――――――ズダンッッ!!
強烈な踏み込みと共に、旋回した肘鉄が
男のこめかみを捉える。
そのままぐるりと白目を剥いて
男は深く床に倒れこんだ。
FBI研修センター内 第三体技室
そこでは今まさに、
M.I.S.T.訓練生の体術試験が行われていた。
先週、訓練生の最終選考を命じられ、
ジョディは本日、ルパートと共に監査役としてプログラムに参加していた。
女は失神している男に一瞥をくれる間もなく
背後に迫る気配へと神経を走らせる。
「―――ヒュッ!」
肺から短く絞り出された呼吸と共に、
背後の男が手に持ったバトンを振り下ろしてくる。
(……受けている暇はないッ!)
女は刹那に判断すると、
振り向きざまに、膝が擦るほど深く身を滑らせて
男の間合いに潜り込んだ。
あまりに深い踏み込みに、振り下ろされたバトンが
女の頭上で空を切る。
途端に男の顔が恐怖で染まってゆく。
だがそのまま彼は意を決したように
少しでも衝撃を相殺しようと、女の体に覆い被さった。
しかし一瞬早く、女の持つバトンの先端が
ベストを着込んだ男の鳩尾に吸い込まれる。
「―――ぐッ!」
いくら最新のスペクトラ繊維を多用したベストといえど、
急所の一点に集約された衝撃を完全に緩和する事は不可能だった。
そのまま男はもんどりうって倒れてゆく……。
苦しそうに息を荒らげて床に突っ伏す男を、
女は涼やかな顔で見下ろした。
気づけば彼女のまわりには
すでに計四人もの男が床に伏していた。
「相手の背後を取る度胸、そして無理な体勢からも
冷静に防御へ徹した判断力……。共に合格点よ。
対NMC調査・鎮圧班の新規採用は彼一人とします。
他の訓練生はブリーフィングルームに集合、
今後の日程と派遣先を通達します。 以上、解散!」
FBI研修センター内 第三体技室
アヤ・ブレア捜査官は本日、
訓練生最終選考の試験教官としてプログラムに参加していた……。
「なんと言うか…。段々と化け物じみてゆくな、彼女は」
同センター内、リノリウム貼りの廊下を歩きながら、
ルパートはそんな事をつぶやいた。
「そうですかぁ? でもそんなこと言っちゃ
せんぱいががわいそうですよぅ」
普段無口な上官のぼやきに、ジョディは口を尖らせた。
「だが、最後に軽くいなされた訓練生、
もとは海兵隊の出身だろう?」
「それは……、そうですけど……」
実際、数々の難事件を解決したアヤの偉業は
同業者の間でも伝説とまで語られ、
現場における彼女の権威は絶対的なものとなっている。
そして伝説をさらに彩るかのように、
人間離れした手腕で事件を鎮圧してゆくのだった。
「でもでもっ、あれで夜はすごく甘えてくるんですよぉ?」
「…………。」
まったく、この仏頂面の男には一切の冗談が通じない。
や、別に冗談という訳でもないのだが……。
「それよりおまえ、これからまたロスか?」
「ええ、あまり支部を空けておくわけにもいきませんし、
それに今日はせんぱいからイヴちゃんの定期検査も頼まれてますから。
せんぱいこれから日本から来た学者とNMCの研究発表みたいですし」
非公開ながらも広大な敷地面積を誇る研修センターは、
ネヴァダ州カーソンシティに敷設されていた。
ロサンゼルスからは少し距離がある。
「そうか、気をつけて急げよ」
「……、 はい。」
冗談のつもりだろうか。まったく面白くない。
別に冗談という訳でもないのだろうけれど……。
この男と心を通わすのは至難の業だ、
などと思いつつ、ジョディは一路ロスへと向かった。
ロスに向かう車中、
ジョディはひとり考え事をしていた。
目下、女傑となりつつあるアヤの事である。
(最近全然かまってくんないしなぁ………
結局前の非番もすっぽかされちゃったし)
確かにM.I.S.T.の改変にともない
次々と課される激務に身を投じるアヤであったが、
それでも以前であれば休みの日には必ず二人で愛を奏であった。
それが最近、二人の時間が随分と減ったのである。
(……ま、理由はわかってるんだけどねぇ………)
ジョディはため息まじりにある顔を思い浮かべた。
愛する人と同じ顔で、天真爛漫に笑う少女。
彼女が二人の逢瀬を遠ざけているのは明白だった。
(本丸を攻めるにはまず外堀から、かぁ………)
