シェイ子「いつもいつも君のおかしな設定に付き合うのも飽きたから、今日は僕の劇の配役をしてもらうよ」
榊「え・・・悲劇でもするつもりかい?」
シェイ子「恐れることは無いよ?そうだな・・・『お気に召すまま』なんてどうだい?君はオーランドで、
僕はロザリントってとこかな」
榊「それって喜劇じゃなかったかい?あと、ロザリントってたしか男装・・・ああ、問題なさそうだね」
シェイ子「・・・・・・やっぱり逆にしようか」
榊「ち、ちょっと!・・・・・・ん?逆にするのは良い・・・あ、あまり良く無いけど、それだと君、僕に告白の練習するのかい?」
シェイ子「あ・・・?な、なし!逆は無しだ!」
榊「イイじゃないか、偶にはこういった趣向も悪くないんじゃない?(ニヤニヤ)
『さあ!オーランド!君の恋わずらいを治してあげるよ、君が僕のことをロザリンドって呼んで、毎日、僕の小屋にきて口説いてくれればね!』」
シェイ子「あ、後で覚えておくと良いよ!・・・・・・『わ、分かった、愛のまことにかけて、そうするよ』・・・///」
榊「ほらほら、作者が照れてどうするんだい?えーと、つ、次は女言葉か・・・
『ね、ねぇ口説いて、口説いて。いまはお祭り気分なの、だから、なんでも許しちゃいそう・・・』う、うわぁ・・・」
シェイ子「ほ、ほら!君だって照れてるじゃないか!あーもぅ!やめだやめだ!」
榊「な?結局それかい?そもそも君の喜劇のヒロインは男装ばかりじゃないか!そういえば昔からその手の草子ばかり読んでたね?No.14」
シェイ子「べ、別に人がなに読もうが勝手だろう!君こそ昔から痛々しい作品読むたび、僕に設定がどうとか主人公の格好良さとか語ってくれちゃってたね?No.13」
榊「な?あの良さがまだ理解出来てないのかい?君の作品の悲恋とかだってもっと世界観を持たせて演出して、それを糧に主人公が秘めた力に目覚めたりとかしたらもっと面白くなるさ!」
シェイ子「・・・・・・・・。」
榊「な、なんか反応しようよ?あ、喜劇で思い出したけど『ひと文字違えばヴェニスの商人』ってエロゲ、作ったの君?」
シェイ子「な・・・!何それ!?そんなの知らないよ!」
榊「たしかアントニオが女体化してて、シャイロックが、
『金を返す代わりに肉(体)を頂く』
って迫ったら実はアントニオは処女で、
『肉は与えても契約にない血を流したら逆に財産没収だ』
って勝ち誇った顔で言い放ったら、シャイロックは後ろの穴だけを攻めて無事肉奴隷を手に入れたっていう内容だったかな・・・」
シェイ子「な・・・・・・。わ、わたしのアントニオ・・・・・・。というか、なんで君がそんな詳しいんだよ・・・す、好きなのか?」
榊「ち、違うよ!アレは葵くんが死なないように僕に回ってきた毒味の分だっただけだよ!」
シェイ子「最初に攻略したキャラは?」
榊「アントニオの娘のジェシカ・・・・・・・あ!?」
シェイ子「えーと、あ、あったあった・・・金髪貧乳、眼鏡属性、僕っ娘・・・・・・え?」
榊「あ、ち、違・・・!」
シェイ子「え・・・違う、の・・・・・・?」
榊「う・・・・・・」
シェイ子「・・・・・・・・・。」
榊「べ、別に・・・何となく昔に似た顔のヤツがいたってだけだよ・・・」
シェイ子「その子の事・・・好きだったのかい?」
榊「し、知らないよ・・・」
シェイ子「そう・・・僕は・・・その子は君の事が好きだったんじゃないかと・・・思う。」
榊「な、何言ってんだよ・・・分かるわけないだろ・・・」
シェイ子「分かるよ・・・だって、」
今でも大好きだから・・・