『望ちゃんファイト おまけ 食べて♪』  
 
「この間はお兄ちゃんに酷いことしちゃった…」  
「散々だったねー、雅ちゃんのお兄ちゃん。そうだお詫びに私たち出来ることをしよう!」  
「で、できる事って?」  
「うーん、あういう事もあったし、私達のを美味しく食べてもらうのがいいんじゃない?」  
 
 
犬神の家にて、少女三人が目の前に立っている。  
食べてもらうために  
「気持ちは嬉しいが、私がほんとうに食べていいのか?」  
「うん、この間の暴走のおわびだから、なんでこうなったか理由は秘密な代わり」  
犬神はあの時の記憶がない。というより扉を開けて直ぐに暴走雅に気絶させられたので元々無いのだ。  
「…ごめんね、お兄ちゃん…だからお願い…食べてね」  
いつものように赤い顔で上目遣いで見てくる。  
「理由は言えないけど巻き込んでしまったしな、いいから気持ちを受け取れ」  
半分横を向いて、ベッキーが怒ってるようなしおらしいような感じで言ってくる。  
「わかりました、皆のを食べれるなんて嬉しいですよ」  
期待と不安がまざった犬神。  
 
「まずは私からだよ、雅ちゃんのお兄ちゃん♪」  
「望ちゃんからでいいのかい…これは…柔らかくて…おや…意外と冷たいんだな…中を見てもいい?」  
「うん、いいよ、見て見てー」  
「開いてみると…ピンクで見た目も綺麗だよ。こんな綺麗なのが皮の下に隠れてるとは…」  
「うん、恥ずかしいけど…真っ先に食べてもらいたかったから、ほんとに綺麗?」  
「ああ綺麗だ、美味しそうだよ。いただきます」  
舌で味わう。とろけていく味わい。  
「ぁぅ……お兄ちゃんが…望ちゃんの…美味しそうに食べてる…」  
「甘い……さっぱりしてるけど…それでいて酸味もあって…これはいっぱい食べれそうだ」  
「お世辞が上手だね、望のいっぱい食べていいよ」  
「ありがとう、望ちゃん…」  
 
「あう…お兄ちゃん望ちゃんのばっかり…ずるい」  
少し恨んでるみたいに犬神を見ている。  
「み、雅。もちろん雅のも食べるよ、さ、見せてごらん」  
ぱぁと表情があかるくなり  
「うん、お兄ちゃん…これ…だよ」  
「ほう…雅も…成長したんだな」  
頭を撫でる。  
「えへへ…ありがとう…お兄ちゃん…味わって食べてね…口に合うといいんだけど」  
「心配いらないよ…見た目でも充分美味しそうだ、それにかわいいし」  
「あうぅ」  
雅ちゃんの顔が真っ赤に染まる  
「ほう、とろとろしてるな、その部分と中は…均一に赤い。その両方があいまってそそるよ」  
「あう……」  
「これは! 雅。ほんとうに美味しい。今すぐでもお嫁さんになれるな」  
「あううう」  
待たされた分、欲を晴らすようにどんどん味わう。  
「お、お兄ちゃんっ…そんなに急いで食べなくても…あぅ…お、落ち着いて…」  
「望ちゃんはデザートだったが、雅はメインディッシュだな、待ちかねただけに」  
「お兄ちゃん…あう…嬉しい…」  
手で顔を隠し目にはうれし涙があふれ出している。  
「雅、もっと食べたいけど、大丈夫か?」  
「うん……お兄ちゃんに食べて欲しいから…大丈夫」  
 
「ちょっと待った!犬神」  
「せ、先生…」  
「私のも食べろよ」  
「宮本さん……あう…私ので満足して、宮本さんが食べてもらえなかったら…カワイソウだ」  
「うっ」  
「お兄ちゃん…先に宮本さんのを食べて…」  
妹に懇願されて了承する。  
「わかりました…先生のを食べたいです」  
「なんだか嫌そうなニュアンスがないか」  
「そんな事ありません」  
「よし、私のはこれだ!どうだ?」  
見てみると汁が既に滲んできているし具も見える。  
「見た目は…ちょっとグロ…いえ…先生は外国育ちですからね…」  
「個人差があるんだ、見た目じゃない、うるさいとっとと味わえ!」  
口にする前に匂いが鼻につく  
「少し匂いがキツイような…あの先生…ちゃんと洗いましたか」  
(あっ忘れた…)  
ギクッとするベッキー  
(不衛生な気が…)  
「大丈夫だって死ぬことはない…それとも私のは毒だとでもいいたいのか」  
恥ずかしながらもギロっと睨んでいくる。  
雅は少し心配そうにして、でも食べてあげてという目で見ている。  
望は楽しそうに様子を見ている。  
「わかりました…覚悟を決めて先生のをいただきます」  
とりあえずペロっと舐める  
「ど、どうだ…?」  
心配そうに顔色を伺うベッキー  
「男ならちゃんといけー」  
望ちゃんが野次を飛ばす。  
覚悟して口をつける。  
「おい、…犬神……何かいえよ気になるだろ」  
「美味しいです…ええ…しょっぱさと苦味が独特の味わいをだして…これが先生の味なんですね…」  
「涙が出てるぞ……犬神に…食べて欲しかったのに…こんなので…ごめん」  
ベッキーの顔に涙が浮かぶ  
「いえ、食べます。先生のを食べれて嬉しいのは本当ですから最後まで頑張りますよ」  
「…ほんとうか」  
期待に顔を上げるベッキー  
「ええ」  
笑顔を作って安心させてから  
「行きます」  
掛け声と供にベッキーのを味わ、いや、猛烈な勢いで終わらせようとする。  
「バカ、それじゃ…い、犬神。だめだ!もうだめーーー!」  
最後までベッキーのを食べ失神しそうな犬神にベッキーは液体を出した  
「ごくっごくっうぐく」  
それを飲み干してほっとする犬神、息がまだ荒い。  
「ごちそうさま…皆」  
三人を食べて、少し疲れたように見える。  
 
そこにすすすっと望ちゃんが寄っていって  
「雅ちゃんのお兄ちゃん、口直しに私の食べない?」  
「ああ、望ちゃんのなら…確かに…」  
犬神はにっこりと微笑んだ。  
残る二人の視線を感じた犬神は  
「…皆で一緒に望ちゃんのをたべよう」  
声をかけた。  
「「うん」」  
 
 Fin  
 
 
 
 
 
犬神が三人の料理を食べる話。  
誰がなんと言おうが非エロです。  
 
イメージわかないかもしれないので料理のイメージの説明  
 
望、中がピンクっぽいアイスで外側を皮で包んだ、雪見だいふく見たいなデザート。  
雅、上にトロトロの玉子で覆われたオムライス。周りに野菜でお花とか星とか型抜きでつくった飾りがあります。  
ベッキー たぶん餃子のようなものだったはず…具がはみ出たり汁が垂れてたり、焦げてたりと…  
     液体は水  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!