ホライゾン:鈴編・政宗√  
 
『一つのベッドで二人』  
 
その夜。  
一緒にご飯を食べ、お話ししたり、お風呂に入って就寝しようと布団を取りだそうと思った瞬間だった。  
政宗が突然袖がピンっと張られてちょっとびっくりして、振り返って声をかけた。  
「ど、どうし、た、の?」  
鈴は悟った、政宗がちょっと赤くなっているのではないかと?  
政宗は消えそうな声で。  
 
「い、一緒のお布団で寝ない……?」  
 
きっとこれには意味があるんじゃないかと思った鈴は。  
 
「ん」  
 
承知して、1つ布団で一緒に寝ることになった。  
2人で1つの布団を使うとなると少しギュウギュウになって体と体が接触してしまう。  
目が見えないから政宗は気をつかって片方の手をギュッと掴んでくれた。  
あの時と同じ手の力、掴み方、暖かさ………。  
 
「おや、すみ」  
「おやすみ」  
 
2人は眠りにつこうと目を閉じていたのだが、中々眠れず、鈴は手にまだ力があっていて起きている政宗に声をかけた。  
 
「政、宗、さん?」  
「眠れないの?」  
 
んっと暗い中でも頷いて、政宗さんも私も同じってニコッと笑ってくれたように感じた。  
 
 
「ねぇ…鈴……」  
「ん?」  
「ちょっと……もうちょっと……寄っていいかな?」  
 
鈴は答える変わりに優しく政宗を胸へと抱き寄せた。  
政宗も目を見開いて鈴を見上げる。  
 
「鈴?」  
「こう、言うこと……だよ、ね?」  
「う、うん……」  
 
本当はちょっと抱きしめたいと思ってたかもしれないけど、きっとホームシックみたいになっていたと思ったから、変わりじゃなんだけど安心させたかった。  
「あのね……鈴」  
 
しがみついた手に力が入ってちょっと痛かったけど、大丈夫。  
何があったか知らないけど、政宗から不安が伝わってくる優しく頭を撫でたら。  
 
「っ…………!」  
 
政宗が涙を流していた。  
鈴は戸惑ってしまい手を引っ込めようとした時だった。  
 
「御免……そうじゃないんだ」  
 
 
●  
 
 
そうじゃない。  
鈴は優しいから気をつかって、だから私が不安だと知って抱きしめてくれた。  
その暖かさが安心したから、一つの不安が浮かんでしまった。  
 
「鈴と一緒にいると安心する。けど………それが怖い」  
「怖い?」  
「鈴は皆に優しいから……だから、だから!もしも私の傍にいないとわかってしまうと、寂しくて怖いんだ……!」  
 
小次郎を殺した真実から挫けそうになった時、鈴が説得してくれたから今の私がいる。  
だから感謝していて、鈴は私だけ特別優しいと思っていた。  
 
 
そう―――思っていた。  
実際は鈴は私だけ優しいわけじゃなく皆にも優しい。  
だから、こんなのはただの我が侭だ。  
自分勝手に特別優しいと勘違いして、寂しくなれば独占したいと思ってしまい、一瞬でも―――武蔵の皆が嫌いと思ってしまった。  
わけわからないよね?私もこんなわからない我が侭が何であるのかわからない。  
 
「こんな自分勝手に自己嫌悪なってわけもわからない自分が嫌い……!」  
 
そして、何よりも一番怖いことは………。  
 
「鈴に………嫌われのが一番怖い……!」  
 
御免、御免なさい。  
困らせて勝手に泣いて一瞬でも武蔵の嫌って御免。  
もう、わけわからない整理もつかない、ただ涙が出る。  
苦しい………辛い……嫌………何で、こうなってしまったんだ。  
政宗はひたすら御免、御免なさいとただ泣いていた。  
 
