るちあは、学校帰りに公園のベンチで一人座っていた。
「どうしてあんなこと言っちゃったんだろ。はぁー。」
ささいなことで、海斗と大喧嘩をして落ち込んでいたのだった。
後ろから突然、手が現われて目を覆った。
「だーれだ?」
「誰!?わかんないよー。」
るちあの前に一人の少女が回り込んだ。
「わたし。久しぶり、るちあ。」
「マリー!!」
「久しぶり。あれからお姉さんと仲良くやってるの?」
「うんまあね。」「それよりどうしたの?元気ないね?」
「ちょっとね。彼と喧嘩しちゃって・・。」
るちあは、今日の出来事をマリーに話した。
「ふーん。そうなんだ。」「わたしなら、彼氏のことぶっとばしちゃうけどなー。」
「いいの。彼にはあした謝るつもりだから。」
「じゃあさ、これからわたしと一緒に遊びに行こうよ。」
「お姉ちゃんにも紹介したいしさ。嫌なこと忘れさせてあげるっ。」
るちあはマリーに連れられ、人気のない入り江にやってきた。
「お姉ちゃん!!」
「あらあら、この子ったらどこへ行ってたの?」
「前に言ってたお友達連れてきたよっ。紹介するね。」
「マリーのお姉さんですか?はじめまして。七海るちあです。」
おじぎしてから、マリーの姉の顔を見上げた。見覚えのある顔だ。
(あれっ?この顔誰かに?)
「妹が大変お世話になったそうね。はじめまして、わたしはシェシェ。」
(シェシェ?)
戸惑うるちあの横から、マリーが口を挟んだ。
「えへへっ。実は二人ともはじめてじゃないんだよ。よーく知ってる間柄。」
「シスターシェシェ。こちらは北太平洋のマーメイドプリンセスるちあ。」
「わたしのお・と・も・だ・ち。」
「マリー!!あなたはまさか?」
「お察しのとおり。わたしはブラックビューティーシスターズ。シスターミミ。」
マリーは、水妖シスターミミの姿に戻った。
「まあ!!この子ったら!!いつの間にマーメイドプリンセスと友達になったの?」
シェシェも水妖の姿に戻った。
「ピンクパールボイス!!」
るちあもとっさに変身した。
「マリー!!いいえ、シスターミミ!!あたしを騙したの?」
「いいえ。わたしはあなたと本当のお友達になりたかったの。信じて!!」
疑いの目でミミを睨み付けるるちあに、シェシェが言う。
「ほほほ。今までのことを考えたら疑って当然ね。でもこの子の言ってることは本当よ。」
「もう、わたしたちが仕えるご主人さまもいないしね。戦う理由なんてないもの。」
「そうだよねー。ほんとうだよねー。信じてよね、るちあー。」
るちあは少し疑いながらも、マイクを下に向け警戒をゆるめた。
すると、ミミがるちあに抱きついてきた。
「わーん。ありがとう!!るちあ!!」
「ち、ちょっと!」
そして、ミミは唇でるちあの唇をふさいだ。
「…!!むぐぐ。んんー。」
るちあは、ミミを引き剥がそうとジタバタするがなかなか離れてくれない。
るちあの閉じた唇にミミの舌が入ってこようとする。
るちあはそれを食い止めるのに必死だ。
「まあ、ミミったら。よっぽど嬉しいのね。」
シェシェは、ジタバタするるちあの横に近づいた。
「プリンセス様。戦わないんだからコレは要らないわよねえ。」
(あっ!!)
