・カップリングは立花夫妻と点蔵×メアリですがメアリは不在
・地の文なしの台詞回し
・エロなしですすみません
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「…宗茂様。この忍者、私が宗茂様のそばにいるのが不適当だと」
「違う! 違うで御座るよァ殿! というかその十字砲火は何で御座るかー!?」
「ァさん、大丈夫ですからそれ仕舞いましょう。…それで第一特務、どういうことですか?」
「Jud.、昨日のことで御座るが、自分が帰宅したら、メアリ殿が三征西班牙の制服を着て待っていたので御座る。なにやらァ殿ととりかえっこしたのだとかで」
「Jud.、確かに昨日、私達は制服の交換をしましたね。第一特務補佐…メアリ様が一度三征西班牙の制服を着てみたいとのことで、それならばと。今朝お返ししましたが」
「ああ、昨日のァさんの英国制服姿は素晴らしかったですね。青い服というのもまた新鮮でした」
「Jud.、それでで御座るが、三征西班牙の制服が、なかなかその…開放的なデザインで御座ろう? 背中とか、胸とか…」
「確かに、極東や英国と比較すると、そう思いますね」
「Jud.、だからで御座るな、ただでさえけしから…スタイル抜群のメアリ殿があれを着たら、破壊力が二倍増しになったので御座るよ。
自分、あの姿を目の前にしたら…いやよく似合っていたので御座るが、自分には刺激が強くて平静を保つことなどとてもできるものではのう御座った。
――宗茂殿は、そういったことはないので御座るか?」
「いやあ、そこまでのことはありませんでしたよ。そもそも三征西班牙は小等部からこの制服ですし、慣れもあるのでしょうね」
「Jud.、成程。流石は三征西班牙の御仁、情熱の国の名は伊達ではないということで御座るな。
宗茂殿、突然つかぬことを聞いて申し訳のう御座った。自分、この辺で失礼するで御座るよ」
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「――しかし宗茂様、第一特務のあの反応はなかなか新鮮でしたね。これが文化の違いというものでしょうか」
「そうですねえ。…でも私、第一特務の気持ちもわかる気がします」
「そうなのですか? 宗茂様にそのような素振りはなかったように思いますが」
「第一特務程ではありませんが、私にも身に覚えがありますので。――ただ私の場合、制服がどうこうというわけではなく“ァさんだから”ですね」
「宗茂様、それは――」
「Jud.、愛する女性が普段とは違う装いをしていることは、こちらとしては嬉しくもあり、また多少なり興奮をおぼえるものです。恐らくは第一特務もそうでしょう」
「…つまり、第一特務は“メアリ様だから”あのような状態に?」
「Jud.、そういうことです。それに第一特務も、ァさんの前では平然としていましたからね」
「私は詰まらない女ですので。…例えば、フアナ様ならばまた違った反応が得られるものと」
「人の魅力は自分では測れないものですよ、ァさん。少なくとも私はァさんが一番ですので安心してください」
「……宗茂様も、そうだったのですか?」
「何がです?」
「先程のお話です。ですから…私が昨日、英国の制服を着ていた時……」
「ええ、突然だったので少々驚きましたが。色々な装いが見られて嬉しくなるのも“ァさんだから”ですね。
青が映えて綺麗だと思いましたし、少々不慣れな感じがまた可愛らしかったですね。思わず手が出そうになりましたが、借り物と聞いたのでやめておきました」
「……抱きしめられたのは、手出しに入らないのですか」
「すいません、そこに留めるので精一杯で」
「まったく……物好きですね、宗茂様は」
「ええ、なんとでも言ってください」