「じゃあ、今日の科目を勉強しようか。三年の問題をすることになるけれど、あせらずやればできるから。」  
「……。」  
「大丈夫だよ、依藤さん。俺もできる限りのことはするし。」  
「……。」  
「不安なのはわかるけれど……。」  
「ふ、不安とは違います。んっ。」  
目の前の三年の教材、今日は三年の試験を受ける。  
三年の試験を受けるということは確かに不安だけれど、今の私にはもっと気になることがあったりする。  
「不安……じゃない?」  
わからないというように頭をかしげる乃凪先輩。  
本当は勉強に集中して少しでも乃凪先輩の役に立ちたい。  
今回だって私事に巻き込んでこんなことになって迷惑かけているし、  
なにより今回のテストは乃凪先輩にとって今まで以上に大切なテストなのだから。  
でも、どうしても集中できない。  
気になって仕方がない。  
だってこんなこと初めてなんだもん。  
というか女だったら絶対経験しないことだし……。  
「大丈夫、依藤さん。気分が悪いの? 」  
「乃凪先輩……。」  
心配そうな顔で見つめてくるけれど、こんなの相談できない。  
「トイレではないよね。だってあのビスケットさっき食べたばかりだし。」  
「……。」  
そうだよ、ノル。ビスケットにコレを抑える効果はなかったの。  
って、抑える効果が無いからこうなっちゃってるんだよね。  
「さっきから、下ばかり気にしているよね。」  
乃凪先輩の言葉に頬が熱くなるのがわかる。  
恥ずかしい。そこまで私、あそこ気にしていたの。  
自分でも気づかず目線が何度かいってたのかもしれない。  
「……もしかして、男の生理現象だったりして。」  
「っ! 」  
言葉にされるとよけいに恥ずかしい。私は思わず顔を両手で隠した。  
「えぇ、当たり! 」  
冗談交じりだった乃凪先輩も今の私の行動で現実だと気づいたみたい。  
私はもう認めるしかなくて私は頷く。  
私の体もとい、乃凪先輩の体は今なぜかあそこがたっているのだ。  
「……んっ。」  
かなり敏感になっていて擦れるだけで快感がおこる。  
 
「せ、せんぱい……どうしたらいいんでしょう。さっきから全然治まってくれなくて。」  
これを抑えないと勉強に集中できそうにない。かといってやり方とかわからない。  
気が焦るけど、恥ずかしいし、もうわけわからなくてさっきから頭がパニック。  
「どうしようって、いわれても……。」  
乃凪先輩が困った顔をしている。  
でも、私は乃凪先輩に頼るしかなくてすがるように声を出す。  
「ないなぎ……せんぱい……。」  
「たしかに、どうするかはわかるけど。でも……。」  
乃凪先輩の視線がが顔とあそこを行き来する。  
先輩の頬もこころなしか赤くなっているようにみえる。  
やっぱり先輩も恥ずかしいよね、自分の体が目の前で発情しているのを見ているんだから。  
「あの……依藤さんはいいの? 」  
乃凪先輩は下を気にしながら上目遣いで顔を覗き込む。  
そして躊躇いがちに言葉を続ける。  
「俺に頼むってことは、その依藤さんの体を使うってことだよ。」  
「……。」  
たしかにそう。  
先輩の体は今の私の体で、先輩に頼むことは私の体を使って乃凪先輩の体を慰めるってこと。  
一人でする仕方を教えてもらう方法もあるけれど私自身が恥ずかしくてきっと出来ない。  
「乃凪先輩、お願いします。」  
結局私は乃凪先輩に迷惑をかけている。  
言い訳かもしれないけれどパニックのまま時間をこれ以上潰すだけなんてダメだ。  
早く済ませて少しでも早くテスト勉強しなくては。  
「でも、依藤さんは内沼……んっ。」  
乃凪先輩の言葉を塞ぐように私は先輩に口付ける。  
私の中で今、葛ちゃんの名前を聞いたら決心が鈍りそうな気がしたから。  
それに一刻も時間が惜しい。  
「いいんです、乃凪先輩。お願いします。」  
「……じゃあ、うん、しよう。」  
ちょっとまだ戸惑った表情をしていたが私のキスで乃凪先輩自身も覚悟を決めたのか今度は先輩からキスをくれる。  
「んむっ……。」  
触れるだけのキス。  
勢いでさっきキスしちゃったけれど今思えば私、ファーストキスだ。  
乃凪先輩はしたことがあるのかな。好きな人とかは……。  
今からキス以上のことをしようとしているのにそう考えるとチクリと胸が痛んだ。  
「あっ……。」  
少し触れられただけで電気が走るように快楽が突き抜ける。  
乃凪先輩が制服の上からモノに触れている。  
私の指が先輩のモノに触れているんだと思うとさらに体が熱くなった。  
幾度か布越しで擦ると先輩はズボンのボタンに手を掛けた。  
慣れた手つきでボタンを外すとジッパーを降ろす。  
 
