そして今、私は芹沢と隣り合って一緒にシャワーを浴びている。  
芹沢の髪が水にぬれ、猫耳のような髪も耳をさげたような感じになっている。いつもとは少し違う芹沢。  
芹沢の裸が目の前にある事にどきまぎしているのに芹沢は平然そうにしている。  
いや、私の胸を鷲掴みして綺麗にしてやるよと言いつつ揉んできているのだ。  
「いやー犬神ってば本当に全部女なんだなあ、すげーよ、私とタメはれそうなおっぱいしてるしさ」  
「せ、芹沢、もういいかげん触るのは…」  
「せっかくだからさあ、ソープで洗ってやるよ」  
手にいっぱい泡立てて、その手が私の体に触れ私を撫でていく。  
先ほど達したせいでまだわりと敏感な肌には今の芹沢の洗い方はかなりくる。  
「う…あ…あぁ」  
またしっとりと潤んでくる。  
「なんだなんだなんだ、可愛い声だして、もっと下を洗ったらどうなるんだー」  
「よせ、芹沢…よしてく……」  
声の最後は言葉にならなかった、芹沢の指が私の秘所をまさぐる。  
反射的に太股を閉ざしたのだが快感に力が抜けていき、くちゅくちゅと水音が聞こえてくる。  
「また、いい顔してるぜ犬神」  
芹沢が体を合わせてくる。芹沢の胸と私の胸が擦れあって泡が移っていく。  
「ソープで滑りやすくていい感じだな、一緒に綺麗になろうぜ犬神」  
私を抱きしめながら体をすり合わせてくる芹沢。  
体がまた熱くなってきたところで唇を閉ざされた。芹沢の舌が入ってきて口の中を激しく翻弄していく。  
知らぬ間に私も芹沢を抱きしめ肌をすり合わせていた。  
「い、犬神…ちょっとストップ…」  
紅く染まった芹沢が  
「今度はお互いにいこうぜ…私のも触ってくれ」  
私の性器を芹沢が撫でる。私も芹沢の性器に恐る恐る手を伸ばす。  
戸惑っているのがバレたのか、そこに芹沢の手が重なって上から押さえられ芹沢の女性自身を撫でさせられる。  
「そう、その調子、私がするようにやってみてよ」  
芹沢の指がビラを挟んで動く。それと同じように私も芹沢に対して行う。  
芹沢の肩がぴくっと上がり赤みがもっと増える。  
「ん……ぅ…あ…」  
芹沢の甘い声が聞こえる。  
「あっ……くはぁ…」  
芹沢の指が私の入り口を撫でゆっくりと入ってくる、一本、二本。  
私も芹沢の中に入れようと探し出し一気に一本いれる。芹沢の体が跳ねた。  
「よし、動かすぞ、こうだ…わかるか犬神」  
「あ……はい…こう…ですね」  
芹沢の動きを返すように芹沢の中で指を曲げてかくように動かす。  
しかし巧みな芹沢の動きについていけず、対抗するため芹沢の中に入れる指を増やし動きを早くする。  
「あっ…あ…ああっ…」  
芹沢の中は熱くてすべりがいい、芹沢の短く連続した喘ぎに触発され指の動きを早める。  
私の中の芹沢の動きも段々変化して、またイく前のあの状態になっていく。  
「芹沢…私は…また…」  
「そうか…キス…しようぜ犬神」  
不敵な笑みで挑発された、アソコを弄る指を回転させながら大きく動かし、芹沢の唇に重ねる。  
舌を絡め、また吸いあい隙間から舌と舌が織り成す音をさせながら、とろとろになったアソコが熱く熱くなり。  
芹沢に掴まってビクビクと体を震わせて同時にイった。  
 
 
その後は別々に熱くなった体をシャワーで流した。  
そうしないとまた同じ事の繰り返しになりそうだったからだ。  
「ほら、体を拭いてやるよ」  
タオルで体をくまなく拭かれる。さっきまで裸で行為を行っていたと言うのに気恥ずかしくなり言葉が少なくなる。  
「持ってきた下着もつけてくれよ、ブラは手伝ってやるからな」  
芹沢は髪をタオルで拭きながら堂々と裸体を見せている。  
 
