パワフルタウンの中でも、異様といってもいい雰囲気の店。
喫茶店と銘打ったそこはただの喫茶店ではない。軽食や飲み物を運ぶウェイトレスが、悪魔を模した服で出迎えてくれるのだ。
俗に言うコスプレ喫茶、というものである。
多賀望実は、日ごろのストレスもあって気分転換でふらりとここへ立ち寄ってから、この喫茶店に通いつめていた。
店のドアをあけると、ベルの音が鳴り、かわいい衣装を身にまとった女性が入り口に向かってくる。
「いらっしゃいませ〜」
気持ちのいい声で出迎えてくれた彼女は、多賀を奥の席へと案内してくれた。
そして、おもむろにメニューを差し出される。
メニューには、コーヒーなどの飲食物の羅列と、多くの女性の名簿がのっている。
指名したウェイトレスに食品を持ってきてもらえるというキャバクラまがいの方式だ。
多賀はこれが気に入っていた。
多賀の目当ては、、橘みずきという自分の娘ほど歳の離れた可憐な少女だ。
野球の盛んな同じ町のパワフルアカデミーという野球の専門学校に通っているらしい。
かのキャットハンズの早川あおいに続く女性選手を目指していると言う。
野球選手でありながら、その体は筋肉の鎧というわけではなく、
あくまで十代後半のみずみずしい肌を保ち、スタイルもそこらの女性に全く引けをとらない。
彼女の懸命に野球をするイメージと、店での挑発的で子悪魔的なイメージとのギャップが、多賀にはたまらなかった。
さっそく、メニューからみずきの名前を探す。喫茶店であるために指名に金額がかからないというのも都合がいい。
いくら有名企業の社員とて、パワフルタウン支店は倒産寸前で給料も安いのだ。
・・・その分食べ物の値段が高かったりするが、ストレスを癒してくれると思えば安いものである。
名前を探し出し人差し指を当てたまま、食べ物のメニューに目を移す。
ふと、その一番下に5センチほどの黒いシールが横一直線に貼られている事に気づいた。
このメニューも黒を基調として作られているため、注意して見なければわからないようなものだった。
多賀はそれをはがしてみた。すると、メニューの項目に新たな文字が追加されたのだった。
"裏メニュー”。
そこにはそれだけが書いていた。
多賀は眉をひそめた。なぜこんな隠し方をしているのか・・・そもそもはがしてはいけないものではなかったか?
ふと思い立つと、近くにいたウェイトレスをこっそりと呼んでみた。
「きみ、さっきこんなのを見つけたんだがね・・・」
多賀はそれを指差しながら彼女に聞いた。すると、彼女の体がぴくん、と身震いしたように見えた。
たちまち彼女の頬が朱に染まっていく。わけがわからない。多賀はもう一度たずねると、彼女は言った。
「う、裏メニューですね。ご指名は誰にしますか?」
「いや、みずきちゃんにしようと思っているんだがね、それよりも・・・」
多賀が最後まで言うのを聞かずに、彼女はそそくさとどこかへ行ってしまった。
そして驚いたことに、他の席で接客中の彼女を連れてきたのだった。
まだ食べ物の注文もしていないのに。多賀は不思議に思う。
みずきは、いつもどおりの意地悪そうな、まさに小悪魔ともいうべき顔だった。
「オジサマいらっしゃいませ〜♪裏メニューの注文ありがとうございます♪」
みずきはそういうと、あからさまに胸元の開いたシャツの、その谷間を見せつけるようにおじぎをした。
多賀はいつもと違う雰囲気に胸を高鳴らせながらも、白く魅力的なそれに見入ってしまっていた。
みずきは多賀に手を差し伸べて艶のある声で言った。
「裏メニューはあちらでのご奉仕になってます。ついてきてくださいね、オジサマ」
ご奉仕。
そのフレーズが、妙に多賀の脳を刺激した。そして瞬間、すべてを理解した。
裏メニュー。
そもそもなぜ気付かなかったのか、余りのリアリティのなさに脳が麻痺していたのか。
あるいは、愛妻への罪悪感がこの瞬間を感じ取って、プロテクトをかけていたのかも知れない。
しかし、それももう、ない。
