ホライゾン:鈴編・政宗√  
 
『クリスマス』  
 
「ねぇ、鈴」  
「うん、何、政宗、さん」  
「メリークリスマス。はい、政宗サンタのプレゼントだ」  
 
今日はクリスマス。今年はホライゾン救ったり、戦争したり、外交官に任命したりいろいろなことあったけど。  
今日1日は特別な日で久々の平和な1日だったかな?  
点蔵君トナカイのかっこうして逃げていたように見えていたけど何かあったのかな?  
去年は皆と一緒にクリスマスパーティーして楽しかったけど、今年は違う。  
今年は政宗さんと一緒にクリスマスパーティーをすることにした。  
そう言えば点蔵君。  
去年もトナカイのかっこうして、ソリに乗った皆を引いて遊んだ記憶があるんだけど……トナカイ好きなのかな?  
鈴は、梅組の外道達にクリスマスの日にテンゾーはトナカイのかっこうして、首輪をつけては繋ぐ鎖を持ってソリに乗っかって走りだす遊びが好きだとメアリに吹き込まれて、そのメアリから逃げているとは知らずに、今日は政宗とクリスマスを過ごしていた。  
鈴は政宗のプレゼントの箱を取り出して確認する。  
もふもふしていて暖かそう、この手に近い形に右と左用があるもの……。  
 
「手袋?」  
「うん、赤色の暖かくて可愛い手袋だ。どうかな?」  
 
「嬉し、い……」  
 
心から嬉しく表すようにギュッと大切に政宗サンタのプレゼントを抱きしめた。  
政宗も喜んでよかったと微笑だ。  
今度は自分の番だから……喜んでくれるかな?  
ううん、一緒懸命想いを込めた物は喜んでくれるってトーリ君言ってくれた。  
だから……。  
 
「これ……」  
「鈴サンタのプレゼント?」  
「ん」  
 
鈴は頷き、政宗は嬉しそうに箱を開けると。  
 
「これは……マフラー?」  
「手編み、マフラー、手、作りして、みたの……形、変に、なったし、頑張り、過ぎて、長すぎ、ちゃったけど……」  
「そんなことない」  
 
鈴は知覚した。  
政宗が微笑でくれて首にマフラーをかけてほんのりと目尻に一粒の雫が流れたのを。  
 
「この世に1つしかない最高のプレゼントだ。ありがとう……嬉しすぎてちょっとうるんじゃった」  
 
本当に嬉しいと思ってくれた。  
頑張って手作りした甲斐があった。  
 
「ねぇ鈴。今からクリスマスツリーの飾りしようと思うけど、一緒に飾らない?」  
「飾る……政宗、さん、と、2人だけの、クリスマス、ツリーの、飾ろ」  
「うん」  
 
微笑合い、共同作業で鈴と政宗はクリスマスツリーの飾りつけをして、ほのぼのとしたクリスマスを過ごしていた。  
 

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