現在リハビリ中の詩乃ちゃんと二人。病室には二人しかいない。何故か看護婦さんがくる気配もなかった。  
何ヶ月も眠っていた詩乃ちゃんが元気に笑っている。俺の中のたまっていたなにかが吹き出した。  
「詩乃ちゃん・・・」  
俺はベットにいる詩乃ちゃの体に手をかけた。  
「きゃっ。こんなとこであかんて・・・。人来てまうよ・・・ それに病院やで?」  
「でもさ、俺元気に笑ってる詩乃ちゃんが前にいるのが嬉しくて我慢できないよ・・・」  
俺はキスをしながら服に手を入れた。柔らかい・・・! 今までチャンスがなかっただけに初めて触る肌だった。  
巫女さんだからか、関西の人だからか隙間からのぞかせる肌はとても白くて色っぽい。  
「詩乃ちゃん好きだよ・・・」  
「私もや・・・」  
直して首かけていたペンダントがキラリと光る。  
 
彼の手が股間へと移動する。下着の中にその手を忍ばしていく。下腹部、、陰毛、、クリトリス、、膣。。  
 指がそれらをなぞる度に、私の口から変な声が漏れた。  
「ふぁ、、ふ、、んっっ。。。」  
「濡れてる、、、ほら、こんなに。。」  
 下着の中から手を抜き、ネトネトとキラ光する液体を私の目の前に持ってきた。  
「や、やめなさい、、、そんな、、汚い。。」  
「汚くないよ。ほら、こんなに綺麗に光ってる」  
 そう言って彼は指に付いた液体を口へ運んだ。  
「ん、、澄香ちゃんの愛液美味しい」  
「い、いやぁ。。。」  
 恥ずかしさで顔が真っ赤になる。いっそのこと、このまま精神崩壊でもしてしまえば楽になるのに。。。  
 美味しくもない液体を口に運ぶ彼。本当に美味しそうに自分の指をぺろぺろと舐めている。  
「そ、そんなワザとらしく見せなくても。。」  
「澄香ちゃんが恥ずかしがるとこいっぱい見たいからね。普段からクールだもん」  
「・・・や、やるならやるでイイケド。。そんなにねちっこくしなくても。。。」  
「だったら――・・・」  
 ドサッと彼が私に覆いかぶさった。パンツを強引に脱がされる。  
「んっっ」  
「このまま挿入れちゃうか」  
「ゆ、ゆっくり・・・お願い。。」  
「うん」  
 彼のモノが私の股間にピトッと触れた。これから初めてを失うんだと思うと、嬉しくなったり、怖くなったりした。  
 
それでも、もう“運命”という2文字は確実に私の見える範囲にあった。  
「挿入れるよ」  
「お、お願い・・・っ、やさしく・・・っっ」  
「・・・くっ・・・・・・はぁっ、、き、亀頭まで入ったよ。。」  
 モノが入ってくるのが分かる。処女幕を突き破るその瞬間の手前にいた。  
 
「い、いくよっっ」  
「はぁあっっ き、きてっ! もうっ、思いっきり突き上げてっ!」  
 ・・・やけくそ。  
 さっきと言っていることが違っているのにも気づかない。今の私はそんな状況。  
「くっ・・・!!!」  
「んぁぁああああ!!」  
 激痛に耐えられず、悲鳴を上げた。処女を失った、まさにその瞬間だった。  
 
 ――・・・。  
 
 ドラフト会議・・・。指名球団は頑張パワフルズ。  
 彼は甲子園での活躍を認められ、2軍スタートではあるが、プロ野球人生を送ることになった。  
 
 ―――その左薬指にはいつも指輪がはめられている――・・・。  

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