『own hair』  
 
「ドコここ〜〜!!」  
気づいた時には南条は頭を抱えていた。  
その日は寝ぼけていた、鶏がクックドゥードゥルドゥーと啼いていたのも気づかなかった。  
 
寝ボケて知らない学校に来ちゃったー、あーーーー。  
周りを見ればアメリカンな連中ばかり…あら、女性がいないわねここ…??…  
 
「ミナイカオダネトッテモカワイイヨ、カミモキレイダネ」  
いきなり話かけられた…マイアミバイス…変なTシャツ…  
日本語のようね、言葉は通じるのなら一安心…  
「あらそう?ありがとう」  
それは誤解でしかなかったのは直ぐに判ることだった。  
 
「ジャパニーズヤンキーナノカナー」  
「これは地毛よ!」  
「アハハハハ、コレハジゲヨ、ジゲヨ!コレハ!」  
「なんで笑ってるのよ」  
「ジゲヨー、チョーウケル、アハハハハ」  
そのあと謎の外人はワケノワカラナイギャグを続けた。  
言葉が通じない事を南条はさとった。  
「ジゲヨ、セレブカヨ、ワイフカヨ、ダッチワイフカヨ」  
3段オチ?  
「あーもう、ジゲヨでいいわよ!!」  
「コレデフキナ、コレ、ドシフンヤンカ!チョーウケル、オイ、オマエモコイ」  
また増えた…頭がいたい…  
「ジゲヨサン、ジャパニーズヤンキー、ダッチワイフ、アハハハハハ」  
「アハハハハハ」  
目線を交わし勝手に盛り上がって笑っている。  
「キレイナカミネー」  
髪を撫でてきた、ここで無下に荒立てるのも悪いと思って、  
「どうも」  
愛想笑いを返す。  
「サンキュー、ジゲヨー」  
次の瞬間、南条は唇をふさがれた。キスされたのだ。  
アメリカの挨拶かと南条は思ったが、次の瞬間には間違っていた事に気づかざるおえなかった。  
机にそのまま押し倒されたのだ。  
それどころかスカートの中に手が入ってきた!  
「アハハハハ、ナイスガッツ」  
横の黒人男がバカみたいに笑っている。  
 
操脳内会議ー!  
「どうなってるの?」  
「キスされてるわ」  
「押し倒されてる」  
「横で笑ってみてるだけ」  
「ショーツの中に手が入ってるわよ」  
「その状態が続いてるわ」  
 
「「今、とっても危険な感じ!」」  
「「暴行されてる!!!」」  
脳内会議終了!  
 
 
「キャーーー!」  
とりあえず悲鳴を上げてみた。  
状態を再確認した頃にはすでに黒人男が制服を捲りブラを露にしていた。  
ショーツはすでに足首にあるのが感触でわかり、足を広げようとしているところだった。  
脳内会議長すぎた!会議の迅速化が今後の課題ね……  
って、そんな場合じゃないですわ。  
悲鳴は全然効かないとなると、あとは力で抵抗するしかないかしら…。  
頑張って抵抗してみたが男二人がかりの上、  
「ジゲヨサーン、カミキレイネ」  
アンダーヘアーを撫でないで!  
「アー、キョウハムレルネー」  
胸を揉んでる黒人男も言う、いつの間にかブラもなくなってる、熱いなら自分のをお脱ぎなさい!  
ああ、下腹部にあたるこの感触は…動物の舌。  
って舐められてますわ!  
操、絶対絶命のピーンチ。  
「イエーイ」  
男は急に立ち上がってポーズを決めた、そしてまた舐める行為に戻った…意味はないのね。  
「ジゲサン、ジャンケーン」  
「な、なに?」  
「バキューン」  
男はズボンとトランクスを一気に下ろし、股間の銃を見せ付けた。  
……下ネタ!  
目眩がしてきましたわ。  
「アハハハハ、ナイスドリブル!」  
あなたが弾ませているのわ、私のおっぱいですわ。  
二人は私を無視して笑いながら盛り上がっている。  
アメリカンってわかんないー−  
 
「ジゲヨサン、チョーウケルヨ、チョーイイヨー」  
確かに私が攻められてるから受けですけど…じゃなくって股間の銃を突きたてられている。  
「ヘンターイ!」  
指をさされましたわ、くやしい、とってもくやしいですわ。  
中を蹂躙されながら涙が溢れる。  
「不愉快だわ、もうこんなトコロ居たくないわ!」  
「ナカデモコンチワシテル、マクドナルドジョンデス」  
「ぷはっ」  
なんでいつの間に仮装?乱暴をしながらなの??  
不覚にも受け、ああもう疲れたという気分に包まれる。  
 
気づけば黒人男も銃をさらして私の髪を巻いて自分で擦っている、先は胸にあたってますわ。  
外人を馬並みと表現することがあるけど、うちの馬よりは小さいわねなどと比較してしまう。  
そうだわ、これをペットの動物だと思えば…(獣姦を想像中)…何やってんのよ私!!  
「オー!オー!」  
「プッシーベタベター!」  
犯されてましたのよー、腰からは銃の動きで水音が聞こえてくるわ、少し気持ちいいです…  
あん…ハァン  
 
このペースから抜け出せないーー!  
「助けて」  
「ジゲヨサン、コレデナミダヲ…ドシフンかよ!」  
「オオーギリギリー」  
ハッ、感じてる場合じゃありません。  
下らないギャグに我に返る。  
何とか、何とか…  
「帰りたい…」  
まったく…この学校はなんなのよ…なんなのよ…  
周りを見回すと、向こうに机にもたれている見知った顔があった。  
五十嵐先生!  
目線を合わすと、先生は「タスケテ…」…あー、先生ったら酔っ払って迷ったのね。  
先生ならこの状況をなんとか…どーにか…  
よく見ると先生はバックから突かれている所だった。すぐさまにもう一人が口に突っ込んでいる。  
酔ってるとこにあれじゃ……その後の光景を見たくなくて私は目をそらした。  
見なかったフリ、見なかったフリ  
 
「先生〜南条さんが学校に来てません」  
D組の2時限目  
「ジイさんが電話したら家はちゃんと朝出たってさ」  
クラスが騒ぎだす  
「先生!南条さんが大ピンチです!」  
 
「ジゲヨサーン、シキュウコンニチハデース、オタマジャクシデカエルノコウンデクダサーイ」  
マイアミバイスはクダラナイ薄笑いのまま動きを早めナカで暴発した。  
「ああああ〜れれええ〜」  
黒人男もおっぱいに掛けてくる。  
 
ある意味大ピンチだった。  
 
男が離れた…終わったのね……  
南条はとても疲れた気持ちでいた。  
「ヘイ、タッチ」  
マイアミバイス男と黒人男が場所を入れ替えた。  
そして、  
「キレイカミネー」  
「ナイスガッツ」  
…2R目が始まった。  
 
テンドンかよーーー!!  
 

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