やわらかい手のひらを握り、多賀はみずきにつれられて店の奥へと向かった。
その部屋には、薄い桃色の照明で照らされた、一人用の店のテーブルと椅子が一つずつおかれていた。
「こちらに座ってくださいねv」
みずきは多賀の手を引いて椅子に座らせる。多賀の心臓はまだ鳴っていて、
そのすべての音がが耳に直結したかのように聞こえてくる。多賀の股間は、仕事用のスラックスにテントを張っていた。
それに気付いたみずきは、クスっと笑みをうかべる。
「もうっ、気が早いんだからv」
そして、椅子に座る多賀の前におもむろに正座し、自らのシャツを脱ぎ捨てた。
羽つきの黒い上着に持ち上げられ、脱いだ瞬間にその乳房がぷるん、と弾けた。
多賀は生唾をのんで、それに手を伸ばす。ひたと触れた瞬間、柔らかな感触が指に返ってきた。
「あっ・・・オジサマったら、若い女の子のそんなとこばっかり見てるのね。やらしーんだ〜」
みずきは顔を赤く染めながらも、挑発するような目つきで多賀のもう片方の手を取った。
そしてそれを、触れてない白桃のもう一方に導く。多賀はされるがままに、両手をみずきの乳房にかぶせる状態になった。
指が、多賀の意思を無視して動く。すべての指をピアノのように別々に動かし、張りのあるやわらかいそれの形を変えていく。
やさしく、そして強く。緩急をつけながら揉みしだいていった。次第にみずきから悩ましげな吐息が漏れる。
「んっ・・・はぁぁ・・・オジサマ、周りだけじゃいや・・・てっぺんもさわってぇ・・・」
切ない目でみずきは懇願した。多賀も意識してそこを責めていなかったわけではなかったが、
あまりの心地よい感触に子供のように我を忘れていた。
両方の乳房をゆっくりと鷲づかみにし、それらを搾るように登頂へと手を滑らせていく。
桜色をした乳首は、すでにしこりを作っていた。多賀はそれらをつまみ、丹念にこね回す。
「あっ・・・はっ・・・くぅっ・・・。・・・オ・・・ジサマぁっ・・・上手ぅ・・・くぅん・・・」
みずきの吐く息も徐々に甘みを増していく。多賀は、残業続きでそり残した髭面を胸におしつけた。
溶けてしまいそうにあつく、やわらかかった。多賀の興奮が徐々に上がっていく。頭頂のさくらんぼを口に含む。
同時に、みずきから軽い嬌声がもれた。多賀は汚れを取るように、舌をころがし、乳首を弄んだ。
そのたびにみずきはぴくぴくと体を震わせた。一生懸命にみずきの胸を楽しんでいた多賀は、
突然の股間への感覚に体を震わせた。
みずきがスラックスの上から、それをなでていた。先ほどまでの攻められていた顔が、すこし子悪魔ぽさをとりもどす。
みずきはゆっくりと多賀の手を胸から剥がすと、今度は多賀を椅子から立たせ、
スラックスのベルトをカチャカチャと外しはじめる。それが終わると、中からぼろん、と巨大な男根があらわれた。
「うわぁ・・・オジサマおっきすぎぃ・・・v」
みずきは人差し指を口に含んで、赤子のようにものほしそうにそれを眺めた。
倒産するかしないかの瀬戸際で、息抜きするひまもなかったし、愛妻との夜もご無沙汰だった。
しかも今日は仕事帰りでまだ風呂にもはいってなかった。多賀の溜まりに溜まった剛直は、もわっと汗のにおいをかもし出した。
「うふふ、セーエキ溜まってる・・・v・・・んぷっ」
みずきはそれをいきなり口に含んだ。余りの快感に、多賀のそれは暴発してしまいそうになったが、あと少しのところでそれを留めた。
とろけるような口内の感触が、多賀の脳を刺激していく。口に含んだままちろちろと舌を蠢かせ、
裏筋に下を這わせながらそれを吐き出していく。擬似女性器とも言うべきそれの感触は、多賀の妻のものなど足元にも及ばなかった。
「んっ・・・ちゅっ・・・ぷはぁっ・・・vカウパーしょっぱぁい・・・vぺろっ・・・ちゅぅぅう・・・」
亀頭をくわえながら、、しなやかな指先で幹を上下にしごいていく。
せき止められていた快感が、一気に多賀の体を駆け抜ける。
「くっ・・・出るっ・・・!」
