男の掌が、右の胸を包み込む。
「……っ!」
正純は、敏感な箇所を触られる感覚に思わず息を詰め、目をぎゅっとつむった。
しかし、
「目ぇつむるなよ。――見てみろよ」
耳元で甘くささやかれ、そっとまぶたを上げると、間近に葵の笑みが見える。
穏やかな笑顔にはっとするほど真摯なものを感じ取り、正純は思わず身体を緩める。
葵が、乳首を軽く吸った。
「ぁ――――」
そこを起点に生ずる甘い刺激に、正純は全身を震わせる。じゅん、と下腹部が熱く疼くのを感じる。脚の間をよじると、葵がその様子を察して、
「触るぜ。――いいだろ?」
その言葉に正純はほのかな怯えを得て、葵を見上げるが再び穏やかな笑みを返され、思わず見とれるとその間に蛇のごとく下肢を割った手指が秘かな箇所を撫ぜ、甘い刺激を与えてくる。
「っ――、……くぁ」
口を開けて、はぁはぁと喘ぐ。恐さがないといえば嘘になる。が、その先への期待がないといえば、それもまた嘘になる。
――そんな自分を、正純は、嫌だと思っていないと自覚した。
「なあセージュン。――俺のも触ってみてくれるか?」
葵がそう言って正純の手を取り、自らの股間に導く。その手から伝わる怒張の逞しさに、正純は思わずはっとなった。
――これが、私に。
その固さと大きさに怯みを覚えると同時に、それが自らが欲されている証なのだと感じ、女としての満足が湧き出るのを感じた。
股を割られ、秘部に一物があてがわれる。
自分はこれから、女になるのだ。
その思いが、正純に恐怖と、そしてほのかな憧れとをもたらす。ただただ一途な思いが湧き上がり、それを何とかして言葉にして出したいと感じ、そして正純は口を開いて、
「この性交、――成功するといいな」
沈黙。
・副会長:『ちょっと、何で萎えてるんだよ! そんなに私は魅力がないのか!? あれか!? やっぱり巨乳じゃないと駄目なのか!?」
・俺 :『バッカちげーよ! いくら俺でも至近距離から直撃はキツいYO! オメエもーちっと自分の芸風自覚しろよ!」
・副会長:『し、仕方ないだろ……! 緊張しすぎて何が何だかわからないっていうか……ああもう! 早く勃たせろよ!」
・俺 :『大胆だなオイ! まあそんなセージュンも超アリだけどさ!』
・あさま:『なんかクソミソなことになってますねー……』
・賢姉様:『この空気から盛り返すことが出来たなら愚弟も侮れないわよねえ。ククク』
・銀狼 :『というか何故皆、ナチュラルに実況してますの?』
・ホラ子:『Jud. それは言うだけ野暮な問いだと判断出来ます』
・副会長:『いいからお前ら出てけえー!!』
おわり