「まさか、自分のを目の前にすることがあるとは……。」  
「す、すみません。」  
「いや、依藤さんはなりたくてなったわけじゃないしね。しかたがないよ。」  
下着も下ろされ初めて目にするそそり立った男性のモノに私は目が離せない。  
「これが、男の人の……。」  
「じゃあ、するよ。」  
今なら止められるとでも言うような表情で声をかける乃凪先輩に私は頷く。  
今さら止めてなんていうぐらいだったら揺らいだまま今もパニックになってるはずだ。  
私の決心はもう決まっているから。  
「大丈夫です。」  
私は乃凪先輩の目を見てもう一度答える。  
先輩はかすかに微笑むとわかったと呟いてそそり立ったものに手を添えた。  
私の指が手が直に男の人に触れているのを私は今見下ろしている。  
恥ずかしいけれど、それが逆に興奮している自分がいるのに気がついてる。  
ゆっくりと先輩が指を上下に動かしていく。  
「あっ、あぁ。」  
ため息に似た声が口から漏れる。  
これが男の人のモノを鎮める基本の行動、なんだよね。  
男の人の視点で自分がその行動を見ているなんてとても不思議だ。  
「……たぶん、俺の気持ちいい場所と一緒なはず。」  
そう乃凪先輩は呟くと親指がモノの付け根から先までをすべる。  
強烈な痺れが体を支配する。  
「やぁ……な、なに。」  
「刺激、強かった? 」  
乃凪先輩は私に問いかけつつも指を止めようとはしない。  
何度も同じ場所を往復し、そして先端を強く擦られる。  
「ひぁあああああ。」  
ただ擦られるだけとは違う、快感が体を突き抜ける。  
すごく気持ちよくて体が痺れたような感覚に陥る。  
「俺、これ好きなんだ。どうやら変わってないみたいだから、すごくやりやすい。」  
先輩は自分の体を確認するように快感のツボを押していく。  
「はんっ……きもちいい……きもちい……いぃ。」  
私はそれに呼び起こされる快感に身を震わせて喘ぐだけの人形にでもなった気分だ。  
「自分でするときより大きく感じるのは依藤さんの手が小さいからだな。」  
「せ、ハァハァ、ないなぎ……せんぱっ……もするんですね、一人で。あんっ。」  
「俺も男だしね。って今のこの姿で言っても変だけどね。」  
ハハッと苦笑いを浮かべて先輩がいう。  
「そうですねっ……、はっ傍から見たら、私が乃凪先輩にしてるように見えるんですよね。」  
鏡に目を映すと頬を紅くして悶える乃凪先輩の姿と先輩のモノを指で静めようとしている私の姿が映っている。  
他の人に見られたときは私がしているって映るんだ。  
「俺が……依藤さんにしてもらう……。」  
私の視線を追って乃凪先輩も鏡の中の私達を見ている。  
鏡の中では頬を紅く染めた男女がいやらしく映っているのだ。  
「依藤さんの指が……俺の……依藤さん、はぁ。」  
鏡に映る女の、私の顔がさらに紅く染まっていく。  
 
「乃凪せんぱっ……。」  
先輩の熱い吐息が先端に吹きかかる。先輩も興奮してきたのだろうか。  
チロリと出した舌が先ほどまで親指が行き来していた所を這う。  
「そんなっ、……あん。」  
「依藤さんのんっちゅ……舌が……俺のを……ちゅ……ちゅぱ……んっん。」  
唾液が水音を奏でながら口の中にモノが納まっていく。  
あまりの光景に私は鏡を見ていられなくて目を閉じる。  
「ふっんぐ……ちゅ、ちゅぱ。」  
目を閉じたことで聞こえる水音が余計に耳に響く。  
「あっ……いいっ。」  
自分の体を知り尽くしているだけあって乃凪先輩の与えてくる刺激に私はただ身を震わせた。  
恥ずかしいけれど、凄く気持ちがいい。  
閉じた視覚が触覚と聴覚を敏感にさせたみたい。  
「あん……せんぱい。乃凪先輩……あっ。」  
「ちゅ……かわいい……声。きもちいいの……んっ。」  
「はい、気持ちいいです。」  
「そう……きもちいいの。じゃあ。」  
下半身に受けていた快感を止められて息をつきながら私は閉じた目を開く。  
目の前に映る私を見上げる顔。  
先輩は口からたれ流れる唾液を右手の甲で拭いながら反対の左手は唾液で濡れて光るモノを優しく擦る。  
先ほどとは違って敏感な部分をあえて外されているからもう限界が近いと思ったのにイくことをギリギリで止められた感じ。  
最後までして欲しいのに焦らされて変な気分。早く開放して欲しいよ。  
「ねぇ、依藤さん。俺にもして……お願い。」  
興奮から紅に染まった頬と潤んだ瞳。  
自分自身でも見たことがない自分の表情。  
これが私の男の人を誘う表情なんだと思ったら驚きと共に恥ずかしさがこみ上げる。  
私がしているわけじゃないれど私がさせられてるような羞恥プレイのような錯覚。  
「依藤さんの声を聞いていたら、俺も……こんなになって。」  
先輩がスカートをたくし上げショーツの中に指を入れると少し粘り気のある水音が静かな部屋に響く。  
「んっ……はぁ。」  
指を割れ目に這わせただけで乃凪先輩は熱のこもったため息をつく。  
「みて、すごいよ……依藤さん。」  
割れ目に這わせた指を私の目の前にもってくる。  
中指と人差し指の間に糸が架かり雫が指の間まで伝っている。  
「ないなぎ……せんぱっ。」  
「我慢できないの? 」  
先輩の言葉に私は何度も頷いた。  
「俺も、我慢できない。だから……、依藤さんの初めて……俺にくれないか。」  
 
