「ほらほら、どうした。さっきは嫌がってたのに」  
 ゆっくり動かしていた手が少しずつ速くなっていく。  
 熱くなる下腹部。快感が高まっていく。  
 性的快感が迫っている。私はトランクスに染みを作っていた。  
「お、我慢汁が出てきた。そろそろかな」  
 トランクスから生殖器を取り出し、しゃがみこむ。  
 そして、少しの唾液を垂らして生殖器をくわえ込んだ。  
 今までに感じたことのない快感。芹沢の口が温かく包み込んでいるようだ。  
 熱くて気持ちいい。堪らない。  
 その舌が。その喉が。堪らなく気持ちいい。  
 亀頭から睾丸まで全てを奉仕してくれる。  
 舐めて。舐め上げて。包んで。包み込んで。  
 舌と生殖器が絡む。そろそろ絶頂が近い。  
「芹沢、出そうだ……」  
 言っても、芹沢は黙って、いや喋れないからか更に舌を絡めてくる。  
 どんどん強くなっていく刺激。快感。  
 もう限界だった。  
 
 遂に私は芹沢の口の中で達してしまった。  
 ドクドクと流れ出る白い欲望が口内を汚していく。  
 芹沢はただそれを、出続ける白い液体を受け止めるだけ。  
 ドクン。最後の一滴を飛ばして少し罪悪感を感じる。  
 しかし、芹沢は生殖器に吸いつき精液を搾り取り、それを飲み干した。  
 
――体が熱い。  
 どうかしてしまいそうなくらい。  
 本当に。何を。  
「構わず出しやがって。次は犬神がやれ」  
 芹沢が上気した朱い顔でニヤリと笑った。  
 
 

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