周囲に水の弾けるような音が響いている。
眠りから覚めるまどろみの中で、どこか幸せな暖かさを感じるのは何故だろうか。
腰のあたりから感じるその暖かさに導かれ、浅間・智はゆっくりとその瞳を開いていく。
急速に覚醒する意識をそこに向けると、なにか茶色い塊が視界に入った。
どうやら、人の頭が己の股間に顔をうずめて・・・
「んー?あおふぁようあふぁま」
「って!?ト、トーリ君!?・・・なっ!なにを、ひぃっ?!」
茶色い髪の少女、葵・トーリがなにやらもごもごと声をかけて来る。
己の陰茎を口に含んでいるのだと気づいたのはその直後だった。
途端にしびれるような快感が背筋を走り抜ける。
「トーリ君!ど、どこに、なにをやってるんですかって!?あ、ちょっとそこはっ・・・」
「んー・・・モーニングフェラ?」
「モっ・・・!?」
「浅間を起こしにきたんだけど、半起ちだったからー」
・・・それは、意味が違いますというか、微妙に合っているというか・・・。
「いえいえいえ!そ、そんなことはいいですから」
「むー・・・だって、浅間もネイトみたく我慢し過ぎなんだもん。
最近つらかったでしょ?『くぅ・・・静まれ俺の右手』みたいな感じだったもんね。
・・・あ、それとももしかして、浅間は床オナ派?」
「いや、私は別に至ってオーソドックスな・・・じゃなくっ!?」
さすがに咥えたままでは話しづらいのか、ぷはぁとでも言いそうな勢いで口唇を陰茎から離して少女は言葉を続ける。
だが、その間もその手でやわやわと彼女の陰茎に微妙な刺激を与え続けるのは忘れない。
・・・あさまのちんこで、あさまちんこ・・・あさだちんこ・・・等という不穏な言葉が聞こえたような気がしたが無視だ。
とにかく身を起こそうと手をついて上体を持ち上げると、浅間の夜着の中から堂々とした頂きがこぼれ出た。
思わずトーリの視線がそこに集中する。
そして、豊かな質感を持つふくらみに視線を這わせると、その顔ににんまりとした微笑を浮かべ、
「グッド・モーミング!!」
「きゃぁ!ト、トーリ君!!」
叫び声と共に、トーリはその胸元へ向かって飛び込んだ。
●
「うわぁ・・・浅間ってば、またおっきくなった?」
「そ、そんなことないです!ひっ!や、やあっ」
そのゆったりとした両の乳房をこねまわすように、トーリの指が浅間の胸に沈み込んでゆく。
たっぷりとした質感の本体を掴み、揉み上げ、絞り込む。
「!?ト、トーリ君!!そ、そこだめっ!そこはびんかんだからぁ・・・ひぃ!?」
その敏感な桜色の突起に吸い付かれた時、浅間が遂に声にならない悲鳴を上げながらその身体をのけぞらせる。
トーリは口で吸い付いた側の乳首を中心に、胸乳の先端を舌先でちろちろと刺激する。
さらには逆の側の乳首には、手を使って指の腹で転がすような刺激を与えていく。
少女によりもたらされる快楽の波に翻弄され、たまらずに浅間の口からは甘い喘ぎが漏れ始めた。
逃げるように身をよじる浅間だが、トーリは意外なほど巧みな動きで彼女の動きを封じていく。
もちろん、その重厚な二つのふくらみを攻略することも忘れない。
桜色の先端は言うに及ばず、胸元と乳肉のつけねに、胸乳の谷間に、
揉み上げ、ほぐし、絞り込み、吸い付き、舐め上げ、甘噛み、転がし、
あくまでも優しく、己の手と唇の形を覚え込ませるがごとくに暴れまわった。
「あはぁ・・・どっちもカタくなっちゃったね。立派、立派」
トーリの視線が浅間の胸の先端と下腹の辺りを往復する。
そこにはすっかりと充血して、隆々とそびえ立つ乳首と陰茎の姿があった。
そのどちらもが人並み以上の堂々とした姿を誇るように屹立している様は圧巻の一言だ。