車中によからぬ空気を乗せたまま、
小悪魔の算段はつづいてゆく……。
M.I.S.T.はその性質上、ビル内に医者と
本格的な医療施設を要している。
イヴを迎えにいった後、
そこで簡単な検査を済ませる手筈になっていた。
そして今ジョディは診療室前に据えられたベンチで
時間をもてあましていた。
もう一時間あまりが過ぎようとしている。
何度目かになるため息をつくと、
ふいに診療室のドアがひらいた。
中から白衣をまとった女性が出てくる。
「や、ずいぶんと遅くなってしまったね」
女医は開口一番、悪びれた様子も無くそういった。
「結果は以上なしだよ。うん、全部オッケイ。
あんな身体だから何かの弾みで妊娠してしまう
可能性もあったけど、とくに心配はないみだいだ。
もしかしたら同居の女性とはうまくやってるのかもね」
ざっくばらんにそんな事を言いながら、
女医は重そうな銘柄の煙草に火をつけた。
「……はあ。でもうまくやってるって?」
「ハハッ、君は女性の口からそんな事を言わせる気かい?」
そう言うと彼女は、次があるから、と去ってしまった。
女医の言葉に決心を固めたジョディは、
イヴの待つ室内へと入っていった。
ドアをノックして部屋に入ると、きつい薬品の臭いが鼻腔を突いた。
研究用に様々な器具が並ぶ空間の中で、
イヴは診察服を着たまま台の上にちょこんと座っている。
「お疲れ様ぁイヴちゃん。検査は異常なしだって、
先生が言ってたよ。よかったね」
「……うん………。」
いい知らせにも関わらず、イヴは少し俯きがちに
曖昧な返事をかえした。
「ん?どうしたのかなイヴちゃん、元気ないですよぉ?」
「…だってぇ、先生にいろんなとこ見られちゃったから……」
イヴはもじもじと恥ずかしそうにそう答えた。
その様子を見てジョディは、
顔を恥じらいで真っ赤にしながら
診察台の上で必死に「検査」に堪えるイヴの姿を想像してしまう。
そんな非日常的な光景がジョディの情欲に火をつけた。
「フフフ、じゃあジョディがご褒美あげる♪」
言うが早いか、ジョディはイヴを抱き寄せて
その可憐な唇を奪った。
……ンンッ……ジュプッ…ジュチュッ!
驚く間もなく、ジョディ自慢のねっとりとした
長い舌がイヴの口に差し入れられる。
アヤと比べ、ジョディのキスはかなり情熱的だった。
乱暴な程に舌が絡みつき、絶えずぬるぬるした唾液が
イヴの小さな口に大量に流し込まれてくる。
そしてジュルジュルと強く吸い上げては、
再び口内に流し込んでくるのだ。
まるで舌をレイプするかのような激しいキスだったが、
すでにイヴの眼差しはトロン、と甘く弛緩していた。
(もしかして本当にえっちな事されたのかな……)
ジョディは柔らかくて大きな胸を押し付けながら、
そっと下腹部へと手を伸ばす。
「……はぁむっ! ンンッ――ッ!?」
舌を差し込まれたまま、イブは可愛らしく嬌声をあげた。
そこには先程からおあずけをくらっていたであろう
イヴの怒張が、診察服を押し上げてビクビクとその存在を主張していた。
(……うぁ…ほんとについてるんだ………)
簡素な診察服を通して押し返してくる手応えは、
イヴが検査中も必死に快楽に堪えていた事を象徴していた。
(ウフフ……かわいい……♪)
ジョディはイヴの手を取って自らのブラの中へ導くと、
遠慮がちな少女に妖艶に目配せをする。
「……いいのよぉ……ジョディのご褒美、
もっといっぱいさわってぇ………」
そう言うとイヴの服をはだけさせ、
透き通るような白い肌に、硬く根付くピンク色の蕾へと
焦らすように舌を這わせた。
「ひゃぅっ…! ……だめぇ…こんなとこで……
ンンッ!…人が来ちゃうぅ………あうぅん………ッ!!」
言葉とは裏腹なイヴの反応に
ジョディは更に淫乱な行為を加速させる。
「イヴちゃん……ほらぁ…ジョディのも見てぇ………」
ジョディは挑発するようにイヴを台に押し倒すと、
足を開いてイヴの顔の上にまたがった。
ちょうど用を足すような格好だ。
「あぁ……すごい…ジョディのおまんこ……
……もうぬるぬるだよぉ………」
すっかり快楽に従順になったイヴは、
濡れそぼったジョディのワレメを
パンティ越しに縦になぞった。
「アァッ! イ、イヴちゃん……ご褒美気に入ってくれたぁ?