るちあの手からマイクを取り上げてしまった。
ようやくミミが唇を離した。
ミミに吸い付かれて、るちあの下唇には紫色のキスマークが付いていた。
「はぁはぁはぁ。」「何てことをするの!!」
息を切らしながら、るちあは叫ぶ。
「るちあ、まだまだこれからだよ。」
「ブラックビューティーシスターズ流の愛情表現で、嫌なことを忘れさせてあげちゃう。」
ミミはうっとりした顔で答えた。
「ね、シスターシェシェ。いつものメニューでるちあを愛してあげましょうよ。」
「そうね。出ていらっしゃい。大ダコ八郎!!」
シェシェの呼び声で海面が大きく盛り上がると、つぶらな瞳の巨大なタコが現われた。
「な、何!?」
構える暇もなく、るちあの手足は大ダコの触手に絡め取られてしまった。
「きゃああああ。」
腰の部分に一本。両手首、両足首に一本ずつ。
合計5本の触手により大の字にされ、少し吊り上げられた状態にされてしまった。
「シェシェ!!ミミ!!あたしをどうするつもり。」
「ほほほ。安心おし。とって食おうってわけじゃないから。」
「そうそう。このメニューはわたし用なの。とっても気持ちいいんだから。」
シェシェがるちあに顔を近づける。
「ふーん。今まで敵だから憎らしいとしか思ってなかったけど・・。」
「こうやって近くで見ると、とても可愛くて奇麗な顔をしてるのねえ。」
「いいわ。たっぷり愛してあげる。」
シェシェはるちあの唇に吸い付き、ミミの付けたキスマークの横にもう一つのキスマークを付けた。
「まずは、服が邪魔ねえ。脱がしちゃおうか。」
シェシェは鞭を取り出すと、るちあに向けて打ち付けた。
「きゃあああ!!」
るちあは、思わず悲鳴を上げ目をつぶって痛みに備えた。
しかし、全然痛みはなかった。だが、るちあの服にはナイフで切ったかのように裂け目が出来ていた。
「うふふふっ。驚いた?シスターシェシェは鞭の名手なの。」
「体を傷つけずに服だけを切り刻む技術。他では見られなくってよ。」
シェシェは、目にも止まらぬ速さで鞭を往復させた。
「え?」
るちあにも、何がなんだか訳が分らなかった。
次の瞬間、るちあの上半身を覆う服は散りぢりになり、花びらのように舞い落ちた。
「まあ。とっても奇麗な身体をしてるのねえ。ミミと違って胸もあるし。」
「たまには巨乳もいいわねえ。」「まー。シスターシェシェったらひどい。」
「まずは、八郎のテクニックをご堪能あれ。」
るちあの両乳房を大ダコの触手がさぐる。
乳房をぐるりと巻き付けると、触手先端の吸盤で乳頭を刺激した。
「嫌。やめてぇ。」
るちあは、体を左右に振り抵抗するが大ダコの触手はしっかり吸い付いている。
触手は胸全体を揉み始める。
るちあは、タコの吸盤という妙な感触に嫌悪感を感じているものの、
頭の隅に快感を感じはじめていた。海斗に抱かれて愛撫されているときよりも感じる。
「ダメ。これ以上は。」
次第に快感が、嫌悪感を上回ってくる。
「ああん。」
「プリンセス様は大変満足なようね。」
「さ、ミミ。今度はあなたが満足させておあげなさい。」
ミミは片方の乳房の触手をどけさせた。るちあの肌に点々と丸い吸盤の跡が残っていた。
「こんなに奇麗な肌に、こんなデコボコの跡が残って。」
「この奇麗なのと醜いのの、ギャップがたまらない。」
ミミはそう言うと、るちあの乳頭に吸い付いた。
「ちゅばっ。ちゅぶっ。」「とっても固くなってるよ。ちょっと噛んじゃえ。」
「痛い!!お願いミミやめてちょうだい。」
「痛いのがいいんじゃない。ね、シスターシェシェ。」
「そういうこと。」
シェシェがそう答えると、大ダコ八郎はるちあの背中をシェシェの方に向けた。
次の瞬間、るちあの背中にシェシェの鞭が炸裂した。
「キャーーーー。」
るちあの白い肌に、数本の赤い筋が走った。
「痛い!!痛いよ!!やめてお願い!!」
「苦しまないで。わたしが慰めてあげるから。」
ミミはるちあの唇を自分の唇で塞ぎ、舌を絡めた。
