武蔵は航空都市艦であるが故に、本来は朝チュンとは無縁だ。
しかしながら、最終的に神州という大地に根を張って暮らす事を望む者も多く、そういった者達のために、
早朝にはチュン……チュン……という鳥の鳴き声が艦内放送で流される。
「う、うぅむ……」
だが、朝を伝える声よりも先に目覚める者がいる。
御広敷・銀二だ。
彼は脂肪にまみれた身体をのっそりとベッドから剥がし、呆けたままの手で一早く目覚ましをオフにする。
設定時刻より十分前の起床。いつも通りの起床時間に満足し、自身の身体を包む毛布を払う。
「んむ、んー……ちゅるっ、じゅるる……れる、ちゅぴ、じゅるる……」
と、己のイチモツ――チンーコから湿りを帯びた擬音と性的快楽が発生している事に気付く。
彼よりも早く起床し、朝に自然勃起してしまうチンーコを慰める者がいる、
走狗だ。
白砂台座が今年イチ押しする大人気走狗。
うさみみに巫女装束というマニアックな三頭身少女型走狗は、主人である御広敷の為に自ら率先してチンーコに身体を摺り寄せていた。
衣擦れの音に、全身を使った愛撫。ちろちろとチンーコに這う舌は御広敷の弱点を確実に突いてくる。
――うおお、走狗にこんな機能があったとは。
「走狗とはいえ、幼女姿の女の子にチンーコを舐めてもらえるとは、この光景。小生、夢寐にも忘れな……はっ!」
・礼賛者:『幼女…………にチンーコを舐めてもらえるとは』
・俺 :『マジでぇ――!!』
・十ZO:『お、御広敷殿! そういう報告はいらないで御座るよ!』
・傷有り:『まあ。つまり、点蔵様がオチンコ出てる時は、私がオチンコ舐めてあげれば……』
・十ZO:『いやメアリ殿! このロリコンの発言は全て毒で御座るよ! 発言の全てが瘴気にあふれているで御座る!』
・礼賛者:『だ、誰です! 小生の表示枠をいじって勝手に実況通神起動するようにした犯人!』
・傷有り:『瘴気? 大変です今すぐにでも浅間さんに報告して――』
・十ZO:『い、いいから放っておいて朝のトレーニングに出掛けるで御座るよ! 時間は有限であるがゆえに!』
・傷有り:『え、で、でも……あ、点蔵様。もう出られます? それでは皆さん、失礼します』
・俺 :『たまげたなあ。とうとう御広敷も、いくところまでいったか……俺、かばいきれねえよ。オマエのヤバさに思わず泣きそうだ』
・ホラ子:『御広敷様、トーリ様を泣かしたら端的に申しますとオチーンコカットです』
・礼賛者:『小生は悪いな――い!』
・● 画:『ちょっと。なに朝から濃い話してるの。私も混ぜなさいよ』
・あさま:『この通神実況、穢れすぎなので落としますね』
「う、ぐう……えらい目にあった。これはもはや、何者かが小生のポジションを狙っていると考えた方がよいですね」
そんなわけねえよ、という総ツッコミが聞こえてきた気がするが、確実に幻聴か思い込みなのでスルー。
表示枠が完全に消えたことを確認し、全身を使ってチンーコを愛撫する走狗の姿を見る。
献身的だ。
あと一体欲しい。
いやなにを言っているのか?
「小生には、――がいればいい……」
く、という呻きを漏らすと、走狗が莞爾として笑ってみせる。
可愛すぎて思わずサイズアップ。射精の兆候を感じ取ったのか、走狗が亀頭によじ登り、跨ったまま激しく腰を揺さぶった。
「お、お、これは――!」
走狗素股だ。
通神帯のアンダーグラウンドであっても、このプレイは絶滅種とされている。
多くの走狗は素股という言葉すら知らず、当然としてどのような行為かもしれないのだ。
さすが白砂台座ブランド。
あそこはよく分かっている。
「あ……ぅ、ぁ……んっ、ん……」
「た、たまらん」
とろんとした瞳で見つめられ、亀頭素股。
これでどうにかしない方がおかしいというものだ。
そしていよいよ動きが加速し、水音が室内に連続して響き渡る。