…もっと……ジョディのここ…もっと見せてあげるぅ……!」
視姦される快感に体が火照ってきたジョディは
パンティを横にずらして自らの秘裂を露わにした…。
少し濃いめの陰毛に彩られたジョディの秘部は
すでに愛液を溢れさせ、じっとりとかいた汗と共に
部屋中にむせ返るほど雌の臭いを充満させる。
イヴの顔にポタリ、と雫が垂れてきた。
見ると、すでに限界まで怒張したイヴのペニスが
はやく欲望を貫きたいと言わんばかりに
ビクビクと激しく息づいていた。
「……まだダメよぉ……もっとジョディのいやらしい中身見てくれなきゃ……」
そう言うと、ジョディは傍らにあった試験管を手に取り、
ヒクヒクとわななく膣口に口を上向きにしてあてがった。
「ジョディのいやらしいおまんこに入ってくところ………
ちゃんと見ててぇ………?」
無機質な試験管がジョディの秘裂を押し広げるように
ゆっくりと埋め込まれてゆく……。
「あぁっ! すごいっ……奥まで……
おまんこの奥まで丸見えだよぉ?」
透明なガラス越しに映されるジョディの膣内は
無数のヒダが絡みつくように蠢いていた。
イヴの卑猥な言葉が、ジョディの淫液をさらに溢れさせ
試験管へ次々と溜まってゆく。
ジョディは頃合を計ったかのように試験管を抜き取ると
淫猥な笑みを浮かべ、管内に溜まった淫汁をウットリと眺めた。
「……さぁ、たっぷり愛してあげる………」
ジョディは溜まった熱い愛液を右手に垂らすと、
ねっとりと絡みつかせるようにイヴのペニスをしごき始めた。
「……はぁんっ! ……いい…気持ちいいよぉッ!!」
………ぬちゅ、ぬちゅ、クチュ……
ジョディはカリの部分に指をかけたり、
人差し指で鈴口をいじりながら円を描くようにしごき続けた。
有り余る性欲を自分の手で慰めた事もあるイヴだったが、
初めて人の手で愛撫される興奮と恥じらいに、
はやくも限界を感じはじめていた。
たまらず、眼前でわななくジョディの股間にしゃぶりつく。
「―――ッ!? あっ…ッ……すごい……
イヴちゃん上手ぅ………ンンッ!!」
いつ人が来るとも知れぬ空間で、
二人は互いにボルテージを揚げてゆく。
「あっ、あっ、…も、もうだめぇ……
イヴでちゃうよぉぉ……」
それを聞いたジョディは唐突に手の動きを止めた。
「えっ!? な、なんでぇ……もっとしてよぅ……
もっとイヴのチンポしごいてぇ………?」
「フフフ……ダメ。 こんな所で出したら後が大変でしょぉ?
続きは家に帰ってからもっとよくしてあげる………ね?」
そう言いつつも、ジョディは股間をイヴの顔に押し付けて
有無を言わさず納得させた。
しかし、ジョディの策略はここからが本番だった…。
アパートに着くや否や、ジョディはいきなり
イヴのスカートをたくし上げ、膝をついてフェラをはじめた。
じゅぷっ! じゅぽっ! じゅぼぼっ!
