「茜ちゃん、ちょっと来てくれないかしら」
そう言って手招きするのは1−Bの綿貫響だ
「何だよ・・・めんどくさいなぁ・・・」
しぶしぶ言いながら席を立ちロボ子の姿で廊下に向かう。
「それで、何だよ響」
「いやーこの写真どうしょうかなーと思って」
写真を芹沢に見せる。
「げっ!なんで響がこの写真持ってんだよ!」
「んで、この写真どうして欲しい?」
口の端を少し吊り上げて笑う。
「よこせ、いいからよこせ」
ロボ子のかぶりもの隙間からでもわかるほどに響を睨みつける。
「そんなに睨まれても嫌」芹沢の抗議をサラリと流し続ける
「もし交渉するならば此処じゃ目立つし諜報部の部室でね」
たしかにロボ子の姿で響と話していれば怪しく、変な噂が立つかもしれない。
「わかったよ・・・さっさと行くなら行こう」
だるそうに言い響について歩き出す。