―――いつもの通り屋上で。  
「ベホイミちゃん。」  
「………」  
「ベホイミちゃん!」  
「え?あ、ああどうしたっスか?」  
「宮本先生が…」  
「ああ、小学校に行っちゃったらしいっスね。」  
そう今ベッキーは小学校に行ってしまっている。  
「らしいじゃないわよぅ。宮本先生に何かあったらどうするの?」  
「どうするって言われても…」  
「爆弾騒ぎだって宮本先生を狙ったモノだったかもしれないし、相手にとって今は大チャンスじゃない。」  
「そんなこと言っても私たちはどうすることも出来ないっスよ。  
 相手に悟られたらそれこそ窮地に立たされるっス。」  
「でもぉ〜…」  
「今は下手に動けないっス。」  
ベホイミはただただ冷静に言う。  
「でもぉ〜…」  
「ああ!もう!分かったっス!  
 そこまで言うなら何か策はあるんスか?」  
「それは〜…」  
「はあ〜…。それなら今から変装して小学校に偵察。  
 これなら私たちが相手に悟られることもなく、動けるっス。」  
「さすがベホイミちゃん♪」  
ペカー  
(ぐっ…やっぱりか、かわいいなコイツ…)  
「…?どうしたの?」  
「な、何でもないっス!  
 ただし!あまり派手なことは出来ないっスよ?」  
「分かってるわ♪」  
 
―――所変わって用具室。  
二人ともそれなりに変装のための小道具は持ってきたらしい。  
「で、お前は何か変装の案はあるっスか?」  
「とりあえず…使えそうなものは持ってきたけど。」  
「ふむふむ…。じゃあ私の持ってきたモノと合わせていろいろ試してみるっス。」  
 
メディアのターン  
「やっぱりベホちゃんと言えば…コレ♪」  
「それって魔法少女の…?」  
メディアは衣装部が作ったと思われる魔法少女の衣装を嬉しそうに見せる。  
「うん♪そうだよ?」  
「これじゃ何の変装にもなってないっス」  
「えへ♪やっぱり?」  
(で、でもちょっとコイツが着たの見てみたいかも…)  
「…ま、まあ、着てみるのもいいかも知れないっスね。  
 もしかしたら、イケるかも。」  
「そう?やったぁ♪」  
 
お着替え中…  
 
「どう?ベホイミちゃん?」  
「!!!」  
「?やっぱり変かしら?」  
(イイ!!かわいい…)  
「も、元魔法少女から言わせてもらうとまだまだっス。  
 ここはこうして…」  
「あ…!いや…ベホイミちゃん…!」  
「魔法少女がブラを乱しちゃダメっス。  
 でも…やっぱりこれじゃ目立ちすぎっスね。」  
「…しゅん。」  
(な、なんか変な感情が芽生えそうだったっス…)  
もう芽生えてることに気付いてないベホイミ…。  
すごく心配です。  
 
ベホイミのターン  
「私はコレだ。」  
「着ぐるみ?」  
「あぁ…芹沢さんに借りてきたっス。」  
「かわいくないよぉ…」  
「そういう問題じゃないっス!」  
「でもぉ〜」  
「…分かったっス。じゃあお前のを持ってくるっス。」  
なんでメディアにはこうも弱いのか?  
大丈夫か?ベホイミ!  
 
