「女鋼で女体盛り」
試合に負ければ罰を受けることは覚悟していた。
しかし鋼は自分の置かれている状況を把握できずに困惑していた。
後ろ手に縛られて仰向けに寝かせられていることまでは理解できた。
だが体の上に刺身を乗せられていることに関してはどう反応すれば良いのか考え込んでいた。
「女体盛りにされた気分はどうだ?鋼。」
「……。」
支部長の問いかけに対して、どう答えれば良いのか判らず、無表情で耐えるしかなかった。
普通に拷問でもされていた方が楽だったかもしれないと思うと鋼は苦笑した。
支部長の方としても何の反応も示さない様子に調子が狂ったのか
もしくはただの思いつきだったのか何をするわけでもなくその場に立ち尽くしていた。
互いにどうするのか、ともどうすれば良いのかと問うわけにもいかず沈黙が訪れた。
「……どちらかというと気まずいですね。」
先に沈黙を破ったのは鋼のほうだった。
「以後はあのような不覚をとることは絶対に……
「バカモノ!次はもう無いっ!!」
fin