ぬちゃっとしたその感触で私は起きた。  
寝ぼけ眼で見た光景は……おそろしいものだった  
 
「ひぃぃぃいいいいいいいいい!」  
 
一目散に教室の隅、カーテンの後ろに隠れて状況を確認する。  
確か放課後の教室でうたたねしだして…あの時は玲達がまだ教室に残ってた…  
あいつら帰るなら起こせばいいのに…たくぅ…  
 
思えばあの時に教室のドアの方に逃げていればあんな事にはならなかったのだ…  
 
その物体はのそりと動きだしこちらに近づいてきた  
さっきの感覚が蘇りガクブルブルブル  
ぬめっとした感触、黒い斑点と対照的なピンクの顔のほとんどが割けた巨大な口の中、顔にまだついている粘液が頬を伝う。  
 
「オハヨウゴザイマスケロ…モウユウガタダケロ、カゼヲヒクケロ」  
よく見ればオオサンショウウオだった。  
「なんだお前か…」  
安堵の気持ちが湧き起こりほっとする。  
さっきの感触はざらつく舌で舐められたのか…  
ふと疑問が脳裏をよぎった。  
なんで舐めて起こしたんだ…起こすだけなら手で押したり(姫子よりもうまく工作が出来るだけの器用さがあるはず)  
声をかければいいだけだよな………確か肉食…夜行性なはずだし…  
小さいとはいえ幼児ほどの大きさの二足歩行のそいつはいつのまにか目の前に居た。  
 
「……ありがとうな…起こしてくれて…」  
冷静を装うとして喋るが冷や汗が流れ出す。  
「カマイマセンケロ…」  
目の前1mで喋ったそいつの口の中には……舌はなかった……  
まて…じゃあさっきの感触は…顔を食われたっ?!  
体の震えが自分でもわかるくらいになっている。  
「ダイジョウブカケロ」  
4本指の前足が私の顔に触れた…  
「食べられるううう!!…ううううぅぅぅぅ…」  
そのままカーテンから手を離しその場にへたりこんでしまった。  
「あうあうあうあう〜」  
 
どこを見ているのかはっきりしない小さな目で私をみて  
「キズツイタケロ……」  
 
ちょっと悪いかなと思ってしまったその矢先に…言い放った。  
「ハンショクノジキハエイヨウガイッパイイルケロ」  
まてえええっっ!!  
もう言葉が出ないその私に  
「歯はスルドイケロ」  
次の瞬間、顔が口の中だった!  
「ヒッ」  
 
「ジョウダンダケロ」  
「お前なあ……先生だぞぉ…」  
パンツに湿った感触がする…ヤバイ…ちびった…  
後ずさるもすぐそこは壁だった…  
「ニオウケロ」  
なんで気づく?! こいつ妖怪じゃないのか?  
そう考えたらさらに怖くなって腰が…抜けた…  
 
オオサンショウオは鼻を(あるのか?)くんくんさせながらゆっくりとスカートの中に顔をつっこみ…  
そして…ぱくんとパンツごとくわえこんだ  
ひぐぅぅぅぅぅぅ……あ………あぁぁ……  
「チョウドノドガカワイテタケロ」  
飲まれた……私って……あは…あはははは…  
…そのまま少し気を失った気がする。  
「カワカスタメニモヌグケロ」  
 
少し正気を取り戻した時には…パンツは脱がされ服の前ボタンが開いてる。  
午前中の体育で汗をかいて気持ち悪かったからシャツを脱いで着なかったので肌が見えていた。  
巻きスカートまで器用にボタンを外してやがる。  
さっき繁殖期って…たしか8月から9月……発情してるのか?  
 
どうやって洗ったのかパンツが机に干されている。  
「カワクマデアソブケロ…センセイアセクサイケロ」  
「うる…さい…ぞぉぉ…」  
オオサンショウウオの体が私の上にのった!  
逃げようと体を横に動かしたためそのまま床に上体も倒れてしまった。  
ガンと頭をぶつけ軽く目眩をおこす。  
「いたひぃ…」  
ぬめっとしてそうな表面の光沢とは逆に胸側は皮膚が波状になって私の上を動く。  
「ふっ…ひぃぃぃ…何してる……先生なんだぞぉ…」  
無言のままそいつの手が乳首をさわる、ぷよぷよして柔らかい赤ん坊のような手だった。  
「あっ……」  
ある意味そのままさわっていたいような感触…立ってきた乳頭にそいつの肉球で撫でられ。  
「くっ……ううう……」  
器用にも指で乳頭をこねくりだしやがった!  
顔30cm前でたまに口を大きく開けるものだから怖くて身がすくんでしまった。  
冗談なのかおどしなのか私の顎を唇?顎?ではぐはぐするし…。  
冷静な時なら所詮はオオサンショウオ、撥ね退けることは出来たはずだったが、あの時は気が動転していた。  
 
