初野って女の子じゃないか?
そんな噂がようやく野球部員の間で囁かれ始めた頃、ちょうど季節としては冬。小波が初野の秘密を知ってから、もう随分経つ。
「センパイ、僕・・・こんなの恥ずかしいよ・・・」
セーラー服を着せられた初野が顔を真っ赤にし、上目遣いで小波を見て言った。胸の前とスカートに添えられた手は、心なしか小波から身を守ろうとしているようにも見える。
あの出来事のあと、小波は初野が女の子だということを一切口外しなかった。その代わり、初野は小波のおもちゃ同然の扱いを受けている。
ただ初野は、そのことに対して嫌々はなかった。
むしろ秘密がバレる前よりもずっと、小波の傍にいるようになった。
「スカート脱ぐとこ、見せてほしいな」
「は、い・・・」
小波の要求に素直に応じる初野。そこに嫌がるような仕草は見受けられない。
ホックを外すと、スルスルとスカートが降りていった。下着はもちろん『スケスケランジェリー』製の透けたパンティ。とんでもなくエロい。
小波はベンチに座り、チョイチョイと手で『こっちに来い』と伝えると、初野は恥ずかしそうに小波の傍へ歩み寄った。
「ひあぅぅうっっ・・・!」
「スケベ、こんなに濡らしちゃって」
ヌルヌルした初野の愛液を、下着の上から擦ってやる。下着が透けているため、クリトリスの辺りをピンポイントで刺激することができる。
小波の指が初野の突起に触れる度、初野は生暖かい吐息を吐いた。
「は、あ・・・ッ、だ、め、です・・・っっ」
「こんなのでイってちゃお話にならないな・・・」
言うと初野が「うぅ・・・」と泣きそうな顔になって、股間から伝わってくる快感を我慢する。
初野の我慢と比例するように、小波の指の動きは次第に激しさを増していく。その度に初野はギュッと奥歯を噛み締めた。
「初野・・・、初野はオレの何なんだ?」
我慢でいっぱいいっぱいの初野に、意地悪な口調で言う。
「ん、は、ぁ・・・っ、ぼ、僕、は・・・ッ、ぁあ・・・っ、僕、は、センパイ、の・・・」
途切れ途切れの返事は、股間から伝わってくる快感を我慢するのと同時に、何て言えば小波が納得してくれるか模索しているようだった。
不意に小波が愛撫をやめる。
「え・・・、あ・・・ぁ」
「ちゃんと言わないと、もう何もしてあげられないな」
そう言うとぽろぽろと涙を流し始めた初野。
初野のことだから、"もう何もしてあげられない"という小波の言葉を、もう今後一切こういうことはなしだ、という意味で取ってしまったんだろう。
「やだぁ・・・、センパイっ、やだよぅ・・・!」
言って抱きつく初野。
初野にとって小波は、この野球部でただ唯一自分の秘密を知っている人物であり、初めて女の子としての扱いを受けた相手だった。
ファーストキスの相手が小波なら、初体験の相手も小波。小波以外の男に愛されるなんて考えられなかった。むしろ他の男には身体に触れてほしくない。
「センパイじゃなきゃやだよぅッ、僕、センパイの為なら・・・」
「じゃあ、ちゃんと言えるだろ、初野はオレの何なんだ?」
コクッと生唾を飲み込んで意を決したように言った。
「僕はセンパイの私物です・・・っ、センパイの欲求を解消するための性欲奴隷ですっっ」
「はは、じゃあ早速オレの欲求に応えてもらおうか」
言って抱きつく初野の下半身に手をかけた。下着をずり下ろしたあと、今度は自分のズボンとパンツを下ろし、ペニスを取り出す。
「センパイの・・・おっきい・・・」
初野が下を見ると、大きくはち切れそうなほどに勃起したペニスが目に飛び込んできた。
「ほら、見てないで早く腰浮かす」
「あ、はい・・・」
小波の首の後ろで腕をロックし、両膝をベンチについて腰を浮かす。小波は初野の下にペニスを持ってくると、腰を下ろすよう合図する。
ペニスが初野のヴァギナに、ズズッと一気に根元まで挿入される。
「あ、はっ・・・!」
挿入の快感に、初野の身体がビクビクと震えた。どうやら、さっきの中途半端な愛撫の余韻で、軽くイったらしい。
小波は初野のセーラー服、ブラジャーの下に手を潜り込ませ、少し小さめの胸に触れた。
「あぁ・・・ッ」
乳首に指が触れると、ピクンと身体が反応する。
「オレの欲求を解消してくれるんじゃなかったの?」
「あ、は、はいっっ」
言われて焦ったように、腰を動かす初野。
