暗く閉ざされた部屋。  
その部屋のちょうど真ん中当たりに、  
イスに座っている、いや、座らされていた少女がいた。  
その表情はやや曇っている。  
暗闇が怖いわけではない。  
彼女が恐れているもの、それは―――――  
 
「待たせたな、96号…」  
ブーンと、電子音を立てて、彼女の前にモニターが映し出される。  
そこに映っていたのは、その少女が所属する組織のボスである。  
「言うまでもなく、お前もわかっているだろうが…」  
モニター越しに少女を見下しながらボスはゆっくりと威圧するように話し出した。  
「お前の近頃の行動…。とても評価できるものではないな。  
 あの3流高校にわが大東亜学園の妨害を許し、そして、秋の大会では、  
 甲子園こそ行かせなかったものの、あの学校を潰さなかった」  
少女――――四路智美はうつむいたまま唇を噛んだ。  
(しかたないじゃない・・・。潰しちゃったら、彼が可愛そう)  
 
彼とは、話に出た3竜高校、つまり、極悪高校の野球部の再編をした彼を指していた。  
ひたむきで、野球を純粋に愛しており、甲子園出場を目指して必死にがんばる、  
いまどき珍しい野球少年。  
彼の姿を見たら、とても野球部を潰すわけには行かなかった。  
 
「甲子園には出られるものの、勝者が辞退したから出られる、という屈辱的な甲子園進出!  
 我がエリート軍団がクズに負けた事実は変わらん!」  
ボスの怒りに満ちた声が部屋中に響き渡る。  
「お怒りは…もっともでごさいます。すべては…私のミスです」  
「ふん、謝って済む問題ではない! この件のせいで、計画は大幅に見直しが必要になった!」  
「わかっております…。すでに「あの処罰」を受ける覚悟は出来ています」  
覚悟は出来ていたが、智美の体は恐怖で震えていた。  
 
「あの処罰」――――-プロペラ団の処罰の中で最も凶悪な処罰。  
智美は組織の計画を台無しにしたという、脱走の次に重い罪を犯した。  
よって、彼女がボスにそういわなくても、結局はこの処罰を無理やり実行されるのは確定だった。  
「ふん…」  
ボスはその恐怖に震える智美を見て、鼻で笑った。  
「わかっているのであれば、話は早い。  
 もうお前も知っているだろうが、地下の大実験室にあと10分後に来い。  
 ワシも見物にしに行くのでな」  
「はい…。満足するまで、ご覧になっていってくださいませ…」  
 
智美の返事とともに、部屋に明かりがともる。  
いきなりの明るくなったので、普通の人なら目を開けられそうもないところだが、  
智美はそんなことも感じるような精神的余裕はなかった。  
かろうじて返答できたものの、  
喉は渇き、血の気がどんどん引いており、  
よく返答できたなと思えるくらい、動揺していた。  
しかし、処罰を受けなくては、極悪高校はまちがいなく潰されてしまう。  
極悪高校の、いや、あの彼のために、汚れた女になろうが、それだけは阻止してみせる。  
智美はそう覚悟を決めると、ガクガクと震える膝に耐えながら、  
その部屋を出ると、同僚たちの冷ややかな視線を背に受けながら、指定場所へと向かった。  
 
 
智美はその部屋の前に来ると、大きく深呼吸をした。  
怖い。  
これから起こる恐怖が頭の中で現実味を帯びて、ますます智美を苦しめる。  
だが、自分は受け入れなくてはいけないのだ。  
彼の野球を守るために。  
 
扉をわざと勢いよく開ける。  
薄暗い部屋は、最新の技術によって作られたトレーニングの機器、  
大画面のスクリーンなどが配置されており、  
そしてその部屋の真ん中には、金属製でできた、まるで解剖するような、  
機械がいろいろと内蔵されているベッドがあった。  
そして、その横には、見慣れたひげの男、プロペラ団のボスがいた。  
「ふん、早かったな。 この犬畜生め」  
智美が強がって、ドアを開けたことなど見通したかのように、ボスは鼻で智美を笑う。  
その冷たい表情に、正直智美ははらただしかったが、しかたなしに唇をかみ締める。  
「おい、来たのであれば、さっさと準備をしろ!」  
ボスが今度は威圧するような大声で智美をどなりつける。  
「わ、わかっています…」  
その声やそして前からずっとある恐怖感に耐えつつも、智美は自らの衣服に手をかけ、  
それを脱ごうとする。  
だが、体が震え、思うように服を脱ぐことが出来なかった。  
「ち、このメス豚が…。手間をかけさせる!」  
その様子を見て苛立ちを覚えたボスはツカツカと早足で靴音を鳴らしながら智美に近づくと、  
脱ごうとする彼女の手をひっぱたき、そして、彼女の胸倉をつかみ、  
思いっきり力の限り引っ張る。  
 
ビリリリリリッ!!!!  
 
