周囲に水の弾けるような音が響いている。
眠りから覚めるまどろみの中で、どこか幸せな暖かさを感じるのは何故だろうか。
腰のあたりから感じるその暖かさに導かれ、浅間・智はゆっくりとその瞳を開いていく。
急速に覚醒する意識をそこに向けると、なにか茶色い塊が視界に入った。
どうやら、人の頭が己の股間に顔をうずめて・・・
「んー?あおふぁようあふぁま」
「って!?ト、トーリ君!?・・・なっ!なにを、ひぃっ?!」
茶色い髪の少女、葵・トーリがなにやらもごもごと声をかけて来る。
己の陰茎を口に含んでいるのだと気づいたのはその直後だった。
途端にしびれるような快感が背筋を走り抜ける。
「トーリ君!ど、どこに、なにをやってるんですかって!?あ、ちょっとそこはっ・・・」
「んー・・・モーニングフェラ?」
「モっ・・・!?」
「浅間を起こしにきたんだけど、半起ちだったからー」
・・・それは、意味が違いますというか、微妙に合っているというか・・・。
「いえいえいえ!そ、そんなことはいいですから」
「むー・・・だって、浅間もネイトみたく我慢し過ぎなんだもん。
最近つらかったでしょ?『くぅ・・・静まれ俺の右手』みたいな感じだったもんね。
・・・あ、それとももしかして、浅間は床オナ派?」
「いや、私は別に至ってオーソドックスな・・・じゃなくっ!?」
さすがに咥えたままでは話しづらいのか、ぷはぁとでも言いそうな勢いで口唇を陰茎から離して少女は言葉を続ける。
だが、その間もその手でやわやわと彼女の陰茎に微妙な刺激を与え続けるのは忘れない。
そして、浅間の夜着の中からこぼれ出た、豊かな質感を持つ乳房に目を止めると、その顔ににんまりとした微笑を浮かべ、
「オパーイ!!」
「きゃぁ!ト、トーリ君!!」
叫び声と共に、その胸元へ向かって飛び込んだ。
「うわぁ・・・浅間ってば、またおっきくなった?」
「そ、そんなことないです!ひっ!や、やあっ」
そのゆったりとした両の乳房をこねまわすように、トーリの指が浅間の胸に沈み込んでゆく。
たっぷりとした質感の本体を掴み、揉み上げ、絞り込む。
「!?ト、トーリ君!!そこだめっ!そこはびんかんだからぁ・・・ひぃ!」
その敏感な桜色の突起に吸い付かれた時、浅間が遂に声にならない悲鳴を上げながらその身体をのけぞらせる。
トーリは口で吸い付いた側の乳首を中心に、胸乳の先端を舌先でちろちろと刺激する。
さらには逆の側の乳首には、手を使って指の腹で転がすような刺激を与えていく。
少女によりもたらされる快楽の波に翻弄され、たまらずに、浅間の口からは甘い喘ぎが零れ出る。
「あはぁ・・・どっちもカタくなっちゃったね。立派、立派」
トーリの視線が浅間の胸の先端と下腹の辺りを往復する。
そこにはすっかりと充血して、隆々とそびえ立つ乳首と陰茎の姿があった。
そのどちらもが人並み以上の堂々とした姿を誇るように屹立している様は圧巻の一言だ。
トーリの視線に気づいたのか、たまらずに浅間は顔中を真紅へと染め上げ視線をそらす。
そんな彼女の反応にトーリは満足気に微笑むと、そのままごく自然な動きで浅間の唇に己の唇を重ね合わせた。
「・・・!?」
そしてそのまま口内へと侵入を果たしたトーリの舌先が、柔らかく浅間の舌と絡まるように優しい蹂躙を開始する。
少女の甘い香りが、肌の温もりが、暴れまわる舌の柔らかい感触と共に、浅間の脳内に火花となって刺激を撒き散らした。
そして同時にトーリの手によって扱きたてられていた浅間の陰茎に、ぞくりとした快楽の兆しが装填される。
まるで引き絞られる弓の弦のように、たちまちのうちに張り詰める陰茎。
たまらず浅間の腰にがくがくとした震えが走る。
そんな中、唐突にトーリの唇が浅間から離れた。
突然の喪失感に、浅間がえ?という戸惑いの表情を浮かべる。
だが、その次の瞬間トーリは一瞬だけ意地の悪そうな笑顔を浮かべ、彼女の乳首にむしゃぶりつき、
その敏感な部位を舌先と歯によって甘く噛みしめた。
「あ!?あ、あ!!あぁぁぁぁぁ!!!」
あ、という声が響き渡り、浅間の身体がびくりと跳ね上がる。
がくがくと震える腰の動きと共に、陰茎からは熱い白濁が快楽と共に爆発した。
脳髄を焼き尽くすような快感の火花に、浅間の意識は焼き尽くされていった。
勢い良く放たれた精液が、浅間の胸までも白く染め上げる。
「んー・・・いっぱいズドンしたねぇ。じゃあ、ほら連射、連射!」
「ふぇ・・・む、無理です・・・もう、いっぱい出しちゃいました、から」
浅間は荒い息を吐きながら、懸命にそんな言葉を紡ぎ出した。
「むー・・・それなら」
そう言うと、トーリは浅間に向かって体の体勢を取り直す。
彼女に向け、拝むような体勢で、ぱん!とひとつトーリが打つ拍手の音が響いた。
「アサマチの!!!」
「ちょっといいとこみてみたい!!!!」
「それ!勃起!!勃起!!!」
次の瞬間、着弾の爆発音と共に、お馬鹿の身体が宙に舞った。