「んっ・・・!」
ドクン!ビュルッビュルッビュルッ・・・・・・
一度全身を震わせると、それは溜まりに溜まっていた白濁液を噴出した。
みずきの口内で、それが激流のように流れていく。3,4度の痙攣のあと、
余韻を残したままみずきは尿道に残ったものもすべて吸い取るように口をすぼめた。
そしていまだ硬さを失わないそれを離すと、栓が抜けたような音とともに口から白濁液が溢れ出した。
あわててみずきはそれを手でおさえるが、少しこぼれた粘着性の汁は、隠微に手のひらを、
そしてみずきの口の周りを淫靡に汚していた。みずきが口をあけてみせると、同じ液体が水溜りを創ってそこに残っていた。
それを見せた後、小さな唇が閉じる。
ごくっ、ごくっ・・・
喉を鳴らして飲み込もうとするも、粘着性のそれはなかなか思うように進まず、みずきは苦しさから涙目になる。
すべて飲み干すと、ぷはぁ、と息を吐いた。
「うぅん・・・vオジサマの、多くておいし・・・vちゅるちゅるるっ・・・んっ・・・んっ」
みずきは手についたものや床にこぼれたものまで丹念に飲み干すと、多賀にあの悪魔の目でにっこりと笑いかけた。
みずきは最後に胸についたものをなめとると、背伸びしていった。
「あぁ、おいしかった♪・・・じゃぁ、そろそろ・・・」
多賀はついにきた、と心臓を跳ね上がらせた。収まらない怒張はぴくぴくと震えていた。
だが、みずきは唐突に落ちていた服を拾い出しはじめた。訳の分からない多賀は言った。
「な、なにしてるのかな、・・・」
「なにって、これで裏メニューはおわりよ」
「えっ!そ、そんな・・・」
多賀が愕然とすると、みずきはクスリと笑った。
すでにその表情には赤みはなく、店での挑発的な態度に戻っていた。そして呆れたように言った。
「そんなって・・・あのねぇ、オジサマ。こ〜んな若くてスタイルのいい若い子にしゃぶって飲んでもらったんだから、
それでいいじゃない。あとはフーゾクにでも言って楽しんだら?」
ケタケタとみずきは笑った。多賀は唖然としてそれをみていた。
すでに服を着だしたみずきは、すでに行為の終わりへと進めようとしている。
そして服を着終わると、さっさときびすを返してしまった。
「じゃあ、お勘定はレジで・・・ってうひゃあ!?」
多賀は、感情のままに後ろ向きのみずきを地面に押し倒した。小ぶりな尻が天に突き出している。
多賀はもう一度生唾を飲んだ。
「いたいわね・・・なにすんのよっ!もう終わりって言ったでしょ!?」
うつぶせに倒れたみずきは、後ろを振り返って多賀に怒鳴った。しかし多賀はひるまない。
「すいませんね、みずきちゃん・・・しかし私はこれでは満足できないんですよっ!」
「いゃぁあっ!」
下半身裸の多賀は、獣のようにみずきに覆いかぶさった。
ビリビリとシャツを力任せに引きちぎると、さっき見たままの少し汗ばんだ乳房がこぼれた。
多賀はそれを後ろから乱暴に揉みしだく。
「いたいいたいっ!ちょっとやめてよ、やめて!」
「うるさいです!こんな中途半端ではおわれませんっ!」
泣き叫ぶみずきの口を押さえ、破り捨てられたシャツの残骸を押し込み、頭を床に押さえつける。
声の出せなくなったみずきは恐怖に顔を歪ませた。自分のベルトでみずきの手を後ろ手に縛り、
そして、チェックのスカートを滑らかに滑らせると、黒い下着が露わになった。よく見ると、割れ目の部分に小さな染みができている。
「おやおや、もしかして、舐めてただけで感じちゃったんですか?とんだ淫乱娘ですね」「んーッ・・・」
みずきは首を横に振ったが、下着の湿りは確かに粘着性の液体を孕んでいる。多賀がそれを指でなぞると、それは糸を引いてついてきた。
「ふふふ、体は正直なものです。さて、そろそろ・・・」
黒く薄い生地で作られた下着に、多賀は親指をかけ、一気に引きちぎる。
「んんんんー!」
みずきの悲痛な叫びは、自らのシャツによって阻まれた。
下着の舌から、てらてらと光る薄桃色の陰唇が姿を表した。