勢いよく、乱暴に智美の着ていた極悪高校の制服が破れ、  
彼女の黒色の下着があらわになる。  
「ふん、いやらしい下着をつけおってからに」  
ボスはそういうと、そのブラの上から、智美の胸を乱暴に掴んだ。  
「あうっ!!」  
苦痛に、智美の表情が歪む。  
「くくく、大きさはなかなかのものだな。この胸で、あの彼を誘惑しているのか?」  
「!!!!!」  
智美の表情が驚愕のものに変わる。  
「気づかぬと思っているのか? 最近の貴様の態度を見て、不信感を募らせていたのでな。  
 貴様に監視をつけていたのだが、気づいていなかったのか?」  
不覚だった。  
彼のために他校の情報収集や練習中のアドバイスなどに必死…  
いや、彼自身に夢中になっていたのが一番の原因なのであろう。  
普段ならそういう存在に敏感な彼女のアンテナが少し感度が下がっていたため、  
彼に夢中になっている自分の姿を捉えられ、そのまま報告させられていたのであろう。  
 
「落ちぶれたな、96号。まさか、あのようなタイプが好みとはな…」  
ボスは智美の胸を揉みながら、いやらしい笑みを浮かべた。  
「か、彼には…手を出させないでください!」  
智美が精一杯の声でボスに懇願する。  
「くくく、わかっておるだろ? ワシがどういう態度取るかは…すべてお前次第、だということを…」  
ボスの目がさらに非道の色で染まる。  
まるで、今の智美は、魔王になすすべもなく服従を強いられる人間のようであった。  
 
「わかりました…」  
智美はそういうと、ボスのズボンのチャックに手をかける。  
ファスナーをあけ、そこに手を差し入れ、トランクスの奥から、大きくなった性器を取り出す。  
「よし、ワシがいいたいことはわかるな?」  
ボスはニヤリと笑うと、智美の胸を揉むのをやめる。  
智美は返事をする代わりに、膝まづき、顔をその年の割には巨大で不気味なほどに生き生きした性器に近づけた。  
(う…)  
思わず、智美が顔を歪める。  
ボスのそこからは、女性の愛液のにおいと精液のにおいが混じったにおいがしていた。  
「さきほど、貴様と同じように逆らった、大東亜学園のバレー部キャプテンをおしおきしてきていてな。  
 時間がなかったから、洗わずにそのままこっちにきたのだよ。  
おそらく、時間がなかったからというのは建前で、智美にそれを「きれいにしてもらう」のを、  
最初から予定していたのであろう。  
その証拠に、ボスの表情は嫌がる智美の表情を見て、悪意に満ちた笑みを浮かべていた。  
「ほら、さっさとせんか!」  
智美が嫌がって、なかなか咥えないのをじれったく思ったボスは、  
彼女の顔を掴むと、そのまま口に己の分身を押し込んだ。  
「んぐぅぅぅぅぅぅ!!!!」  
「ほら、舌をつかえ!舌を! さっさとワシのチ○コをきれいにしろ!」  
いわれるままに、智美は舌を動かし、ボスのペニスに刺激を与え始めた。  
亀頭の裏から尿道口まで、いたるところに舌を動かし、  
フェラチオにより、口内には唾が大量に発生し、  
よだれのように口から流れ出す。  
「いいぞ、96号…。貴様はなかなかの舌技を持っているな」  
「んぐぅぅ・・・あ、ありはほうほはいまふ…」  
「よし、貴様のフェラチオを手伝ってやろう」  
ボスはそういうと、智美の頭をつかみ、腰を前後に動かした。  
「んぐ! んぐぅう!!!」  
腰が押し出されるたびに、のどの奥にボスの亀頭が当たり、  
これ以上ない嫌悪感が口内に広がる。  
気持ち悪いという言葉では表せないほど、その嫌悪感は凄まじかった。  
 
「ふははははは! そら、出すぞ! 全部飲み干せ!」  
 
ビュクビュクビュク!!!!  
 
