「敵将、立花・誾、討ち取ったり――!」
ぼやける意識の中で誾は、二代の雄叫びを聞いていた。
宗茂様の強さを証明することはかなわなかった。でも、この女が宗茂様と並ぶことだけは防いだ。あとは総長や副会長がなんとかしてくれる――
と、唐突に胸を揉まれる感触に意識を覚醒させた。
目を見開くと、間近に二代の顔があった。
「な、何を?」
「いや、その。勝利者の義務を遂行するところで御座る」
「ぎ、義務って!?」
「Jud. 聞くところによると古来、戦場では倒した敵に『レイプ』なる行為を行い、己が勝利を完全なるものとするというで御座る。古式に則り、拙者、これから御主をレイプするで御座る」
「いや、その理屈はおかしいです! というか一体誰にそんなことを!?」
「ネシンバラ殿で御座るが? なんでも最近、『綺羅・光』とか申す神代の草子作家の作品に凝っているとかで。『シェイ子で実践するんだウフェフェフェフェ』と申しておったから、拙者も負けてはおられぬと」
あの厨二ラノベ作家、今度はエロ小説に転向かあ――! 誾は彼の眼鏡をぶち割りたい衝動に駆られたが、ビリビリと衣服を破かれる感覚で目の前の現実に引き戻された。
「い、嫌……!」
「おお! 嫌がっているで御座るな。レイプとは相手の拒絶を強欲の力で踏破し、嫌だと抵抗するのを強引に攫ってこそ本領だと申す。誾殿が従容と受け入れるようではレイプにならぬかと思い心配しておったで御座るが、これなら大丈夫で御座るな!」
確信に満ちた眼で頷くと、二代は剥き出された誾の秘所に指を突っ込んだ。
「くぁうっ……!」
身体を槍で貫かれる感覚。夫のものと比べればはるかに細い指であるものの、それでも前戯なしで二代の馬鹿力で突っ込まれた指の痛さに、誾は思わず涙を流した。
抵抗しようにも、両の腕は自ら断っている。両脚がただ、いたずらに宙を蹴るばかりだ。「そういえば舌も使うらしいで御座るな」そういって二代が無造作に花弁を舐った。唐突にやってきたぬるりとした感触に、誾の全身がびくりと跳ねた。
「や、やめ……!」
必死の抵抗も空しく、次第に快楽が股間ににじみ出してくる。天性の身体感覚の持ち主である二代には、誾の性器における急所がどこか、誾の反応でたちまち察したらしい。
己の意に反して次第に潤う秘所をジュップジュップと音を立てて指が出入りし、口が豪快に愛液をすすり上げる。絶頂が近付いているのを誾は感じた。
夫以外の人間にイかされる――!
「お願い……です、やめて……下さい……!」
武人の誇りも、意地もかなぐり捨てて哀願する誾の涙目に、二代は昂揚した表情で応えた。
「ヘッヘッヘ、そうは言っても身体は正直なもんだぜ……でよう御座ったかな? むう、口にするとなかなか興奮する台詞で御座るな。何やら拙者も股座が熱を持ち始めたで御座る」
そういうと、二代は制服の股間部分の布を外し、自らの秘所を露にする。
「このようなレイプの作法もあるそうでござる。――んッ!」
「ふあ……ああああっ!」
剥き出しの濡れた秘所と秘所が擦り合わされ、はげしく捩れる。ぬめりを帯びた感覚に、二代の快楽の喘ぎ声に、脳髄が痺れていくのを誾は感じた。
宗茂、様――
心の奥で夫の笑顔と名とを思い、顔を歪めて涙を流して、そして誾は全身を跳ねさせた。
死んだような眼でぐったりと横たわる誾を、二代は息を荒げて見下ろすと、股間も露なまま再び大声で雄叫びを上げた。
「敵将、立花・誾、討ち取ったり――!」
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