「──そう言えば」
「ん?どした浅間?お、俺はまだ怒られるような事は何もしてないぞ!?してないはずだぞ!?」
「ほほう、トーリ様、『まだ』という事はこれからするという犯行声明ですか。ご立派な度胸です。では犯行を未然に防ぎますので、そこに正座を」
「えぇと、話続けていいですか…?大した話じゃないんですけど、あ、でも…」
「…?どうしたんだ?私の方を見て。ツキノワなら元気だが」
『まー』
「その、なんていうか、正純は、襲名を目指していたんですよね?そこら辺の、ちょっとデリケートな部分の疑問なので…」
「あー…まぁ既に済んだ事だ。別に私は気にしないから、構わず続けてくれ」
「何?貧乳政治家のデリケートな部分の話!?ククク、このヨゴレ巫女ったら、真っ昼間からそんなスーパーエロ話タイム展開させるなんて!素敵!」
「しかも、『構わず続けてくれ』だなんて!ネームが捗るわ…!」
「喜美、後で説教。ナルゼ、後で検閲します。…その、ですね、襲名って、歴史再現の功績でなったり、
相応しい人物がなる以外にも、その襲名者の実の子供や養子が、その本人や子孫を代々襲名する事が多いですよね?」
「jud.、うちで言うなら、二代や立花夫妻がそうだな」
「えぇ、それと…英国王室も、ですね」
「あ、はい。jud.、私と点蔵様の…子供が授かったら、その子が次代の英国王ですね」
「そう、そこなんですよ」
「え?」
「もし…もし、ですよ?点蔵君とメアリの子供が、『襲名なんて嫌だ!私は自由に生きる!』とか言ってグレたら、どうします…?」
「あー、そうなるとテンゾーはザベ子に消し炭にされるんじゃねぇかな」
「わ、我が王?いくらなんでも女王自ら即処刑は無いと思いますのよ?…まず”女王の盾符”の誰かを刺客に送るはずですの」
「あの面子の中だと、やっぱウオルター・ローリーよね。一回半殺しにされてるし。…ウオルター攻めテンゾー受けか…よし」
「み、皆の衆、揃って酷いで御座るな!?特にナルゼ殿が一番タチが悪う御座る!!」
「ふふ、大丈夫ですよ。もしかしたら、一人くらいはそう言い出す子がいるかもしれませんけど」
「…一人くらい…?」
「その時は、他の子が受け継いでくれると思います。点蔵様との子供でしたら、私、何人でも構いませんから、頑張りましょうね?…あ、私とエリザベスみたいに双子だったら素敵ですね!」
「おやどうしました点蔵様、顔を赤くして床を転げ回られて」
「「「「「「熱っ!ここだけ急激に熱っ!!」」」」」」