大城「…………」
命刻「…………」
大城「命刻くん、ミカン食べるかね?」
命刻「頂こう」
二人「…………」
命刻「蕎麦、食べるか?」
大城「うん、頂こうかな」
二人「…………」
大城「……わしらの家族、みぃ〜んな死んじゃったなぁ…」
命刻「……寂しいのか?」
大城「いやぁ〜、どうだろうなあ…息子もその侍女もホントわしにセメントだったもんなぁ……」
命刻「……寂しくは、ないのか?」
大城「……解らんなあ……」
命刻「………今入っているこのコタツは、とても暖かい」
大城「?うん」
命刻「しかしこのコタツは、一人で入るより、今みたいに二人で一緒に入っている方が暖かい、と私は思う」
大城「………飴、なめるかね?」
命刻「頂こう」