いつものように耳元で囁いて、いつものように敏感な所を責めて、いつものように可愛い顔を存分に眺めて。
ちょっぴりマンネリ気味かなあ、なんて意識が横道に逸れたからこうなったのか。
黒翼の恋人に組み伏せられながら、マルゴットは緊張と興奮に紅潮するその顔を眺めた。
「これは何の真似かなあ、ガっちゃん。」
「ウ、ウルキアガの伝手で買った手枷よ。見下し魔山とのタイアップで魔女割が効いたから安かったわ」
「それで? この後はどうするのかな。魔女裁判でもする?」
「どうもしないわ。ただ、そうね。いつもマルゴットにばっかりしてもらってるから、今日は私がしてあげる。」
最初は緊張していたナルゼも、マルゴットが抵抗できないことを認識するにしたがって徐々に落ち着きを取り戻していた。
馬乗りになったままだったマルゴットを、手枷をベット上のフックに引っ掛けることで万歳するように起こす。
マルゴットが身を起こすのに合わせて、胸の双丘が揺れる。
ナルゼ個人の意見としては、大きさは浅間やメアリに劣るが、張りと形の良さはマルゴットが一番だと思っている。
自分には無いその双球を徐にわし掴むと、指が沈み込むがままに強く揉み込んでいく。
「ガっちゃん力込めすぎ。ナイちゃんちょっと痛いかも。」
「あら、ごめんなさい。マルゴットのオパイが気持ちよかったからつい。」
「もー、ガっちゃんったら。………今すぐ、これを外して謝ったら、許してあげるよ?」
「こっちはお気に召さなかったかしら。じゃあ、これの番ね。」
ナルゼが自分の股間に術式を発動する。カップル用のふたなり術式のようだが、マルゴットもよく知るそれとは微妙に違う。
果たして、ナルゼの股間に顕現したそれは、太く、長く、そして二本であった。
腕を封じられつつも未だ笑みを浮かべていたマルゴットから完全に余裕がなくなった。
ナルゼはそのことを確認し、恋人の腰を抱き寄せる。
「よくできてるでしょう。この日のために術式をいじくって作った特別版よ。
さんざん体で覚えさせられたからそっくりにするのは簡単だったけど、二本にするのには手古摺ったわ。」
「今ならまだ許してあげるよ? だから早く手枷を外して術式を解いて、ね?」
「両穴同時ってのも慣れると癖になるわよ。一気に行くから力抜いてね。」
「や、やめ、ガっちゃん、ね、待って、待っ―――――――」
ナルゼはいつになく動揺したその声を聞き流し、二本の剛直をあてがうとあまり濡れていないその穴に一気に――
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「……………………………ガっちゃん、これ何かなあ?」
「マルゴット!? あ、いやこれは違うのよ!こういう願望があるとかいうわけじゃないから!」
「………………そうだねえ、確かに最近はちょっとマンネリ気味だったかな、ってナイちゃんも思ってたんだあ。」
「え? …ええと」
「手錠もアイマスクもあるし、術式で二本も生やすのは無理だけど、そこはどうとでもなるし。」
「あ、待って、ごめんなさい、マルゴット。二本なのは出来心で、本当にやるのは」
「え?二本じゃ足りない?もー、ガッちゃんってば欲張りなんだから。」
「」
「まあ、いざとなれば呼べばいいか。今日のところは三本くらいで我慢してね?」
「………はい。ありがとうございます。」