多賀はそれに乱暴に人差し指をつっこむ。そして、中でぐりぐりとそれを蠢かせた。
「んっんっんっ・・んぅう・・・」
「やはり言葉の反応がないとつまりませんね。どれ・・・」
そういうと、みずきの口からシャツを取り出した。苦しげな息が漏れるが、人差し指のピストン運動は続いている。
「やっやっやぁ・・・!やめ・・・てぇ・・・おねがい・・・」
もはや抵抗する力もないのか、みずきはうってかわってしおらしい態度に変わってしまう。
その姿に、多賀の嗜虐性は大きくなっていく。
「お願い?そうですか、さすがにこれじゃ足りませんか・・・」
「え・・・?」
ちゅぽんっ、と人差し指を抜くと、みずきの体は深くうなだれた。
しかしため息もつくひまもなく、多賀は自分の一物を持ってみずきの割れ目に添える。
「もっと太いのをあげます・・・・よっ!!」
そしてそれは、何の抵抗もなくみずきの中にずぶずぶと飲み込まれていった。
多賀は続けざまにピストン運動を開始する。犬のような状態で行われる行為に、みずきは恐怖感と羞恥心に泣き叫んだ。
「いやぁ、抜いて、抜いてえ!あ・・やまるからっ!んくぁっ!はぁっ!」
「もう・・・おそいっ・・・ですよ!は・・なんてしまりのいいマンコだ・・・」
ずちゅっぬちゅっぐちゅっ。
淫らな水音が部屋中に鳴り響く。愛液とカウパー液の混じった液体が糸を引いて床に滴り落ちる。
「いやっ・・・はぁっ・・・んぅっ・・・もう・・くはっ・・・・やだぁ・・・」
子供のように泣きじゃくるしかないみずきの姿は、多賀のS性を増大させるものでしかない。
多賀は余りの快感に徐々にその速度を増していく。そしてそれに伴って、体の奥から快感の波が押し寄せてくる。
ぢゅっぢゅっぢゅっっぢゅっぐちょっぐちょっ・・・・
「・・・もう・・・・でますよっ・・・!」
「い、いやぁ!ちんちん抜いてぇ!赤ちゃんできちゃうぅっ!」
「いまさらやめれますか!・・・ほら、でるっ!」
ビクン!多賀の体が激しく震える。
「いやぁああああぁ!」
どくっどくっどくっどくっどくっどくっどくっ・・・・・
長い射精。多賀の精液は、そのすべてをみずきの膣内に注がれた。
体の中に溜まっていくおぞましい感触に、みずきは一筋の涙を零した。
「はぁっはぁっはぁっ・・・みずきちゃん、サイコーです・・・・」
多賀は絶頂の余韻に浸り、疲れ果てた体をみずきの寝ている横に倒した。
「これからも、毎日来させてもらうよ・・・」
相手を完膚なきまでに汚した快感に打ち震えた多賀は、みずきのほうを向いていった。
そしてみずきは振り返り言うのだった。
「ほんとっ!?」
・・・・・
「15万4800円になりますv」
レジにたつみずきの、あからさまな笑顔に多賀は絶句した。
さっきまでの犯されていたときの弱々しい表情はどこにもなく、みずきはただいつものような笑顔でそこに立っていたのだ。
「じゅ・・・?」
「15万4800円ですv」
困惑する多賀の前でも、みずきの表情は変わらない。
「あぁ、ちょっと高いですか?でも全部サービスの中ですよ。まずおっぱいが両方で1万5千でしょ、
フェラが2万、口内射精で2万4800円です。普通の裏メニューはそこでおわりなのに、
おじさまったらがっついちゃって"裏フルコース"にいっちゃうんだもん」
「フル・・・コース?」
訳が分からないと言った顔をする多賀に、みずきはどこからかメニューを取り出した。
そして、裏メニューの項目の、真下の空間を指差す。
そこには、さらにほんとうに良く見なければ分からないほどの、ちいさな黒い文字で「裏フルコース」と書いていた。
「フルコースの内訳は、まず強姦プレイオプションで8000円でしょ、でピストンで2万円、
中出しで3万2千でしょ、で、破っちゃった制服代が4万円。で、あたしも気持ちよかったから避妊薬代はオマケしたげるよ、オジサンv」
呆然と立ち尽くす多賀。彼のかつらが滑り落ちた。
みずきはそれを、いつもの小悪魔の笑みで見ていた。
おしまい