「セックスをしたいとは、なんと寄寓な。ホライゾンもちょうどそういう気でして」
「マジかよ?!」
陰間茶屋に連れ込むまでどうなるかと思ったが、凄い事になった。
なにせ相手は武蔵の副王で三河の姫だ。
自動人形という人に作られたが故に、人が望む美しく整えられた体型。
全裸ほどでは無いが、このジャンルは相当に好きだ。
「では致しましょうか、セックスを」
抑揚の少ない言葉と声を耳にして、心臓の脈打つ拍子が上がる。
「はっ、はぢめてなので優しくしてくださぁいー!!」
「jud.では、早速。セックス!」
コンパクトな構えから出された拳が鳩尾を打撃する。腹筋を締めて耐える間は無かった。
あっれぇー?……
そのまま膝から崩れ落ち、畳に顔面から着地し、身体を駆け巡る衝撃と痛みに身を振るわせた。
「二代様の言うところのセックスですが。丁度新技の実証データを欲していたので」
薄れゆく意識の向うで、感情知らずの姫が
さぁセックス、セックス、もっとセックス―――
東宮様のMADのループ再生かよ……身の程を弁え様と本気で思いながら気を失った。