 
●  
 
 
鈴は知覚で政宗を見えていた。  
不安な気持ちと離れて行く寂しいさの思いが混じって苦しいんだと。  
だからどうにも出来ず、泣いて謝ることしか出来ないんだと。  
こんな時どうすればいいんだろう………。  
こんな時疑問に思った……何故政宗は鈴に嫌われるのが怖いのか、何故鈴がいないと寂しいと思ったのか。  
そっかぁ……そう言うことだったんだね。  
鈴は政宗の気持ちがわかった。  
その気持ちはきっと私と同じ、大丈夫………そのモヤモヤはすぐに晴れるから。  
そう信じて鈴は両手で政宗の頬を挟んだ。  
 
「ゃ………ぁ……?」  
 
「だい、じょう、ぶ……」  
 
もう心配いらない、怖がらなくていい。  
私も我が侭で幸いことを積み重ねてあげるから。  
鈴はそっと政宗の唇に……。  
 
「っ!?」  
 
するのは初めてで慣れないことで緊張もする。  
どのタイミングで離れたらいいのかわからないし、政宗が嫌ってしまうかもしれないと不安だった。  
でも鈴は信じることにした。  
だから思いを伝える。  
 
「私ね………政宗さんのこと、好き」  
「な……んで……?」  
 
知覚で感じた、涙は止まって顔に熱が集まり言葉に緊張が震えてきた。  
 
「私、皆な、大好き……政宗さんも、大好き。だけど…」  
「いゃ………」  
 
拒絶されると思って政宗は離れようとしたが、鈴は離さなかった。  
力強く抱き寄せて想いを伝える。  
 
「だけどね、政宗さん、は、特別……ずっと、一緒に、いたいと思った」  
「うそ………嘘だ!」  
「嘘じゃない!!」  
「っ!」  
 
声を大きくだすのは苦手だ、でも伝えなきゃいけない。  
 
「私、知っている、優しくて、強くて、綺麗で、可愛いくて、でも弱くて、寂しいくて、儚いところも、知っているよ」  
「私……鈴のこと、あまり知らない……」  
「後から、知っていけば、いいよ。だから……好きです。一緒にいよ?」  
「ぁ………」  
 
政宗の抵抗する力が抜けていった。  
 
「いいの?私……面倒くさいかもしれないよ?」  
「そうなの?」  
「わがままだけど?」  
「悪い、ことじゃ、ないよ?」  
「不安で情けないけど?」  
「その時は、また、救うから」  
「独眼だけど気持ち悪くない?」  
「私、片目すら、見えないから」  
「………信じていい?」  
 
この気持ちに偽りなんてない。  
だから素直に伝える。  
 
「うん!」  
「鈴………ありがとう」  
 
こんなにも嬉しいことはない。  
想いが伝わって政宗が苦しい思いから晴れたから。  
私達は両想いなれた。  
 
●  
 
「政宗、さん……その……わ、私、よく、わからないけど、が、頑張る」  
「私もわからないから……その……好きにして……」  
「う、うん」  
 
衣服を脱ぎ捨て、全てをさらしだす。  
2人とも胸は豊富な方ではなかったために互いがもう少しあればと多少なり願望を抱いていた。  
「い、いくね……」  
「う、うん」  
 
政宗は緊張しつつただじっと目を閉じて待ち続ける。  
けど鈴はどうしていいのかわからず時が進むにつれて、政宗の体温が上がっていく。  
鈴はとりあえず胸を鷲掴みしてみた。  
 
