【朝】
「姉ちゃん姉ちゃん、朝だぜ朝! メシ作ったし早く起きろよ!」
「……んー…………愚弟がおはようのチューしてくれたら起きる……」
「ははは姉ちゃん、何で毎朝寝ボケ激しいんだろうな!? 先メシ食ってるぜー!」
「…………バカ……」
【昼】
「愚弟、ジュース買ってきなさい。“悪デリシャス”ね」
「何だよまたかよ。しょーがねーなぁ行ってくるぜ!」
――三分後。
「行ってきたぜ姉ちゃん!」
「フフフご苦労。……ゴクゴク……プハァ最高! ほぅら愚弟、欲しかったら飲ませてあげるわよ!?」
「んー? 俺自分の買ったし、姉ちゃんそれ好きだろ? 別にいいって」
「……フフフ、流石に気が回るわね、良く出来た愚弟だわ!」
「当然だろ? 姉ちゃん、一体何年の付き合いだと思ってんだよ」
「……フ、フフ……」
【夜】
「ふぅ、良い湯だったわ。さてと、……愚弟ー! 風呂上がったわよー!」
「解った姉ちゃん、次入るなー!」
「……ククク、このまま私がここに居れば孫子の兵法“風呂場でドッキリ☆ハプニング”の成立という寸法ね……!」
――三十分後。
「ぶぇっくしょん! ――ちょっと愚弟! アンタいつになったら風呂入るの!?」
「何だよ姉ちゃん、今この“ちんぎすはぁんっ……”良いトコだから仕方ねーじゃん!
姉ちゃんこそ、また風呂上がりにそんなカッコでクシャミまでしてよー。
風邪引いたら看病すんの俺なんだから、ちゃんとしてくれよな?」
「……クク、わざと風邪引いてやろうかしら……!」