暇な授業。黒板に字を書いていくチョークの音が教室に響く。
犬神つるぎは望のことを考えていた。
(彼女は今何をしているのだろうか…)
「会い、たいな…」
一人、誰にも気付かれないように呟く。
太陽はまだ、真上にも来ていない。
「〜だから、ここは――」
レベッカ宮本の声が教室に響く。
雅と望の友達、レベッカ宮本。天才ちびっ子先生。
…先生は私と望の関係を知っているのだろうか?
そんな考えが頭をよぎる。
キーンコーンカーンコーン。
やっと授業が終わった…。二時間目の授業が、だが。
「よーし、じゃあ今日はこれまで。あ、犬神、お前は放課後居残りな」
「え…?あ、はい…でも何故ですか?」
「なんでもだ。逃げるなよ、犬神」
そういって教室を出て行く宮本先生。
教室はざわざわとし始めた。
「…居残りか…何があるのだろうか…?」
そして放課後。
皆が部活に行ったりや帰って行く中、一人教室に残る。
いつも賑やかなD組だが、誰もいなければ当たり前のように静かだ。
(教室ってこんなにも広いものだったんだな)
少しだけ寂しくなって、ため息が出た。
「おーい犬神、いるかー?」
宮本先生が教室に入ってくる。
「いますよ、先生。居残りなんてさせて何なんです?」
「ああ、実は…実験に付き合ってもらいたいんだ」
「実験、ですか…。危ない事でなければ別に構いませんが…早く終わらせてくださいよ」
「それはお前次第だなー。じゃあ準備するからお前、あっちむいてろ」
何の準備なのかはわからないがとりあえず言われた方を向くつるぎ。
静寂の世界。こう静かだと望の事を考えてしまう。
「犬神ー、お前望ちゃんの事考えてないか?」
思っている事をズバリと当てられ、瞬間的にベッキーの方に向き直る。
その瞬間――。
「ん………」
ベッキーにキスをされた。ふわり、シャンプーの香りが鼻に入ってくる。
唇を舌で割られ、何かの液体が口の中に入ってきた。
コク、コク。
液体を飲み干すとベッキーの唇が離れる。
「せ、先生……?」
「お前、望ちゃんと付き合ってるらしいな」
「何故それを知って――」
「目撃者が出てる。まだ学校の奴らは知らないみたいだけどな」
目撃者…?ただのデートを見られても付き合っているかなんて考えもしないだろう。
妹の友達と遊んでいる、くらいにしか思われないはずだ。
と、いう事は…。
(キスしているところを見られたのか……)
「で、だ。それをばらされたくなければ…その、私とせっくすしろっ!」
――?何故そんな提案を?
わけがわからない。天才とは思えない発言。
「…は?」
「だから、私とせっくすしろって言ってるんだ!」
「何故?」
「私がしたいからだ!」
「…断ります。私は望としかしたくありませんので」
答えは最初から決まっている。NOだ。
再び静寂が訪れる。
つるぎがベッキーを見るとベッキーが笑っていた。
「宮本先生?」
「うん、合格だ!」
「…合格?」
「望ちゃんの彼氏に相応しいかどうか試した。それで犬神は相応しかった。…望ちゃ〜ん!」
ドアの外から望が現れた。
「望!?何でこんな事を…」
「うー、だって…いつまで経ってもキスしかしてくれないんだもん」
ぷくー、と頬を膨らませる望。
「だって…その後の事は小学生にはまだ…」
「私は…つるぎとしたい。駄目?」
「犬神ぃ、お前口ではまだ…とか言っておいて…ココは凄い事になってるぞ。本当はしたいんだろ?素直になれって」
下半身を見る。完全に巨大化している自分のモノ。
…まさか、先程飲まされたものは…。
(また飲まされたのか、私は…)
頭が痛くなる。まさか一度ならず二度までも媚薬を飲まされるとは。
「望、本当にいいのか?」
「当たり前でしょ。初めては好きな人に貰って欲しいの」
可愛い。その言葉だけで達してしまいそうになるくらいに。
思わず抱きしめてしまう。
「それじゃあ私はお邪魔みたいだから職員室に居るな。望ちゃん…こいつが変なプレイとか要求したら直ぐに呼んでね?」
