「命刻くーん、ちょっとこっち来てくれんでなあ?」
「どうした?……またエロゲーか」
「すまん、どうしてもこのキャラが攻略出来んでなあ。またお願いできるかな?」
「まったく……どれ、貸してみろ…………この選択肢はこうだ」
「ああなるほど!で、この選択肢はこれでいいでな?」
「違う!どうしてあなたはそう脱がせたがるんだ!ここはまずこれだ」
「おお、なるほど!流石だなあ、命刻くんは。便りになるでなあ」
「そ、そうか?フフ、もっと褒めてくれても良いぞ。……ところでこのキャラクター、心なしか詩乃に似ているな」
「あ、それはほら、あれじゃよ。詩乃くんて以前うちに来たことがあったんじゃよ」
「…ああ、以前聞いたな」
「その時にでな、詩乃くんを撮ったわしらの写真のもとに、このキャラクターが……なにするでなーー!?命刻くん!」
「よこせ!!たたき斬ってやるわそのゲーム!人の義妹を勝手にエロゲーに出演さすな!じゃあもしやこのキャラクターは……」
「あ、それは大丈夫じゃよ。首から下はわしらの想像じゃから」
「なにが大丈夫だーー!!消せ!今すぐに!……もしやそのゲーム、公式に売ったりしてないだろうな?」
「うん、それも大丈夫じゃよ。その時詩乃くんに『無断転載禁止』って言われとるでな、その場にいたUCAT職員にしか売ってないから安心していいでな」
「どこが安心だ!!?売った職員の名簿を見せろ!ついでに作った奴の名簿も!全部だ!」
「いや、でも、ほら、わしこれでも友情には厚いから……」
「………あ、八号か?ちょっと来てくれないか。……うん、御老体が持ってる全てのゲームを処分したいので手伝いに……」
「もうしょうがないなー!他ならぬ命刻くんの頼みだもんな、今回だけは特別でな!」