「恥ずかしながら、帰ってまいりました。」  
一度海に落ちたはずの姫子が敬礼をしながら言う。頭には魚が刺さっていた。  
「何で帰ってきたんだ、助けを呼びに行けー!!」  
なぜ帰ってこれたか等つっこみどころは色々あるが、それを一切無視して  
ベッキーは姫子にそう言い放った。  
「あ、そうか、じゃ行ってきまーす」  
そう言ってもう一度バスから飛び降りようとする姫子。  
「やめろー、死ぬ気かー!」と叫ぶベッキー。  
「どこかぶつけたか」と玲。  
「今度はタコゲット!」と依然飛び降りる気マンマンの姫子。  
「止めろ6号!」ベッキーが叫ぶ。  
「は〜い」6号はそう言って姫子にしがみつく。  
 
ふにょっ  
 
ヘンな感触が姫子を襲う。それもそのはず、6号の伸ばした手は  
姫子の控えめな胸を捕らえていた。  
「ええっ!?あの、ちょっと6号さん!?」  
「ダメです、姫子さん!飛び降りてはいけません!」  
「えーっと、その、そういうことじゃなくてぇ!」  
ヘンな感触に耐え切れず、6号を振りほどこうとする姫子。  
しかし振りほどかれまいと6号がさらに力を入れたため、逆効果だった。  
「ひゃあァあァアア!やめて、やめて6号さん!」  
「イヤです!姫子さんが飛び降りるのをやめるまでやめません!」  
「わかった、わかったからやめてええぇえぇええ」  
力なくその場にへたり込む姫子。それを確認した6号は腕をほどいた。  
 
「んもー、6号さんたら大胆なんだからー」「えへへへ」  
 
「姫子、マイクのスイッチ入りっぱなしだぞ」  
ベッキーが赤面しながら言った。  
 

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