先輩の言葉が耳に響く。  
私の初めてを……乃凪先輩にあげる……。  
いきなりのことで頭の働きが遅くなる。  
「依藤さん……。」  
「私……のはじめて……。」  
「うん、依藤さんの初めて。俺、依藤さんとその……最後までしたい。」  
戸惑ったような不安混じりな声で乃凪先輩は補足する。  
ここまで言われたら私だって理解せずにはいられない。  
最後までってことはつまり合体というかあれを中に……。  
「依藤さんは……どうなの。」  
私の体は今、乃凪先輩としたいって思ってる。今すぐにでも欲望を開放したいと思ってる。  
でも、心はどうなんだろう。  
私はこのまま乃凪先輩としていいのかな。  
「もし、ダメだとしても俺は構わないから。依藤さんがしたかったらでいいよ。  
 たとえ、無理だとしても鎮めてあげるから心配しないで。」  
乃凪先輩、私のこと思ってくれている。いつも私のこと気にかけてくれて本当優しい。  
「ただ、一つだけ。俺は誰でもいいわじゃないことはわかってほしいんだ。」  
乃凪先輩の今の言葉……。  
私だからしたいって思ってくれているの。  
胸が高鳴る。だってこれある意味告白だよ。  
先輩の言葉が凄く嬉しい。  
「乃凪先輩……したいです。」  
私の今の言葉、ただ今の欲を吐き出したいだけから出た言葉なのか、  
それとも乃凪先輩だから出た言葉なのかはわからないけれど私は今乃凪先輩と最後までしたいと思っている。  
「でも、乃凪先輩こそ女の子の初めては痛いって聞きます。いいんですか? 」  
処女膜が破れる痛みを先輩は経験することになる。  
そのことはとても気がかりだった。気持ちよくなるHなのに痛みを伴うなんて先輩が可哀相だ。  
でも乃凪先輩はそんなこと気にしてないとでも言うように頭を優しく撫でてくれる。  
「ありがとう、依藤さん。依藤さんは何も考えずに気持ちよくなればいいんだよ。」  
「えっ。」  
外見が変わっただけの私達。  
今の乃凪先輩は姿は女でも力は男の人。  
乃凪先輩の言葉が終わる頃には私は乃凪先輩を畳を背に見上げていた。  
「ふ、普通は男の人が女の人にするんじゃないんですか!! 」  
てっきり私が先輩に覆いかぶさるんだと思ってたのに反対に先輩を見上げている。  
「うん、だから俺がしてあげる。」  
笑顔を浮かべて乃凪先輩は私の上に乗りあがる。  
正直よくわからなくて怖かったけれど、  
「だから、依藤さんはなにも考えなくていいんだ。」  
もう一度言ってくれたその言葉に優しさを感じ、安心して頷いていた。  
ショーツを足から抜くと乃凪先輩がゆっくりと腰を落としてくる。  
先輩の中から垂れてくる液を先で感じながら私は乃凪先輩を見ていた。  
 