そして、手をるちあの秘所に持っていくと、服の上から愛撫した。
その間もシェシェは、鞭を振りつづけた。
「んんーん!!」
激しい痛みにるちあの身体は硬直し、目から涙がこぼれた。
るちあは、シェシェの鞭に耐える間、ミミの身体の温かさと舌の激しい動き、秘所の愛撫、
そして、タコの胸への愛撫で痛みを紛らわすしかなかった。
るちあの背中は無数のミミズ腫れで覆われ、血が滲んでいた。
「ううう…。ひどい…。」
背中の感覚は既になく、妙な痺れと温かさに覆われていた。
「すごいミミズ腫れ。とっても痛そう。ゾクゾクしちゃう!」
ミミは、ぐったりとしたるちあの背中を見て言った。
そして、滲んだ血を舌で舐めとるのだった。
「本番はこれからよ。」
「まだ・・。まだ、あたしをいたぶるつもり?」
「いたぶってるんじゃないわ。愛してあげてるの。」
「まだまだ、わたしたちの愛が通じていないようね。」
シェシェはそう言うと、鞭を振るった。
るちあの下半身を覆うスカートが切り刻まれ、舞い散った。
るちあの肌のすべてがあらわになった。
大ダコは、るちあの下半身を少し持ち上げ脚を開かせた。
「ここが、るちあの大切なところ。」
ミミがるちあの秘所を舐めまわす。
「ね。るちあ。気持ちいい?」
るちあは何も答えないが、敏感なところがツンと勃っていた。
るちあは正直感じていた。しかしこんな状態で感じる自分を認めたくなかった。
「うふふ。」
ミミはツンと勃った部分を念入りに刺激した。
「るちあ。じんわりと濡れてきてるよ。そろそろいいかな?」
ミミはお尻から生えたマイクを手に取った。
「さ、わたしたちいよいよ繋がるのね。」
「ま、まさか?そんなもの入れないで!!」
「そんなものってひどい。これはわたしの身体の一部なのに。」
ミミは、マイクをるちあの秘所にあてがうと、ゆっくりと押し込んだ。
「ああっ。」
「うわあ、すんなりと入っちゃうんだ。」
マイクの本体はすべて膣内に収まり、コードだけが膣口から出ていた。
「きっと、彼氏とヤリまくってるのね。彼氏がうらやましい。」
「でも、彼氏とじゃ味わえない快感を与えてあげる。」
るちあの体内で、マイクが大きく震える。
ブブブブブ…。
「な、何コレ?」
「うふふ。このマイクはわたしの一部。わたしの思い通りに動くんだから。」
いままでに味わったことのない快感がるちあを襲う。
「くっ。こんなこと。こんなことって。ああん。」
「感じるわ。マイクを通してるちあの身体の喜びが伝わってくる。ゾクゾクしちゃう。」
ミミが感じると、さらにマイクは大きな音を立てて震える。
ブブブブブブブブブブブ…。
次第に、マイクの振動音に液体が震える音が混じり出した。
「きゃあああああ。」
るちあは、軽くイッてしまった。
「はぁはぁはぁ。」
「るちあすごい。濡れ濡れじゃない。」
「るちあ、メニューはまだ終わりじゃないよ。さ、シスターシェシェ。」
シェシェは全裸になり、ミミのパンツを脱がすと、
既に濡れているミミの秘所にシェシェのマイクを押し込んだ。
「ああん。これでわたしたち三人がひとつに繋がったのね。」
「うふふ。まだよ。」
シェシェは、るちあから取り上げたマイクを取り出した。
「それはあたしのマイク。どうするつもり?」
シェシェはるちあのマイクを自分の秘所にあてがった。
「いやあ!!やめてちょうだい!!」
シェシェはその言葉を無視して、自分で深く押し込んだ。
「ああ、あたしのマイク…。」
「さすがに少し大きいわね。ちょっとキツイわ。」
「うふふ。あなたにもわたしたちと同じ能力を与えてあげる。」
シェシェは目を閉じて念じると、股間のるちあのマイクからコードが延び始めた。
コードの先端はるちあの下半身にめがけて突き進むと、るちあの尻の孔に突き刺さった。
「いやああああ!!!」
コードが尻の孔を探り痛みが走る。身体の奥まで入り込むと、次第に身体に溶け込むように何も感じなくなった。
