「フフフさあ二人とも、今年の愚弟へのバレンタインはオパーイチョコで決まりよ!
石膏と型枠は準備したから覚悟を決めてポロリ出しなさい!? まずは浅間ね?」
「そんなのトーリ君に食べさせたら二重の意味で鼻血ダクダクじゃないですか!
という訳でミト、よろしくお願いしまーす」
「二重の意味で外道なスルーパスきましたわー!? 大体、我が君にそんなもの送って何の意味がありますの!」
「あら、愚弟ならそんなの貰ったらホワイトデーに自分の型取った棒キャンディーお返しにくれるに決まってるじゃない?
そういうの一本あると色々捗るでしょ? どう? ねえ、どーぉ?」
「いーりーまーせーんー! どこの秘宝館のみやげ物ですかそんなもの!」
「……あのー、智? 私、全く意味が判らないのですけど、そもそも『ひほうかん』って何ですの?」
「え? いいいえ、なんでもないですよーまったく喜美のいうことは意味不明ですねーあははー」