「んっ。」  
「依藤さん、さっき女の子の初めては痛いけれど大丈夫かって聞いたよね。」  
小さな入り口を先端が押し広げる。  
まだ先がほんの少し入っただけなのにこの瞬間を待っていたといわんばかりに体が震えた。  
「んっ、くっ。」  
私が気持ちいいのとは反対に先輩の苦しそうな声が耳を通る。  
「この痛さを……んっ、感じ……られることは……はっ、うれしい……ことなんだ。」  
「あっんっ。」  
「好きな……子の初めて……実感できるから。」  
「あぁ……せんぱいぃ。」  
先輩の声も快楽の中に埋もれていく。  
ギリギリまで焦らされたモノが解放を求めて私の理性を奪っていく。  
女の子の中に入っていくだけなのにすごく気持ちがいい。  
「うわっ……ちょっと……依藤さん。まだ全部はい……ったばかり。くぅ。」  
「……あっ……乃凪先輩。」  
どうやら私は無意識のうちに更なる快楽を求めて腰を動かしていたらしい。  
自分だけ気持ちよくなろうとして恥ずかしい。先輩は今、凄く痛いはずなのに……。  
「そんなに……気持ちがよかった。」  
「は、はい。」  
「よかった。でも、いきなり動くから驚いたよ。」  
「ごめんなさい。」  
「いや、あやまらなくていいんだ。ただ俺がしてあげたいんだ。俺が君にね。」  
柔らかい笑顔を見せて私を安心させる先輩。  
ゆっくりと乃凪先輩は私の上で動き出す。  
先輩も自分のペースで出来るからきっとこっちの方がいいんだ。  
「んっはぁ……。」  
少し戻った理性も乃凪先輩があたえてくれる快感に飲み込まれていく。  
「ないなぎ……せんぱっ……わたしまた……暴走してしまう……はぁ。」  
「んっ……気持ちいいの……依藤さん。」  
「はい、きもちいい。……気持ちいいです! 」  
乃凪先輩も気持ちいいといい。私だけ気持ちいいなんて悪い。  
乃凪先輩にも気持ちよくなってほしい。  
「っ……。」  
「あああああああ。せんぱっ」  
乃凪先輩が小さなうめき声をあげて身を震わせる。  
予期せぬいきなりのしめつけに叫び声に近い声が私の口から漏れていた。  
「見……つけた……。はぁ、気持ちいいところ。依藤さんの気持ちいいところ。」  
「私の気持ちがいいところ……、んっあぁ……。」  
「あっ……いい。」  
乃凪先輩が少し腰を動かすと先ほどと同じくらいの強い膣圧がモノを締め付けてくる。  
気持ちよくて漏れた声と乃凪先輩から漏れた声が重なって部屋に響く。  
桜色に頬を染めてため息交じりの声を漏らしている乃凪先輩は今の私と同じで気持ちいいと思ってくれているのかもしれない。  
 
「きもち……いいですか、先輩?」  
私は聞き返す。さっき先輩に聞かれた言葉を。  
「んっ……気持ちいいよ……依藤さん。」  
予想通りの答え。その予想通りの答えがとても嬉しい。  
もう私は限界だから最後まで先輩に気持ちよくなってもらうことは難しいけれど少し気持ちよくなってくれてよかった。  
「乃凪せんぱ……い。も、私……。」  
「限界? 」  
乃凪先輩の言葉に首を二度、三度と縦に振る。  
快楽が思考能力を奪い、言葉を奪っていく。  
ラストスパートといわんばかりに激しく腰を動かす乃凪先輩。  
こみ上げてくる吐き出したい欲望、これが射精感というものなの。  
「あん……だめ……あっああ。」  
「大丈夫、イっていいんだよ、依藤さん。」  
先輩は言葉と共に何度か大きく腰を打ち付けてモノを解放する。  
「あっあああああああああぁぁ。」  
モノが外気に触れたとたん、私の意識は白く弾けた。  
心地よい疲労感が私を包んでいく。  
薄れいく意識の中で見えたのは私の吐き出した白い欲望が私の体の上を滑り落ちていく光景だった。  
 
 
 
私の目が覚めたのはあれから30分後。  
乃凪先輩の作ってくれた朝ごはんの匂いに釣られたみたい。  
朝食前にノルが掛けてくれた燐で一時的に戻ったはいいけど「平常心を保て」なんて今日の出来事を思い出すor乃凪先輩を見たら絶対無理!  
と思っていたけど何だかんだで放課後まで持ったのはテストという存在があった体と思う。  
その後が大変だったけど……。  
Hしたからとは思いたくないけれど葛ちゃんより乃凪先輩をあの日から私は意識してる。  
乃凪先輩は私のことが好きだって言ってくれているし、そういう関係になる日も近い気がする。  
先輩は私のこと大事にしてくれるだろうし、お互いにお互いの気持ちいい場所も理解しているからきっと体の相性はバッチリ。  
いい関係が築けそう、ただ先輩は葛ちゃんが親戚になるって所はちょっとイヤみたいだけど……。  
乃凪先輩に変わったときは本当に大変だったけれど、今思えばルカやヨッシーには感謝している。  
女のままでは体験できなかったことをさせてもらったし乃凪先輩といい雰囲気だしね。  
もう一度くらいは乃凪先輩と入れ替わってみてもいいかなと思ってる、私。  
もし変われたら今度は私がしてあげたい、先輩に。  
 
 
                     終わり  
 
 

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