「うひぃ……あっ……やめっ……のけぇ……」  
密着してるため、オオサンショウオが体を揺するだけでも胸から下腹部までマッサージされるようなものだ。  
 
「あっ…何……なんで……」  
前足は胸を触ってる。後ろ足はお臍の横辺りで脇腹をさすっている、だのに股に刺激が…  
間違いなくコイツのぬめっとした粘液とザラつく肌の刺激が股間にきている!  
「なんで……」  
「シッポガアルケロ」  
そいつはニターと笑ったように見えた…口を開けただけなのだろうが。  
 
とにかく器用にもしっぽのひれや本体を使ってワレメを開いて奥までくる。  
それが…上下に動き出した!  
皮を被ったクリトリスから尿道口、あそこ、そしてお尻の方まで一度に密着してザラツク皮膚で刺激された  
それは…自分の手でするのとは比べ物にもならない快感だった。  
「うひぁ…あ…ああ…ひぅ…やめ…だめ……ああ…」  
迫り来る快感に涙が流れ落ち程なくしてビクビクと体を痙攣しながら達してしまった。  
 
体の上にある少しひんやりしたオオサンショウウオが火照った体には気持ちいいくらい。  
……天井の…が見える…教室は日もかなり暮れて暗くなってきているなあ……  
これってうたたねの中の夢かな…なら気持ちよかったよなあ…  
 
その時の私はなんとかオオサンショウオでイった事実から目を背けようと思考していた。  
 
ふと体の上の重さがなくなっている…それは太股にあった…  
さっきイッたため充分に濡れたワレメをあの赤ん坊のような手の感触が蠢いている  
「けろぉ……けろけろぉ…」  
けろでやめろ先生だぞと言ったところで何の意味があったかは定かではない。  
その手の指は……私のあそこの穴の中まで入って、入り口周辺を触りだしている  
「くっ……ふうっ……あうっ……」  
所詮はオオサンショウウオの短い指、奥までは届かないのだがそれがイった後の敏感な状態のため、  
焦らされてるように熱いっ…  
「もう殺してくれ……」  
そんな言葉がつい漏れた  
「ケロ」  
「ひぐぅう!」  
確かに人間に比べれば小さいくぶよぶよと柔らかいとはいえ…手ごと入ってる!  
その衝撃に体を弓なりにそらせ背中が床から浮いた。  
触手に犯されるのってこんな感じか?いや触手には指がない…なかで…うごいてりゅぅうう…  
「あはっ…ひゃああ…ああ…んぁ…ああっ」  
もうあの人類には不可能な攻めによって喘ぎ声を漏らすだけで言葉は何も出なかった。  
1分もその行為は続いたのか…私にはもっと長くも感じられたが…  
その永遠にも刹那的にも思える時間ののちに頭が真っ白になった……  
 
「オキテクダサイケロ」  
顔をぺたぺた叩かれた…うるさいな…人が気持ちよく寝てるのに…  
その手を払おうとしつつ目を開ける。  
「…………」  
「オハヨウゴザイマスケロ」  
「…………」  
「マダメガサメナイケロ」  
「おはよお…」  
私は自分の姿を確認する。よかった服はちゃんと着ている。  
なんだやっぱり夢だったんだ…  
周囲を確認する。今いるのは壁から離れた床の上……床の上!?  
「あ……」  
「ホントウニカゼヲヒクケロ」  
器用にモップでさっきの場所を拭いている天然記念物…  
「イケニカエルケロ、センセイハドウスルケロ」  
「は、ははははは……私も帰るよ……」  
引き攣った表情のまま答え一緒に廊下に出て無言のまま夜の学校を進み玄関で別れた。  
……パンツ生乾きで冷たい……  
その感触があれが夢でない事を教えていた。  
 
後日…オオサンショウウオが口を開けてニッと笑う姿を見るたびに顔を赤くするベッキーが居たとかいないとか  
 
 
おしまい。  
 

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