メディアのターン  
「次は…コレ!」  
「ぶっっっっ!!!!!  
 って!それはただのバニーガールじゃないッスか!  
 しかももう着てるし!」  
「だってベホちゃんが着たらかわいいと思って…」  
「そういう問題じゃないっス!」  
「いいからほらほらぁ〜♪」  
「う、うわあぁ〜。やめるっス!」  
ガタん!  
「いてて…  
 !!!!」  
(ドアップ!なんてイイにおい…)  
「えへへ♪転んじゃったね…  
 なんか、ベホちゃんに押し倒されたみたい♪」  
ズキューーーーン!!!!  
その時歴史が動いた…  
「…う………らない…ス」  
「え?なぁに?  
 ベホイミちゃ…んん!」  
(うわあ…キスしちゃったっス…)  
「ん…ン!んちゅ…ちゅ、ちゅぅ……」  
「ベホ…イ…んん!…んぱぁ…!」  
「ご、ごめん…。そ、その…なんていうか…  
 あんまりお前がかわいいもんだから…つい」  
「うふ♪ベホイミちゃんもかわいい♪  
 …続きしないの?」  
「え?あ、あの…」  
「じゃあ私から♪」  
「ん!んふぅ…ちゅ、ちぱッ……んちゅ…」  
「…もう!知らないっスよ?」  
ベホイミはゆっくりとメディアの乳房に触れる。  
「あ…はぁん!」  
暗い用具室がよりお互いの欲情を掻き立てるかのようだ。  
今のベホイミにはもう分別というものは存在していなかった。  
「ベホイミちゃん…はげし…い…あぁん!」  
「お前が悪いんだからな。」  
「そんなこと言っても…んふぅ…!」  
メディアの双丘が露わになる。  
光のない室内でもしっかりと分かる白い肌にベホイミはつい喉を鳴らす。  
「やだ…ベホイミちゃん…はずかしい…」  
「もう遅い。」  
「あぁん!いや…そこ…はだめぇ…」  
突起した場所を執拗に弄ぶ。  
「メディア…私のも頼む。」  
そう言うとベホイミは自ら胸をさらけ出しメディアの口元へ差し出す。  
「うふ♪こう?…ちゅ、ちゅぱ…んん…」  
「あ、あぁ…いい…いいぞ…メディア…」  
メディアに責められながらベホイミも負けじと愛撫する。  
「んふぅ…ちゅぅ……ベホイミ…ちゃ…ん…あぁん!」  
空いていた手をメディアの恥部へと置くと、そこはもう湿っていた。  
「な…なんだ、もう…んふ…濡れてるじゃないか…ん!」  
「あはぁ…だってぇ…ベホイミちゃ…んが…あぁ…上手だか…らぁん…」  
「ふふ…嬉しいこといってくれるじゃないか…んん!  
 お前…こそぉ…上手だ…ぞ…あふぅ…」  
「なぁ、もう…いいか?」  
「うん♪いいよ?ベホイミちゃん…」  
確かめるように尋ねるとお互いの下着をゆっくりと脱がし合う。  
布についた体液が伸び、わずかに入る光に反射して淫靡な輝きを放った。  
「ベホイミちゃんだって…こんなに…」  
「いや…だめ…メディア…そこ…」  
メディアは嬉しそうにベホイミの柔壁の隆起した場所に触れる。  
「んん…お…返し…あはぁ…」  
「あぁん!…ベホちゃん…すごい!……んはぁ…」  
立ち膝のままお互いを支え合い、秘部への責め合いを続ける。  
「いや…そんな…メディア…!あぁ…そこ…剥いた…ら…あぁん!!」  
お互いの手の動きが早まるにつれて、静かな空間に卑猥な音が充満する。  
くちゅ…くちゅ…  
「ベホイミちゃ…私…も、もう…あふぅ…や…」  
「私も…い…イキ…そう…んん!んふう!」  
二人とも自然と腰が上下し、乳首が擦れ合うたびに艶声を発した。  
「や、や、も…もうだ…めぇ!いっ…イイ…!イッちゃうぅううう!」  
「メディア!…んん!……イク!イク!イク!イイぃぃぃ!!!」  
激しい快感と共に二人とも同時にその場に倒れ込む。  
「はぁ…はぁッ…」  
「えへへ♪えっちしちゃったね?ベホイミちゃん?」  
「はあ…い、言うな…恥ずかしい…!」  
「ベホイミちゃん…かわいい♪…ちゅっ」  
「ばっ!ばか…!」  
「んふふ♪」  
「…お、お前だってかわいいぞ…」  
しばらく見つめ合う…  
って、お二人さん?何か忘れてませんか?  
 
「ああ!変装変装!」  
「あらら、すっかり忘れちゃったね。」  
「ど、どうするんだ?」  
「時間もないし…えぇ〜と……コレ?」  
 
「…ば、バケツ?」  
 
ーーーおしまいーーー  
 

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