ジョディはイヴのすえたような汗の臭いを嗅ぎながら
得意のディープスロートでイヴを翻弄してゆく。
突然の淫戯にたじろぐイヴだが、
みなぎる性欲に、たまらず腰を突き出してしまう。
「あぁんッ! イイッ!! もっと強くしゃぶってぇっ!!」
口内で激しく舌を回転させながら前後させる動きに合わせて、
イヴはジョディの頭をつかんだまま腰の動きを早めてゆく。
あまりの激しい腰つきにえづきそうになったジョディは
一度口を離してイヴに問うた。
「……ねぇ? イヴちゃん。 もう入れたい?」
「うんっ♪」
先程見せ付けられた、あのいやらしくうねるジョディの膣内を思い出し、
イヴは上機嫌でジョディに抱きついた。
ベッドに移動すると、ジョディは服を脱がせてから一度イヴを
仰向けに寝かせ、クローゼットの中から何かを取り出した。
「えっ!? ……な、なにをするの?」
ジョディは不安げなイヴをなだめるように
優しく微笑むと、取り出したロープと箱を傍らに置いた。
「大丈夫……。もうジョディ無しじゃ生きられないくらい
いっぱい気持ちよくしてあげる……」
そう言って優しくイヴを縛っていった。
最初は怯えていたイブだが、痛い事をされないという確信と、
与えられる快楽への期待から徐々におとなしくなっていった。
両手をばんざいさせるようにして支柱にくくりつけ、
足はM字になるように膝を折って、股を開かせたまま縛り付けられる。
高まってゆくイヴの期待とは対照的に、彼女の自由は完全に奪われた。
しかも同じ女性の前で、だらしなく股間を開いたまま溢れ出る愛液で
濡らしていくのをいっさい隠すこともできずに……。
「フフフ……出来上がり。 イヴちゃんほんと可愛い………」
ジョディは服を脱いでそう言うと、妖艶に笑った。
今度は逆にイヴを視姦するようなめまわすように視線を這わした。
恥じらいで染まる顔、硬く勃立して脈打つペニス、
その根元で赤く充血した淫豆、流れ出る淫液でヒクヒクとわななく秘貝。
それらすべてがジョディを欲して淫らに脈動していた。
「………ジョディ……お願い…はやくきてぇ……」
「ダメよ、イヴちゃん……もっとちゃんとおねだりしてくれなきゃ」
ジョディは自らの火照った乳房を両手で揉みしだきながら
焦らすようにそういった。
「……イヴと……セックスして下さい………」
「フフフッ…だめ。 もっと大きな声で」
「イ、イヴのチンポにッ、はやく……あぁッ!? あうぅん………ッ!」
ジョディは言い終えるまえにイヴの上にまたがると、
股を開いたまま、見せつけるようにズブズブと腰を埋めていった。
「ああぁぁ……んッ! すごい………
イヴちゃん大きいッ………」
そして絞り取るようにゆっくりと腰を上下させてゆく。
……ぬっちゅ! ぬぽッ! ちゅぷッ!
「あぁ…あッ…イイッ……イヴのチンポ…気持ちいいよぉっ……!」
「わたし…もっ…、おまんこの中が……イヴちゃんでいっぱいッ……」
自分が今あのうねるような秘奥に包まれていると思うと、
イヴは我慢できずに下から腰を突き上げた。
「あぁぁんッ!! イイッ! ……イヴちゃん…ンッ!
………すごく上手よぉっ……あぁッ!」
二人は騎乗位のまま激しく求め合った。
だが、ジョディの思惑はこれで終わりではない。
イヴが射精しそうな頃合を見計らって、
みずから腰を浮かせ、結合をといてしまったのだ。
「やめないでぇ……あともう少しなのぉ………
だから……お願い………」
イヴの必死の懇願むなしく、ねっとりと糸を引いたまま
ペニスが引き抜かれてゆく。
縛り付けられたイヴは、その様子を黙って見ているしかなかった。
「ダメ。まだこれからが本番よ?
それにさっきちゃんとおねだりしてくれなかったじゃない」
「そ、それはジョディが………ひゃぅッ!?」
訴えを退けるように、ジョディはイヴの股間に
顔をうずめて、愛撫をはじめた。
……ヌチュッ…ピチュ……クチュ…ズチュッ!
限界を行ったり来たりしてきたイヴの体は、
いまだ処女であることが信じられないくらいに
愛液が溢れだしていた。
硬く充血したクリトリスを親指でこねまわしながら
舌全体をつかって膣口を刺激していくと、
ときおり射精するかのように淫汁を噴出させる。
「あ……あ…も、もうやめてぇ………
……頭がおかしくなっちゃぅよぉ………」
膣口から擬似的な射精を繰り返しながら、
ピクピクとイヴの全身が震えだす。
「……言ったじゃない。わたしなしじゃもう生きていけなくなるって……」
そういってジョディは先程の箱の中から、
ピンク色の小さな球体を二つ取り出した。
うずらの卵ほどの物体は、周りがシリコンで柔らかく覆われている。
「フフフ……これはね、リモコンで操作できるようになってるの。
ほら…ブルブルって。一度使ったら癖になっちゃうんだから……」
そういって再び股間に顔を向けると、
今度はイヴの小さなアヌスに口をつけた。
「ひぅッ!? ………えっ? そこおしりの穴だよぉ…?
