ん……これがいいの?」  
美影が裏筋をなぞるように舌を動かす。  
「っ……美影さん……イイです……」  
 
顔に掛かる髪を手で除けながら、美影は男根を舐める。  
……リュージ君。気持ちよさそう……。  
その原因が自分にあることに笑みを浮かべる。  
男根から一端舌を離す。  
「……あ……美影さん?」  
口を開け、くわえ込んだ。  
「な!くぅ!!」  
「……んっ……ふ……」  
口腔内で舌を絡めていく。  
うまく舌が動かせないため、ゆっくりとだが、  
男根を舐め回す。  
「ふ……あ……美影さん」  
頭の上に何かが乗る。  
顔を向けられないので視線で見ると、  
飛場が手を乗せていた。  
飛場かこちらの頭を撫でる。  
その行為に美影は目を細めた。  
「んむっ!……んん……」  
「……く……うあ!」  
飛場が上体を反らす。  
「っ!美影さん……そろそろ……」  
そう言って飛場がこちらの顔を男根から離す。  
「?」  
疑問符を浮かべていると、飛場がこちらの手を取り、浴槽に入る。  
美影もそれに続くと、まだ身体に付いていた泡が湯船に広がった。  
湯の中に座った飛場がこちらの腰を持ち上げる。  
「ん……。リュージ君……」  
 
飛場は湯の中で男根を、美影の秘所へと合わせた。  
「リュージ君。お湯、入ってこない?」  
「しっかり塞ぐから、大丈夫ですよ」  
ん、言う美影の答えを聞くと、ゆっくりと男根を挿れる。  
「んっ……」  
一度射精した膣内はまだ残っている白濁液が潤滑をよくし、  
男根はすんなりと受け入れる。  
「痛くないですか?」  
「ん。平気……」  
その返事に飛場は表情を緩める。  
美影の表情を見ながら、試すように腰を動かした。  
「……っ!……んっ……」  
美影の呼吸にあわせ、こちらの男根が締め付けられる。  
「く……!」  
「っ!……リュージ君……!」  
美影がこちらの背に手を回す。  
飛場もさらに相手を求めようと首を上に伸ばし、美影に唇を重ねた。  
「ん……」  
美影がこちらを抱きしめる手に力を込める。  
一呼吸おいてから、唇を離した。  
「は……」  
「ん……ぁ……」  
両者の間に唾液の橋が架かる。  
美影の熱い吐息が顔にかかった。  
飛場が思い出したように腰を動かし、突き上げる。  
「んっ!……は……んあっ!」  
 
いきなり突き上げられ、美影は思わず声をあげる。  
「あっ……リュー……ジ……君……!」  
中をかき回されるような動きに、身体が昂ぶってくる。  
飛場が、自分との身体の間に左手を伸ばし、こちらの胸に当てる。  
「んっ……」  
「美影さん……可愛いですよ……」  
そう言って指を掴むように動かす。  
「んぁっ……リュージ君……」  
自分でも驚くほどに甘い声が出た。  
美影はこちらの胸を揉みながら腰を動かす飛場に、加速を要求する。  
「もっと……もっと動いて……リュージ君……!」  
「美影さん……」  
飛場がこちらの要求に応える。  
突き込む速さが増した。  
同様に揉む動作も、大きく、速くなる。  
「っ……はっ……ふぁ……」  
「あ、う……くぅ……」  
飛場に絡めた手に、さらに力を込めた。  
そして、加速をさらに要求する。  
「あっ……んっ……リュージ、くぅん……もっとぉ……!」  
「うぁ、は……美影……さん……!」  
飛場がさらに動きを速める。  
美影は、さらに昂ぶろうと、自らも身体を揺らす。  
「っ……くぁ……」  
「リュージ君……んぁっ……!」  
 
飛場も美影も、もはやお互いしか見えていない。  
お互い、さらに相手を求め、  
相手の名を呼び、動きを加速するだけだ。  
「んんっ……は……リュージ君……!」  
「うぁ……美影さん……!」  
さらに熱く、さらに速く、  
動きはもはや、止まらない。  
ひたすらに相手と繋がりあおうと、  
強く、強く抱きしめ合う。  
そして、それは最高潮に達した。  
飛場が美影の最も奥へ自分を突き込む。  
高まった熱が爆ぜた。  
「……美影さん……!くっ!!」  
「んっ……!リュージ君……リュージくぅんっ!!」  
大量の白濁液が美影の胎内に注ぎ込まれる。  
その熱に美影が大きく身を反らし、跳ねた。  
「んんっ……!!」  
そのまま、糸が切れたように、飛場に身体を預ける。  
「ふ……あ……美影さん……」  
飛場が、ようやく息を整え話しかけた。  
美影は飛場の右肩にあごを乗せ、まだ息を整えている。  
「ん……」  
上気した顔をゆっくりとこちらへ向けた。  
「リュージ君……」  
美影が顔に笑みを浮かべる。  
それに対する行動は一つだ。  
「美影さん……」  
こちらも笑みを返した。  
 
浴室の隣の部屋、脱衣室に小さな音が響いた  
「くしゅっ……。寒い」  
「へくしっ……。すっかり湯冷めしてしまいましたね……」  
バスタオルで、身体を拭きながら飛場が言う。  
美影は、既に服を着始めていた。  
「リュージ君」  
美影が不意に話しかけた。  
「何でしょう?」  
美影は笑みを浮かべ、言う。  
「ん。……また、しようね……」  
冷めた肌がまた熱くなるのを感じながら飛場は答える。  
「ええ」  
「ん。それから……」  
美影がさらに言う。  
「あれ、もう、いらないよね?」  
「え……?」  
どの本だろうと思い、聞き返す。  
美影が、ボタンを留めながら言う。  
「ん。リュージ君の部屋のベッドの下にある本とか――」  
「へ……?」  
「額縁の裏とか、本棚の後ろにある本。  
あと、本のケースに入れてあるビデオ。  
それと、リュージ君のパソコンのなかにある画像。」  
「んな!?」  
服を着終わった美影が笑みで言う  
「全部、捨ててくるね」  
そう言って脱衣所から出て行く。  
「何故それを!?ってか勘弁してください!ってか待ってー!美影さーん!!」  
飛場の叫びが虚しく響いた。  
 

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