トーリの視線に気づいたのか、たまらずに浅間は顔中を真紅へと染め上げ視線をそらす。
そんな彼女の反応にトーリは満足気に微笑むと、そのままごく自然な動きで浅間の唇に己の唇を重ね合わせた。
「・・・!?」
そしてそのまま口内へと侵入を果たしたトーリの舌先が、柔らかく浅間の舌と絡まるように優しい蹂躙を開始する。
少女の甘い香りが、肌の温もりが、暴れまわる舌の柔らかい感触と共に、浅間の脳内に火花となって刺激を撒き散らした。
そして同時にトーリの手によってしごきたてられていた浅間の陰茎に、ぞくりとした快楽の兆しが装填される。
まるで引き絞られる弓の弦のように、たちまちのうちに張り詰める陰茎。
たまらず浅間の腰にがくがくとした震えが走る。
そんな中、唐突にトーリの唇が浅間から離れた。
突然の喪失感に、浅間は、え?という戸惑いの表情を浮かべる。
だが、その次の瞬間トーリは一瞬だけ意地の悪そうな笑顔を浮かべ、彼女の乳首にむしゃぶりつき、
その敏感な部位を舌先と歯によって甘く噛みしめる。
「あ!?あ、あ!!あぁぁぁぁぁ!!!」
あ、という声が響き渡り、浅間の身体がびくりと跳ね上がる。
・・・気持ちが良い。
じんじんとしびれる様な快感の波と共に、己の胸に包みこむような形となった少女に対して、
なんとも言い難い愛おしさが、その胸の奥よりあふれ出してくる。
胸の谷間に顔をうずめ、乳を欲する赤子のように懸命に乳房に吸い付く様がなんとも愛おしい。
胸乳の膨らみに感じる少女の頭の重みさえ、快楽とは違う多幸感を浅間にもたらしていく。
「トーリ・・・くん・・・」
だがしかし、浅間の胸の中に其れと同時に飛来する冷たい感情があった。
己の胸の中に抱きしめる少女が、今この瞬間にも消えて失せてしまいそうな不安だ。
●
・・・トーリ君
その昔、親しかった少女が自分たちの前からいなくなった事があって、
その少女と一緒にいた少年も共にいなくなって、
その後、少女とはもう二度と会えないということがわかって、
そして帰って来た少年は少女に変わっていて・・・なにがなんだかわからない時期があって。
「トーリ君・・・」
そう、だから皆、今でも彼女を「トーリ君」と呼ぶ。
あなたは変わらずにここにいるということを確かめるように。
”いる”と”いない”の境界線を確かめるように・・・
「トーリ、くん」
「浅間?」
その身をかき抱く手に力が込められる。
己を抱きしめる力が強くなったのを感じ、トーリが浅間を気遣うように顔を上げた。
「どしたの?大丈夫、わたし、葵・トーリはここにいるよ」
いつもと同じように、締りの無い笑顔がそこにあった。
その笑顔と声が、なんだかとても嬉しくて、切なくて、
浅間は全身を用いて、トーリの身体を強く抱きしめていく。
ここに居ることを確かめるように、ここに居てという想いを伝えるように。
・・・ただ、その結果、お馬鹿の顔面が完全に肉の谷間に埋まることとなった。
●
・・・ちょ!浅間、おっきい!?というか、おっぱい!というか・・・
うん、一文字しか違わないから問題ないね!
オッパイ?、Oh!パイ!、パイが二つ・・・πr2だね!
πはオッパイ、rはその曲線、2はオッパイが二つである事を表す神の解答で御座るよ!
・・・って、誰か言ってたっけ?と、そんな事は今問題じゃないYO!
これって、完全にフィニッシュホールド!酸素!酸素が足らない!
でもなにこれ!?天国?嬉しいけど・・・死ぬの?!わたし死ぬの?!
いや、わたし悲しむと死んじゃうけど、嬉しくても死ぬの!?
でもそうなると、死因=オッパイで溺死ってなるのかなあ?
そうか、殺人的なオッパイってこういうこと言うんだ・・・
まさか、本当に人を殺せるとは思わなかったYO!