いやっ……きたないから……やっ……あぁンッ!」
しかしすでに全身が性感帯と化してしまったイヴの体は、
アヌスに加えられる鈍い快楽すら貪欲に求めた。
ジョディは柔らかくほぐすように、
舌と指を使って菊門をマッサージしてゆく。
「イヴちゃんはまだ処女だから、前の穴はゆるしてあげる。
かわりにコッチでシテあげるから。…もうこんなにヒクヒクしてるしね」
もうそこは指がすっぽり入るほど甘く弛緩していた。
「こんないやらしい体して……もう欲しくてたまらないんでしょう?」
「いや……ちがうもん……イヴそんなんじゃないもん………」
だが言葉とは裏腹に腸内はねっとりと指へ絡みつくように蠢いた。
ジョディは流れ出る愛液を球体でからめとると、
ヒクヒクとうずくイヴのアヌスに押し当てた。
「あぁぁッ! いやぁ……!入ってくるよぉ………」
ぬるぬると光る球体は少し押し込んだだけで、
イヴの腸内に吸い込まれるように入っていった。
生まれて初めて体内に異物が入ってくる快感に、
イヴのペニスは激しく脈打ち、鈴口から垂れ落ちた淫汁が
すでにへそのあたりに水溜りをつくっていた。
ジョディは間隔を空けずに、もう一つの球体を手に取ると、
卵を産み付けるようにつるんと押し込んだ。
「すごぉい…イヴちゃん。もう二つ飲み込んじゃったよぉ?
……ねぇ、 すごくイイでしょう………?」
ジョディの優しいマッサージのおかげか
恐れていたほどの苦痛もなく、
逆に初めての挿入感に体の芯が甘くうずいた。
「……うん。なんか、不思議なかんじ………
気持ちいい……かも………」
すこしやり過ぎたかとも思ったが、
イヴの意外な反応にジョディは安心した。
「……スイッチ、入れるね………」
「……うん、」
そして落ち着かせるように今度は優しくキスをして
イヴの乳首に舌を絡めると、スイッチを入れた。
「はぁんッ!! すごいっ……おなかの中で………
…ンンッ…ぶるぶる震えてッ………!!」
深い快楽に打ち震えている様子に気をよくしたジョディは、
さらに快感をうながすように乳首を吸いながら
クリトリスへと手を伸ばし、強く摘み上げる。
「あぁぁぁんッ! もうダメぇッ……!
イヴ……お尻の穴でイッちゃうよぉぉぉ!!」
さんざん焦らされた体が限界を超えたのか、
とうとうイヴは一度も射精する事なく絶頂を迎えた。
体の自由を奪われたまま、激しい余韻に息を荒くするイヴ。
みるとイヴのペニスは硬く勃起したままだ。
一度絶頂に果てたにも関わらず、
いまだリモコンのスイッチは切られていなかったのである。
次々と押し寄せる快感の波に、イヴは意識を朦朧とさせた。
その様子を確認したジョディはバックの中から
モバイルを取り出すと、掛けなれた番号をコールする。
電話の相手は今、仕事を終えてこちらに向かっているはずだ。
「………………もしもし、ジョディ?」
数回のコールを経て、アヤが電話に出る。
「あっ、せんぱい? イヴちゃんが……大変なんです!」
確かに違う意味では大変だったが、
電話越しに聞こえるイヴの荒い息遣いにアヤはパニックを起こしそうになる。
「わかったわ、すぐ行くから!冷静に………」
―――ツー ツー ツー ………
ジョディは緊張を煽るように途中で通話を切った。
そしてようやくスイッチも切ってやる。
イヴはしばらく意識を朦朧とさせていたが、
ジョディはかまわず横に寝そべると、優しく髪を撫でてやった。
「ねぇ、イヴちゃん。まだ足りないでしょう?
せんぱいと一緒にもっとよくしてあげるね………」
そっと耳元でそう囁くと、
イヴは淡い意識のままで嬉しそうに微笑んだ………。