ボスは笑いながら、腰を強く押し出し、  
そのまま精を解き放った。  
「んんんんんんんぐぅぅ・・・・・!!!!!!!!!」  
苦くていやな味が口全体広がる。  
ボスが腰を引き、口内からボスの男根がなくなるが、  
当然、ここでは出されたモノを飲み干さなくてはいけないので、  
口を開くことが出来ない。  
「ん…んぐ・・・・ん…」  
粘性のある液体なので、飲み込むのに時間がかかり、  
ますますそれが彼女を苦しめる。  
全部飲み干したとき、彼女は力尽きて、そのまま手を床に着き、  
肩で呼吸を整えなくてはならないほどであった。  
 
「だれが休んでいいといった」  
だが、暴君の非道はこれでは終わらない。  
無理やり智美の手首を掴み、そのままベッドのほうにひっぱっていくと、  
まるで肩掛けカバンを床に放り出すように、智美をベッドに無理やり寝かせた。  
そして、そのまま彼女の手首と足首をベッドに固定し、逃げられないようにする。  
「さて、貴様の痴態…。存分に見せてもらおうか」  
ボスはそういうと、ベッドに備え付けてある端末を操作し始めた。  
(いよいよ…ね…)  
すでに逆らう体力も気力もなくした智美だったが、  
ついに「もっとも受けたくなかった罰」が実行されることを理解していた。  
 
ウイーン。  
機械がいやな音を立てて起動する。  
ベッドの脇から数本の手が現れ、智美に襲い掛かる。  
 
ビリッ!ビリリッ!ビリビリィ!!!  
 
そのまま手たちは智美の服を剥ぎ始め、智美を生まれたままの姿にする。  
整った豊かな乳房と毛がきれいにはえそろった下腹部が露になり、  
ボスも思わず舌をなめずる。  
 
手たちは、服をすべて破り捨てると、いっせいに裸の智美に向かって襲い掛かる。  
胸…腹…そして下腹部…。  
彼女の体は瞬く間に手に覆われた。  
「あはぅ…あうん…ああん……」  
智美が悩ましい声を出す。  
手たちは、智美の胸を揉み、腹をくすぐるようになで、下腹部の割れ目に軽く指を押し込み、  
智美に性的な快感を与えているのだ。  
「ああん…だ、だめえ…そんなにたくさん……ああああ!」  
性的な快感をいたるところから受け、智美が体をよじらせる。  
ギシギシとそのたびに手首と足首を縛っているベルトがきしみ、  
とても官能的であった。  
「ふははははは! いいぞ、96号! この貴様の姿はきっちりと録画されているぞ!  
 くくくくく、はたして裏でいくらの値段がつくかな?」  
ボスが下卑た笑いを浮かべる。  
 
プロペラ団の最もきつい罰…。  
それは、ひたすら機械や道具で辱めを受け、その姿はカメラに録画され、  
最後には裏社会で実力者たちに売られ、その慰みの道具にされるという、  
人権を、女性としての自分を最も傷つけられるという、まさに最悪の罰なのである。  
 
「ひぃああああああ! も、もうだめえええええええ!!!」  
智美の喚声がひときわ大きくなる。  
「くははははは! イケ! 96号、そのままイケエエエエエ!!!!!」  
「あ、あ、ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」  
 
智美の体がびくんびくんと痙攣をする。  
そして…  
 
ぷしゃあああ…  
 
智美の毛の生えた割れ目から、温い液体が音を立てて吹き始めた。  
「くはははは!いいぞ、96号! 予想以上の反応だ!」  
最後に潮を吹いたことがよほどうれしかったのか、ボスは大声で笑っていた。  
(これで…よかったのよね…)  
女としての自分はなくなってしまったが、彼…。  
好きな人は守れた、智美はそう思い、本当は悔しくて、悲しくて泣きそうなのを堪えた。  
 
「だが、96号! まだこれで終わりではないぞ?」  
(え!?)  
ボスの意外な一言に、智美は思わずびくんと体を震わせた。  
「なにせ、貴様のやったことは、大東亜学園の…プロの卵たちを傷つけたことだからなぁ?」  
(ま、まさか!!!!)  
智美が恐怖で震える。  
これから起こること、それは――――――  
「くくく、理解したようだな」  
ボスが指を鳴らす。  
ガーーーーー  
という音とともに、天井がおり始め、その上には何十人かの見慣れた男性が全裸で乗っていた。  
 
(だ、大東亜学園の野球部の生徒!?)  
エースでキャプテンの鋼剛を除いた、野球部員全員が、  
憎しみと飢えた獣のような目で智美のほうを見ていた。  
「96号、貴様にはこいつら全員に詫びなくてはならないのだよ、体で…な」  
ボスがもう一度指を鳴らすと、堰を切ったダムのように、野球部が智美に襲い掛かった。  
 