数秒の濃密な時間をトーリは味わいつつ、現状の打破に乗り出した。
とにかく、このままでは酸欠で危険だ。
しかし、浅間は何か内部で盛り上がっているのか、完全にオッパイホールドの状態で動かない。
先程からタップも続けているが、それに応える様子も無しだ。
むしろタップと言うより、タップン、タップンといった感じで、自分の頭部を覆う質量兵器は、
いまだ圧倒的な戦闘力を保持し続けている。
ならばどうする?
この危機を挽回するにはどうすればいい?
トーリの頭脳が目まぐるしく回転し、そしてひとつの解答を導き出した。
そして、いま反撃の一手が指されようとする。
正面からが駄目なら、その逆をつけば良い。
トーリの右手が、浅間に気取られぬように、軽く剣印を結び、彼女の背後へと回される。
チャンスは一瞬!その一撃に全てを託して、起死回生の一撃が放たれる。
「カンチョーーーーーー!!!」
「ひぃああああああんん!?」
次の瞬間、背後からの奇襲が、浅間の尻の間に叩き込まれた。
●
後ろを取った者が勝つ!
戦場において、基本ともいえる理だ。
そのセオリー通り、背後からの奇襲により、浅間・智は今まさに陥落寸前であった。
「や・・・やあ!ト、トーリ君!だめ!駄目です!!それだめですぅ!くひぃぃ!?」
「んー・・・お客さんコってますねえ・・・って、やっぱ浅間はあんまし無理しない方がいいよ?ほら、こことか」
直腸内にて柔らかく暴れまわるトーリの指先に翻弄されて、浅間が身を震わせて喘ぎ泣いた。
同時に股間の陰茎もしっかりとホールドされ、尻からもたらされる刺激により、
刻一刻とその内より吐き出されんとするモノの決壊の時が迫り来る。
胸乳に負けず、たっぷりとした質感を持つ尻肉を割り広げて、その中央の蕾に突き立った指は、
ぐにぐにと探るような動きで、浅間の内部を淫らなマッサージで蕩けさせていった。
浅間は巫女だから、まだ最後までデキないけどさ、早く一緒にイけるようになるといいねえ、
そう囁くトーリの言葉を受けて、浅間の背筋にぞくりとした熱が走り抜ける。
次の瞬間、ぐりんと尻を責めていた指を曲げる動きが加えられ、体内にある”しこり”のようなポイントが擦りあげられた。
電流のような響きが陰茎に向かって走り、大きな性感が急速に昇り詰めていく。
「ひいいいいいいぃぃいぃぃい!?」
浅間の口より、遂に悲鳴とも歓喜ともつかぬ叫びが溢れ出た。
その声に続き、刹那の瞬間を挟んで、歓喜の射撃が勢い良く解き放たれる。
がくがくと震える腰の動きと共に、陰茎からは熱い迸りが快楽と共に爆発した。
脳髄を焼き尽くすような快感の火花に、浅間の意識が焼き尽くされていく。
大きく放たれた精液の勢いは、通常考えられないほどに長く、激しいものだ。
充血し暴れまわる陰茎は、先端の肉色の鈴口から粘度の高い白濁液を吐精し続ける。
たっぷり十数秒もかけて射ち出されたそれは、浅間の胸元までも白く染め上げていった。
むわりとした精臭が辺りに漂い始める。
「んー・・・いっぱいズドンしたねぇ。じゃあ、ほら連射、連射!」
「ふぇ・・・む、無理です・・・もう、いっぱい出しちゃいました、からあ・・・」
浅間は荒い息を吐きながら、懸命にそんな言葉を紡ぎ出した。
盛大に絶頂を極めた陰茎は、くたりとその身をしぼませるように硬さを無くしている。
「むー・・・それなら」
そう言うと、トーリは浅間に向かって体の体勢を取り直す。
彼女に向け、拝むような体勢で、ぱん!とトーリが打つ拍手の音が響いた。
「アサマチの!!」
「ちょっといいとこみてみたい!!!」
「それ! 勃起!! 勃起!!!」
次の瞬間、着弾の爆発音と共に、お馬鹿の身体が宙に舞った。