そして私は手伝って貰い女子の制服に着替える。  
「おーし、これでよしだ!似合うぜ犬神」  
背中を叩かれ、太鼓判を押された。  
 
「じゃあ、女の子らしい動作の練習だ」  
妙に張り切った芹沢がいた。さっきとは別な瞳の輝かせ方をしている。  
「ちがーう!そこはこう」  
「またがに股気味になってる!」  
さっきの事もあり芹沢の気負いに押されっぱなしで演技指導を受けていく。  
芹沢はとても楽しそうだ。  
「ま、こんなもんだろうな。時間もおしてるし教室に戻ろ」  
 
私は疲れを感じつつ、外を女子の制服で歩くという事にやや俯き紅い顔をしながら芹沢と並んで教室に戻った。  
 
 
『4時限目 (宮田○そう)』  
 
「犬神くん、おかえりなさい。次の時間は体育ですよー」  
宮田が戻ってきた私に声をかけた。  
「体育?」  
「はい、着替えに行きますよ。犬神くんは女子の制服も似合いますねー」  
横を通る宮田がバランスを崩した、私は手を出して助ける。  
「あ、ありがとう。さ、行きましょ」  
宮田は私の腕をとってくる、反対には芹沢が…そして私は更衣室に連行された。  
 
遅れたためか更衣室ではほとんどが入れ違いに出て行くところだった。  
「しかし、私の分は…」  
「ちゃーんと用意してあるぜ!」  
芹沢が渡してくれる。女子の体操服…確か下はブルマだったな…。  
さすがに気が遠くなる。  
「さあ、着替えましょう」  
「そうだな晶ちゃん。遅いと着替えさせるぞー 犬神」  
慌てて私は着替え出した。  
最後にスカートを脱げばというところで手が止まる。  
「それえ!」  
芹沢が一気にスカートを下げた。  
「恥ずかしがってたらだめだめ、もう女の子なんだから」  
「あ、ああ?」  
生返事を返した私に、また二人が両サイドから腕を捕まえて連行していく。  
二人のふくよかな胸が体操服ごしに当たる。  
太股をここまで露出した姿は恥ずかしいものだと実感する。  
既に胸の二つの膨らみがあり股がすっきりしているのに違和感がなくなっていた。  
 
早乙女先生は絶句した。  
が何でもない風を繕って授業を進めた。  
 
種目はバレーボール  
始まってさほど過ぎていない頃に悲鳴があがった。  
あれは宮田の声だな。  
「いたたたたた…はうー、血が出てますぅ」  
早乙女先生に保健室に行くように言われたらしい。  
「犬神、宮田につきそってやれ!」  
「先生、私は保健委員ではありませんが…」  
「いいから行け!」  
早乙女先生に肩をがしっと掴まれ、見たくないから行けと目で訴えている。  
男だった姿で私の今の姿を連想したのだろうか。あ、気分が悪くなってしまった。  
「判りました行ってきます」  
 
宮田に肩をかしながら保健室に連れて行く。  
「はうー、すみません犬神くん」  
「かまわないから」  
「こうやって側で見ると、銀髪少女の犬神くん、綺麗ですよお」  
「あ、ありがとう」  
綺麗と言われて嬉しくなっている。精神まで女性化しだしているのだろうか。  
 
「すみません先生、体育で怪我を…」  
保健室は無人だった。やれやれとため息をつき、宮田を座らせ応急処置を行う。  
「あうー、しーみーまーすー」  
涙目になる宮田。  
「一応これでいいと思うが、体育の時間は休んでいて良いと早乙女先生に言われたから休んでいこう」  
「休む…」  
「ん?どうかしたか」  
「あの、犬神くん…今は女の子同士なんだよね」  
「ああ、そうなるな」  
「あの…同性での行為って興味あるかな?」  
えっと思い宮田の顔を見ると目に星が輝いている。なんだ?  
「犬神くんの胸大きいよね」  
さも自然な事のように胸を揉んで大きさを確かめてくる。  
「宮田、何を…」  
逃げようにも胸を捕まれて逃げれない。  
「あの、やっぱり同性なら修つるだと思うんですよ…でも今の犬神くんは女の子だから…」  
「なんの話だ?」  
「同人誌の組み合わせですよ。百合になるとカップリングがたくさん出来ちゃって、もう朝からずっと妄想しちゃいましたー」  
とりあえず私にわかったのは宮田の頭の中では大変な展開が繰り広げられていたという事だ。  
「この胸で誘惑していくんですね。芹沢さんとしたんでしょ?」  
「な、何を…」  
「見てればわかりますよ、帰って来てからと前じゃ態度が変ってましたもん」  
言訳もできそうもない、なまじ間違っていない点が余計状況を悪化させる。  
「同性じゃなかったからあきらめてましたが、今なら…私でもいいですよね」  
根本的な間違いがある気がするのだが、それを訂正する前に、  
潤んだ瞳の宮田がすがり付いてきて、ベッドに押し倒された。  
そしてキス…  
「犬神くん嬉しいです」  
妄想が現実となった宮田はいつもとは違った。すぐに体操服を巻くりあげブラをずらされ、  
あっという間に胸を吸いだした。  
ちゅ…ちゅ…ちゅう…レロレロ…敏感ですね…もう…かたくなってきましたよお。  
両方の胸を同時に揉まれ、乳首を吸ったり甘噛みされる。  
「う…あ……はぁ…宮田…だめだ」  
なんだかどんどん感じるようになっているんじゃないか。そんな不安がよぎる。  
「そんなあ…私だけだめなんですかあ、ずるいですう」  
「違っ」  
「ならいいですよね、優しくしますから」  
違うそうじゃなくてと続けたかったが聞く耳はなさそうだ。  
「宮…田……」  
言ってることと揉みかたの激しさが一致しないのに気づいていないのか?  
何分間も胸をずっと攻められ続け、息が上がってくる。  
「もう、ここはどうなっているんでしょう?」  
宮田の手がブルマの中にいきなり入ってくる。そこは既にもう…、止めさせるる気力もない。  
 