「あんっ」  
「ど、どう?」  
「も、もっと……掴んで、ひゃぅ」  
 
気持ちいいのかな?掴んでだり触ったりすると声が漏れて、胸も張っているような気がしていた。  
 
「ひゃぁっ、そ、そこぉっ!」  
「ん」  
 
どうやらそこが一番いいらしい。  
どうしよう……。  
 
「いゃ、ぁ、くぅ、ゃ、あん、ひゃぁぁっ」  
 
政宗が愛しくて、押し倒し唇を奪った。  
 
「ん……んぅ、んくぅ……」  
 
鈴は政宗の唇に舌を入れ絡まし、両手で胸を指摘した。  
 
「んぅっ、んふっ、ふぅ、ふぅぅ、んゆぅ、んんっ、んぁ」  
「ぷはっ………ま、政宗、さん……」  
 
唇を離し刺激した手を止めた。  
 
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…す、鈴……も、もっとぉ……」  
「ん」  
 
もう政宗が愛しすぎて鈴は止まらなかった。  
ひたすら政宗を気持ちよく刺激するように片目で胸を触り続けもう片方の手で秘部を撫で回す。  
 
「政、宗さん、濡れて、いる」  
「いゃぁ、い、言わない、で、やぁん、あぁぁん!」  
 
鈴はひたすら政宗の弱いところ刺激した結果。  
政宗は鈴にしがみつき髪を乱しては喘ぎ続けた。  
 
「あ、やぁ、な、何か、く、来るぅ…なんか来るぅ、ひゃぁぁっ!」  
「大丈夫、傍、に、いるから、我慢しな、いで」  
「あぁ、あ、やぁ、ひぅ、ひゃぁぁぁぁぁっ!!」  
 
鈴のとどめに政宗は頂点に達した。  
 
 
●  
 
 
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……」  
 
とても恥ずかしい……自分の全てをさらけだして、愛しい人に攻められて気持ちよかった。  
 
「大丈夫?」  
「うん、大丈夫…………気持ちよかった」  
 
こんな気持ちよいことを鈴に知ってほしい。  
わがままだけど私も最も気持ちよくなりたいと思った。  
 
「鈴……今度は一緒に……」  
「ん」  
 
政宗に身を任せるように、鈴は密着して互いに両手を掴み合った。  
 
「んっ」  
「んくっ、だ、大丈夫?」  
「だ、だい、じょう、んっ」  
 
お互いに腰を動かし胸と秘部を擦り合わせ刺激合う。  
全てをさらしだして頂点に達するまで喘ぎ続けた。  
「あ、やぁ、んあっ、ん、やぁっ!」  
「んんっ、ゃ、やん、あう、あ、あぁん、す、すずぅ、ひぁ」  
「ま、ま、さむ、ね、しゃん、んあっ、あ、あぁん」  
「す、すき、あん、あ、あいぅ、あいしてる、ひやゃぁ」  
「わ、わたし、も、あぁっ、すき、すき、あいしてる、はぅ、ああぁん!」  
「す、すず、また、また、きちゃ、んぅ、またきちゃう」  
「い、いっしょ、に、んぅ、んふっ、いっしょに、はぅぅっ!」  
「やぁ、ゃ、ひゃ、ひぃ、ひゃ、ひゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!」  
「あ、あぅ、んくぅ、んあ、んあぁぁぁぁぁぁっ!!」  
 
 
●  
 
 
「あの……大丈夫か?」  
 
「う、うん……」  
 
冷静になってみると、とても恥ずかしいことお互いしてたと自覚していた。  
野獣のように激しく身体と身体が接触し何回もキスし合ったり触ったり刺激したり気持ちよくなったりと、時間を忘れて愛し合っていた。  
 
「不安は、もう、ない?」  
「別の意味では……あるけど」  
 
それは私も思った、布団のシーツがびしょ濡れになったり、寝不足にならないかと不安と言うよりは心配がした。  
でもそれ以外の不安はないと言うことだよね?  
 
「もう、寝ようか」  
「ん」  
 
冷静になっても考えはまとまらずとりあえずびしょ濡れの布団にお互い潜って睡眠を取ることにした。  
 
「政宗、さん……」  
「何かな?」  
「―――い、一緒に……いてください」  
「………うん」  
 
私達は約束を結ぶようにキスをし合って眠りについた。  
 
この日のことを私は忘れないために………約束をして一緒にいよう。  
 
 

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