オペラ座の華クリスティーヌ・ダーエ嬢。  
彼女が幼少期を過ごした思い出の教会で、にぎにぎしく挙式が執り行われるはずだったのだが……。  
駆けつけてきたのは目も綾な正装に身を包んだ5人の男。  
果たして、彼女を妻にするのはいったい誰なのか?  
 
怪人「クリスティーヌ、幼いころからずっとお前のことを思い続けていた。どうか、私の花嫁になってほしい」  
ラウル「こんな日の当る所に出てこないで、陰気でカビ臭いオペラ座の地下に引きこもってれば?コミュ障にはそこがお似合いだよ」  
フィリップ「全く、無理強いしては嫌われる行動が多すぎなんですよ。素直に彼女の心をほぐして愛を囁けばいいのに」  
リシャール「メインの立場で他ルートに散々出張ってくる割には、あいつを抱く回数が少なくて不憫だな」  
レミィ「……リシャール様、実に的を得た御指摘ですが、オペラ座支配人の立場で怪人への同情は禁物かと」  
怪人「とにかく、クリスティーヌは私のものだ。誰にも渡さない!」  
 
ラウル「やっぱり、彼女の花婿にふさわしいのは、初恋の相手で正統派王子様の僕だよね」  
リシャール「ヤンデレ監禁王子様の間違いじゃないのか。闇組織のトップの俺も驚きの黒さだぞ」  
レミィ「しかも隙あらばすぐフィリップ様に寝取られ……。兄としてダーエ嬢を嫁がせたのは早計だった気がしてなりません」  
フィリップ「ラウルが戦争に行ったとき、このまま戻ってこなくていいと思ったのは私だけではないようですね。安心しました」  
怪人「彼女の才能を潰す貴様だけは許せん!いつもいつも俺のコンプレックスを刺激しやがって……。リア充死ね!」  
ラウル「ごちゃごちゃうるさいなあ。クリスティーヌ、僕から君への愛は永遠だよ」  
 
フィリップ「ここはひとつ、シャニー伯爵としてこの中で最も社会的地位の高い私が、彼女を娶ることにいたしましょう」  
レミィ「お言葉ですがフィリップ様。あなたには愛人エンドか間男エンドの方がお似合いかと思われます」  
怪人「最年長なのにあの盛り具合はどういうことなんだ。バルコニーやカーテンの陰であいつを……。許せん!」  
リシャール「馬好きという名前より、女好きに改名した方がいいんじゃないのか。精力が種馬並みなのは認めるが」  
ラウル「兄さん、せいぜい食事には気をつけることだね。まかぬ種は生えぬ、ともいうし」  
フィリップ「くだらない男どもの戯言に付き合う必要はありません。さあクリスティーヌ、お手をどうぞ」  
 
リシャール「仕方ない。おい、オペラ座支配人として、音楽家として、俺が一生お前の面倒を見てやる」  
ラウル「リシャールさんって鬼畜眼鏡かと思ってたら、ただの熱血鬼コーチだったよね。僕びっくりしたよ」  
レミィ「あまりの暑苦しさに、バレスレでは修造眼鏡と呼ばれておりました。……その割には、余裕たっぷりで私を3Pにお誘いになりましたが」  
怪人「あいつをレッスンできるのは俺だけのはずなのに、ましてや3Pなどと……。許せん!」  
フィリップ「闇組織のトップが最も紳士的だった、と期待を裏切る展開にがっかりしたレディも多かったのでは?」  
リシャール「なんとでも言え。クリスティーヌ、必ずお前を素晴らしいプリマドンナにしてやる。だから俺を選べ」  
 
レミィ「ダーエ嬢。私はしがない執事の立場に過ぎませんが、必ずあなたを幸せにするとお約束いたします」  
フィリップ「おやおや。正式に結婚できず、駆け落ちするしか幸せになれない立場の者がよくも言ったものですね」  
ラウル「ヤンデレミィさん、本当に怖いんだよね。素直に僕の妻になった方がいいと思うけどなあ」  
怪人「同じ監禁ヤンデレ枠のお前が言うな!カイル、お前はあいつの兄だからライバルにはならないと思ってたのに……。許せん!」  
リシャール「従者のお前の方がエンド数が多かったり、俺が保護者化していて非常に納得がいかん。お前ら、兄妹ならなぜもっと苦悩しない?」  
レミィ「つまらないことに耳を傾けてはいけないよ。ロッテ、妹としても一人の女性としても、お前を愛してる。さあ、俺と一緒に行こう」  
 
リュカ「あーあ。こんなに収拾つかないんだったら、僕が彼女をさらっていこうかなー」  
ダロガ「おいおい、待てよ。お嬢ちゃんは俺がペルシャに連れていくんだ。お前さんの好きにはさせないぜ」  
メグ「もう、あんたたちまで事態をややこしくしてどうするのよ!馬鹿な男どもは放っておいて、一緒にお茶に行きましょ」  
<終>  
 

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