「濡れてますね…」  
にやっと予想通りと笑みをこぼし、そのまま弄ってくる。  
う…宮田の指に絡みつく愛液。まずい、このままじゃ下着をまた汚してしまう。それどころかブルマも怪しい。  
急に電気が流れたみたいに体が跳ねる。宮田がクリトリスを弄り出したのだ。  
「だめ、そこは…お願いだ…やめぇ…」  
「だめですよー、こんなに濡れて感じてるじゃないですかー」  
容赦なく続ける宮田。性格が変ってないか?今日は別の一面ばかりが見える。  
これが同性と異性の差なのか…  
「犬神くん、可愛いですよ…脱がせますからねー」  
宮田が両手でブルマと下着を脱がしていく。  
濡れた股間が宮田の目に晒されて、恥ずかしくて手で顔を覆う。  
気づけば宮田も下半身裸になって足の間に足を入れてこちらを見下ろしている。  
「犬神くん、二人同時に楽しむ方法です」  
宮田のラビアと私のが合わさるように腰の位置を調整しながら重なってくる。  
私の上でゆっくりと宮田の体が揺れるたびに合わさった場所から水音が響き。  
深いところから頭の中に伝わる快楽が起こる。  
「犬神くーーん」  
甘え声の宮田が私の名前を呼ぶ、動きはさっきよりも激しくなり。  
重なり合う体はクリトリスを巻き込み多大な刺激を与えてくる。  
知らぬ間に宮田と抱きしめあいながら貝合わせに私の腰も動かしている。  
淫らな水音と二人の息遣いと嬌声が部屋に響き、場所も忘れて頭の中が白くなり、  
 
そして二人果てた。  
 
重なったまま長い間抱き合っていた。  
もうすぐ昼休みなので体を拭き合いっこした。  
その手の動きはどことなく淫靡さを含んでいたし足を開いてかなりきわどいポーズをさせられた。  
同じようなポーズをする宮田の体を私が拭く。  
「時間があったら舐めて綺麗にしたかったのにね」と宮田が笑って言う。  
それではまた芹沢の時のようにシャワーを浴びて……それはまずい。  
 
そして保健室にあった替え用の下着を二人して穿いた。  
 
「犬神くんの…ブルマまで染みできてますね、さすがにこれは。あ、そうだ!」  
更衣室まで裾を外に出したように見せかけて移動する事になった。  
宮田がコケテ巻き添えにならないよう離れて宮田が前を歩く。  
早く終わったクラスの生徒が購買や食堂へと行こうと廊下にどっと溢れる。  
更衣室に着いた。道のりがとても長い気がした。どうにかバレナカッタようだ。  
やれやれ。この時間だともう売店のは売り切れだろうな。  
宮田がお昼に私の手作り弁当を一緒に食べますかと聞いてきたが、あてがあるからと丁寧に断った。  
本当はクラスであーんとか言いながら食べさせられそうな気がしたからだ。  
 
更衣室のドアで宮田と別れ、お腹の空いた腹具合に昼飯はどうしようかなと考えていた。  
 

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