「いやあああああああああああああ!!!!!」  
前を上回る恐怖に思わず悲鳴をあげる智美であったが、  
その口はすぐに野球部員の大きな男根でふさがれてしまった。  
プロ入りのために、女性との交流を一切禁じているため、  
野球部員の溜まった性欲はものすごく、また、肉体を鍛えているためか、  
その性器の大きさも、ボスのものとは段違いの大きさであった。  
野球部はハァハァと呼吸を荒げて、何かに取り付かれたように智美を無言で襲う。  
智美は必死に足を閉じて、貞操を死守しようとするが、結局、その抵抗も無駄に終わる。  
 
股は広げられ、そのまま一人の部員が性器を無理やり押し込んだ。  
「んぐぅぅぅぅぅぅううううううううううう!!!」  
さきほどのあの辱めのときに智美の性器はぬれてしまっており、  
簡単にその部員のペニスは奥へと押し込まれる。  
そして、そのままの勢いで処女膜を突き破られ、あまりの激痛と悔しさに涙を流す。  
しかし、野生化した部員はそんなことお構いなしに、  
ひたすら自らの快感を得るために、腰を動かす。  
そして、たまりに溜まっていた野球部員はすぐに達し、そのまま膣内に精液を放出する。  
「あああ…あああああ…」  
 
痛みと傷心で、智美は完全に放心状態になった。  
智美の処女を奪った野球部員が智美の膣内から性器を引き抜くと、  
大量に出された精液と、彼女の処女の証が混じってこぼれだした。  
一人目が引き抜いても、すぐに待機している二人目がまた挿入し、  
智美の膣内でまるで自慰をするように腰を動かす。  
いつのまにか、手首を固定されている手にも性器があてがれ、  
むりやり智美にそれを握らせ、そのまま腰を動かす。  
そして、そのまま膣内だけでなく、口内、体外に大量に精子を放出され、  
代わる代わる、それも1度でなく2度も3度も智美はひたすら大東亜学園の野球部員に犯された。  
(・・・…君、君に告白するまでは…綺麗な体でいたかったわ)  
 
智美の目から一筋の涙が流れた。  
だが、それはすぐに、顔面に何十回目の射精をされたために、  
そのだれのかわからない精液の中に消え去ってしまった。  
 
 
「よーし! 今日もがんばって練習するぞ!」  
青空の下、新生・極悪高校野球部は今日も活動をしている。  
「次、サード!」  
「先生! そっちはライトでやんすっ!」  
そして、あいかわらず方向が定まらないようこ先生のノック?が行われている。  
「ふー」  
休憩のため、彼はベンチに戻り、タオルで汗を拭く。  
「お疲れ様です、先輩。 スポーツドリンクをどうぞ」  
「ありがとう、由紀ちゃん」  
そこへ、彼の後輩で野球部のマネージャー、由紀が現れ、  
彼にスポーツドリンクを差し入れた。  
「そういえば…」  
「うん?」  
「最近、智美先輩、見ないですよね…」  
「そうだね…」  
由紀の顔が暗くなる。  
「まぁ、あいつのことだから、またひょっこりと現れるよ、きっと」  
「そ、そうですよ…ね」  
そういわれたものの、由紀は少し複雑な心境だった。  
このまま、もしかしたら智美には会えない、そんな感じがしたのだ。  
 
「ああ、そうだ、由紀ちゃん」  
「あ、は、はい!」  
突如、名前を呼ばれ、由紀は少し上ずった声で返事をしてしまった。  
「そ、その…」  
彼女を呼んだその彼も少し緊張しているらしく、珍しく言葉を詰まらせていた。  
「あのさ…今日からさ、俺と………付き合ってくれないかな?」  
「え?」  
「俺、由紀ちゃんのこと、ずっと好きだったんだ…」  
「先輩…」  
由紀はそのままその彼に走りより、抱きついた。  
「う、うわ!」  
「うれしいです! 由紀も先輩のこと、ずっと好きでした!」  
感激のあまり、涙を流す由紀。そのまま二人はぎゅっとお互いを抱きしめた。  
 
「うらやましいでやんすね…」  
「ううう…由紀ちゃぁ〜ん」  
その様子を見て、亀田と平山がうらやましそうに眺めていた。  
「ま、まぁ、二人とも、そのうちイイ人が現れるわよ、きっと」  
それをようこ先生がフォローしていた。  
 
青春真っ只中の極悪高校野球部。  
噂の彼は、由紀の自分のために、亀田と平山はその悔しさをばねに、どんどん力を付けていった。  
もちろん、他のメンバーも元々野球の才能があったのか、力を付け、  
次第に、地区内でも有数の実力校にのし上がっていった。  
 
だが、メンバーがこうして野球を続けられるのは、一人の少女の自己犠牲があったからなのだが、  
彼らはそのことにまだ気づいていなかったのである。  
(続く…かもしれない)  
 

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