「やれやれ空気が浅間くんみたいな色になっているけど……
バルフェット君、済まないがそこのポッキーを一包装渡してくれないかな?
頭の使い過ぎで糖分が欲しいんだ、残りは君が食べてくれていい」
「え、いいんですか? じゃあ遠慮無く」
そう言いながらネシンバラはポッキーを咥えた、
カカオの香りと糖分の甘さを舌で捉えた、その時。
眼鏡『へぇ、英国と目と鼻の先の近さなのに、君は何をしてるんだい?』
未熟者『うあっ! 何時もながら唐突だな君は!』
眼鏡『後ろの従士君とポッキーゲームとは。君、いい身分じゃないか』
未熟者『ち、違うよっ! 自身の名誉のため言っておくが
気分の切り替えのためであってそれ以上の意味はないよ』
眼鏡『ふぅん。 ところでだね、良い事を教えてあげよう。
後ろを見てご覧よ』
ネシンバラが振り返ると、ポッキーを咥えたシェイクスピアが
いつの間にか立っている。
「え? えええぇ!?」