「ありがとう宮ちゃん」
教室からベッキーが出て行く。
二人きり。教室にいるのはつるぎと望だけ。
二人とも自然と目を閉じ、唇を重ねる。
「ん、ふぅ…む……」
時折口から漏れる望の吐息が更につるぎの気持ちを高めていく。
もっと深いキスを求め、お互いが舌を出し、絡める。
首を傾け、しゃぶりつくようにキスをする。
「んあ…んちゅ、ん…」
キスをしながら、望の胸に手をそえる。
未発達の胸を服の上からこねるように揉んでいく。
「ん、ふ…ぁ……んぅ…つるぎぃ…」
更に吐息が漏れる。
唇を離すと二人を唾液の糸が繋いだ。
「唇を離しても繋がっていたいなんて…そんなにしたかったのか?」
「馬鹿ぁ…」
服を脱がし、望を下着姿にする。やはり子供なのでブラはつけていない。
白い肌が眩しくて一瞬見惚れてしまった。
我に返り、胸を手の平で包む。既に先端は硬く尖っており、その存在を主張していた。
乳首を指の間に挟み、クリクリと擦ると望の身体がぴくんと跳ねる。
あまりにもその光景が愛しくて、何度も何度も指で擦った。
「ゃ、あん…そこ、気持ちいい……」
もっともっと感じて欲しい。そんな思いがつるぎを支配する。
つるぎはその膨らんだ先端にキスをし、唇で挟みチロチロと舌を出して舐め始めた。
赤ん坊のように乳首にしゃぶりつく。舌による刺激を受けるたびに望の身体はぴくぴくと動く。
口を離し、下着に手を触れると既にぐしょぐしょに濡れていた。
「望!?これは……」
「えへへ…実は私も飲んでたんだ、媚薬。初めてだから…濡れてたほうが痛くないかなって。つるぎが動きやすいかなって思って」
「望…」
ぎゅ、と望を抱きしめる。望は目を細めて笑いかけてきた。
「ね、つるぎ…わかってると思うけどもう私こんなに濡れてるんだ…だから…挿入れて…」
「ああ…」
望を机の上に座らせ、下着を脱がして足を開かせる。
誰にも触られた事のない、望のそこは濡れそぼって輝いていた。
今からここに、自分の肉棒が入っていく。
そんな事を考えるだけで、更に自分のモノが硬くなっていくのがわかる。
「じゃあ、挿入れるぞ…?」
「うん…」
ズボンを下げ、カチカチになった肉棒を出してその秘肉の合わせ目にあてがう。
息を吸い、腹に力を入れてゆっくりと腰を進めていく。
ヌププププ、と音を立て、肉壁の狭間に肉棒が埋まっていった。
「…………っ!!」
痛そうに顔を歪める望。
それとは対照的に肉壁は犬神を逃さないと言うようにキュウキュウと締めつけてくる。
最奥まで腰を進め、一旦腰を止める。
「望…大丈夫か?」
大丈夫じゃない事なんてわかってる。
痛くない事なんかない。
結合部から血が流れる。
「だい、じょうぶだよ……えへへ、私達繋がってるんだね…」
それでも望は笑いながら大丈夫だ、と言った。
本当は痛みで張り裂けそうなのに、痛くて泣いてしまいそうなのに。
「ねぇ…動いて。私は平気だから…」
望の気遣いが、その気持ちが愛おしくて……。
キスをして、ゆっくりと腰を動かす。
粘膜の擦れる音が教室に響く。
「つ、るぎ…もっと、もっと……」
甘い声で囁かれる。
それがスイッチになったのか、つるぎは強く腰を打ちつけた。
望の膣壁が生きているかのようにまとわりついてくる。
その感触があまりにも気持ちよすぎて――。
びゅくっ!びゅくっ!びゅーっ!
奥に入れたまま、勢いよく射精してしまった。
「あぁ…なかで出てる…つるぎのせーえき……」
幸せそうな顔をして、望は微笑んだ。
数分後。
「はぁ〜…一杯出したね」
「…すまん、膣内で…」
「いいっていいって!つるぎのせーえきだし…私も膣内で出して欲しかったし、ね」
まただ。またこんな気持ちになる。
望が本当に、本当に愛おしくなって――。
「望…結婚しよう」
つい、恥ずかしい事を口走ってしまった。
突然のプロポーズ。
「…………うんっ!」
目尻に涙をためながら、望は満面の笑みを浮かべた。