程よく愛液で濡れているおかげで、スムーズな引抜が繰り返される。挿入されたペニスが初野の肉壁を擦りつけ、初野と小波にこの上ない快感を与えた。
「あ、あ、あ、あ・・・んッ、すっご、いぃッ」
「随分上手になったね、初野」
初野から少し笑みがこぼれた。
女の子として自分の大好きな男性に、もっともっと見てほしかった。男のふりをしていたのは、少しでもその小波の傍にいられると思ったから。
自分が女の子とバレてしまったことで、そんなことはもうどうでも良くなっていた。
今はただ、小波を喜ばせたい、愛してもらいたい。それだけだった。
射精感が込み上げてくる。今出すとしばらく元に戻りそうにない。
小波は一発目が打ち出されないうちに初野の腰を浮かせ、ペニスを抜いた。
「初野、服脱いでそこに寝転んで」
言われた初野はいそいそとセーラー服を脱ぎ、ブラはつけたまま床に寝転んだ。体位としては正常位になる。
小波から言わずとも、恥ずかし気なく足を開く。
「センパイ・・・」
「挿れるからじっとしな」
初野がコクンと頷くのを合図に、小波は一気にペニスを奥まで挿入した。
「あああッ」
休ませる間もなく小波が腰を動かし始めると、初野の愛液がイヤラシイ音を立てた。
初野のブラを上にずらしてやると、小さい胸が僅かに揺れる。
「センパイッ!センパイッッ!」
1度突く度に初野が「あっ、あっ」と声を上げる。
全身に迸る電気のような快感が、2人の身体を流れていく。
「気持ち良いよッ、センパイ!良いのッッ、凄いのッ!」
パシパシと肌がぶつかり合い、小波のペニスの先端からは、僅かだが我慢汁がこぼれ始めている。それより凄いのは、初野の愛液だ。
膣内でペニスに絡みつく愛液がヴァギナの外に溢れ出て、蛍光灯の光に反射してキラキラと光っている。
「僕、僕っっ、あ、ああッ!こ、んな、のっ、あああ!」
溜まらず初野の腰を両手で固定し、徐々にペースを上げていく。
初野は少しでも多く快感を得ようと、自分の胸の突起を摘み、クニクニと指でこね上げながら、小波の攻めを受け止めていく。
「あっ、あっ、ああ、は、んんんっっ、いッ、んああっっ!すっ、ご、い!」
第二波の射精感が迫ってくるのに、3分もいらなかった。
初野の締め付けに刺激されたペニスはだんだんと膨れ上がり、もう射精間近というところまできている。ここまでくると快感をコントロールするのは難しい。
「あッ、せ、んぱ、ぃっ、な、かにッッ、膣にっ、だ、してぇっ!膣、でっ、良い、からッッ!」
小波は初野の背中に手を回し、寝転んだまま抱くような形で身体を密着させた。
そしてスパートをかける。
「あっ・・・あっ・・・!は、あッ、あぁ・・・!あぁっ、も、う、もうッッ」
初野もオルガズムにかなり早いペースで近づいていく。一緒に絶頂に達したくて、必死に小波の腰の動きに合わせる。
「初野ッ、出すぞ」
「きてっ!センパイっ!!膣に!」
言い終わった後の、大きなピストン運動を5・6回突いた瞬間だった。
「んはぁっ、あ、あああっ、ああああッッ!」
「う、く・・・っ」
小波のペニスから飛び出した大量の精液が、初野の膣内に注がれる。避妊具なんて付けていない生セックスのため、その精液はヴァギナの奥へと侵入していく。
何度かゆっくりとしたピストンを繰り返し、ビクビクと伝わってくる快感の余韻に浸る。
「は、ぁ・・・、はぁ・・・、は・・・ぁ・・・」
初野の胸が大きく上下する。
小波はペニスをゆっくり引き抜くと、カリに引っかかった精液が引っ張り出され、膣口から白い液体がドロッと溢れ出た。
「いっぱい・・・、は、ぁ・・・、いっぱい出ました、ね・・・、センパイの・・・、精液・・・」
「初野の締め付けが良いから」
言うと嬉しそうな顔をする初野。性欲奴隷としての仕事を終え、満足気にも見える。
男のふりをしていた初野が、今ではこんなに女の姿をさらけ出していることに、小波は少なからずのギャップを覚えたが、すぐにそれも消えていく。
今はただ、目の前の"女の子"をこれからどう調教していくか、期待に胸を膨らませるばかり。
野球部員の間で噂になっている『初野女の子説』。
このことが部員全員に知れてしまうのも、そう時間はかからない。その時、初野がどれだけエッチな女の子になっているのか。
あとは第三者の妄想次第。
終わり。