ここは体育館の倉庫。私はそこで一人の男の子といます。
この人は小野さんといって、今日初めて話した人です。
私が小野さんに話し掛けたのは、野球部の勧誘の為です。
私がマネージャーを務める野球部は、正確に言うと愛好会です。
部への昇格を目指し、一人でも多くの部員を集めている最中なのです。
小野さんはなかなか首を縦に振ってくれませんでした。
どうやら運動神経が悪く、球技に対して良い思い出がないそうです。
だったら、愛好会に入れて野球の楽しさを教えてあげれば良いのです。
しかし、とうとう小野さんは入会を承諾してはくれませんでした。
そこで、私は一つ条件付きで彼に入会を迫りました。
「放課後体育館に来てくれたら、イイコトしてあげますよ。」
小野さんは困惑しながらも、見学だけなら来ても良いと言ってくれました。
私には小野さんを確実に入会させられる自信がありました。
私の「女の子」としての特権を活用するのです。
いささか恥ずかしいのですが、これも大好きなあの人の為なのです。
そして、今に至るのです。小野さんは可愛いくらい小さくなっています。
「あ、あの、はるかさん。一体ここで何をするんですか?」
きっと小野さんは脅迫でもされるのではないかと思っているのでしょう。
でも、きっと彼は快く私の言う通りにしてくれるはずです。
「ふふ、そんなに怯えなくても良いんですよ。嫌な事はしませんから。」
私は自然と微笑んで、小野君さんにゆっくりと歩み寄ります。
「目を・・・瞑ってください。」
小野さんは恐る恐る瞳を目蓋で塞ぎました。さて、これからです。
私は唇を小野さんに重ねました。つまり、口付けです。
「・・・へ?あ、ええええっ!?」
相当驚いたようで、見た事も無いくらい口を開いています。
私も恥ずかしいのですが、キスはもう経験済みです。
「これだけじゃありませんよ。もっと凄い事してあげますね。」
ズボンのベルトに手を掛け、金具を解いていきます。
小野君が喚いていますがそんなことはお構いなしです。
だって小野さん、全然抵抗していないんですもん。
「あんまり大声出すと誰か来ちゃいますよ。やめちゃいますよ。」
小野さんは電源が切れたみたいに静かになりました。
男の子ですもんね。こういうことはされたいはずです。
トランクスのゴムを指で下ろし、下半身を露にしていきます。
「まだ正常で・・・あ、どんどん大きくなって・・・うわぁ・・・」
小野さんの根が見る見る巨大化していきます。
男の人の大きくなる過程を見るなんてさすがに直視できません。
でも、私は小野さんにイイコトをしなくては約束を破ってしまいます。
恐怖心を抱きながら、起立したそれを手で優しく握りました。
「うぁ・・・はるかさん、駄目だよ。ぅ・・・あぁ・・・」
痛くならないように注意を払いながらそれに摩擦を与えました。
「気持ち良い・・・ですか?」
「で、でもこんなことしちゃ駄目だよ・・・うっ・・・。」
心は理性を保っている様ですが体は本能の赴くままに反応しています。
ふと、頭の片隅に雑誌で読んだある行為が浮かんできました。
(口で舐めたり吸ったりする事をフェラチオと言い―――)
ほんの一文が思い出されると、次もぼんやりと浮かんできました。
(歯を立てないように気を付けながら性器をを咥え―――)
様子をある程度想像しながら、小野さんの反り立ったそれを口へ。
好奇心が恐怖を凌駕して、私を更に淫らにしていきます。
小野さんはもう何も言いません。熱い吐息を漏らすのみです。
(先端を集中して舐めたり、根元まで届くまで奥まで侵入―――)
ぎこちないのが自分でも分かりました。でも良かったのです。
もう私は愛好会や約束なんて頭にありませんでした。
性的興奮に身を任せ、ただ行為に没頭しました。
私は相当淫乱なのかも知れません。いいえ、断言で出来ます。
唾液が欲望と混ざり合うのを聴覚、視覚で感じ取り。
味覚で未知の感覚を覚え、触角で固い、熱いそれを脳に刻みます。
「はる、はるかさん!もう無理!出る!」
(男が果てたら精液を飲みこむ。味は人それぞれ違うが―――)
口内に容赦なく突進してくる白濁液を受け入れました。
多少苦しみましたが、形容し難い感動を私は得ました。
「
はるかさんの頼みなら断れませんよ!」
「?・・・何はともあれよろしく!小野君!」
彼が入会してくれたのは、こんな裏があったのです。