「これで、三人が完全にひとつになったわ。」「さ、歌いましょう。」
『光閉ざすバロック〜♪ 美しきノイズとなれ〜♪』
シェシェとミミは持ち歌を歌い始めた。
シェシェの歌声が、るちあのマイクを通して身体に直接伝わってくる。
「きゃああああああああああ!!!」
シェシェの歌声とるちあの悲鳴が、ミミのマイクを通してミミに伝わる。
「ああん。すごーい。感じちゃうどころじゃないわ。」
それらにミミの歌声を加えてシェシェに伝わる。
「くううう。二人の時よりもすごいわ。癖になりそう。」
さらに、それらの全てが増幅されて、再びシェシェからるちあに伝わる。
「いやああああああああああ!!!」
さらに快感は、歌声と逆回りに伝わる。
るちあの体内でミミのマイクが暴れ出し、激しい快感をるちあに与える。
その快感がるちあのマイクを激しく震わせ、シェシェに伝わる。
「ああ、プリンセス。とても感じているわね。あなたの快感がよく伝わってくるわ。」
シェシェに伝わった快感はミミに伝わり増幅して、再びるちあに戻ってくる。
「どう?愛と快楽のハウリング現象。お気に召して?」
るちあには、もはや答える余裕はなかった。
水妖の歌声と激しい快感がるちあを襲う。るちあは苦悶と快楽の悲鳴を上げ、悶え続けた。
歌声と悲鳴とマイクの振動が増幅され、凄まじい音を奏でる。
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ…。
彼女たちの膣内は、愛液で溢れかえっていた。
「シスターシェシェ。わたしもうイッちゃう。」
「わたしもよ。シスターミミ。プリンセスももう限界みたいだし。」
曲ももう終わりだ。シェシェとミミは歌声を大きくした。
『未来を目指しともにイコウ〜♪』
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
「カ・イ・カ・ン♪」
「もう癖になっちゃいそう♪」
三人は潮を吹きながら、同時にイッた。
「黒い誘惑はいかが?」
るちあは痙攣し白目を剥いて気を失ってしまった。
そして変身が解け人間の姿に戻った。
同時にシェシェに刺さったマイクも消失し、るちあの尻からコードも消えた。
「あれ、ここは?」
気が付くと、るちあは制服のままパールピアリの自分のベッドの上で寝ていた。
「あたしどうしちゃったんだろ?」
「う。イタタタタ。背中がヒリヒリする。」
服の中から、何やら薬のような臭いがする。背中に薬が塗ってあるようだ。
「るちあ。目が覚めた?」
にこらがやってきた。
「マリーちゃんとそのお姉さんが、あなたを運んできてくれたのよ。」
「遊び疲れて、地面に倒れ込んでそのまま寝てしまったそうじゃない。何てはしたない。」
「それにその唇。」
「え?」
「ほら、鏡見て。」
るちあの下唇は、二箇所が紫色になっていた。
「ああっ!!これじゃしばらく外歩けないじゃない!!」
「倒れるときに、地面にぶつけたそうよ。もう、しっかりしなさいよ。」
「今度二人に会ったら、ちゃんとお礼を言うのよ。」
「は〜い。ごめんなさい。おねえちゃん。」
にこらは立ち去ろうとした。
「あ、それから、今度は波音ちゃんとリナちゃんも一緒にどうぞですって。」
「ええっ?波音とリナも一緒に!?」
(あれを五人でやったら、あたしたちどうなっちゃうんだろ?)
るちあは想像を巡らすと、あそこがジュツと濡れるのを感じた。そして顔が火照るのを感じた。
「どうしたの?変な子ねえ。」
そう言い残すとにこらは立ち去った。
るちあの身体は、言いようのない疲労感と爽快感に包まれていた。
嫌なことはすべて忘れてしまった感じだ。海斗とは素直に仲直りできそうな気がする。
「シェシェとミミか。なんだかあの二人とは、とてもいい友達になれそう。」
るちあは、窓の外を眺めながらそう感じていた。
【つづく?】
るちあ、波音、リナの仲良し三人組みは、遊泳のため海に来ていた。
マーメイドの彼女たちは、海が恋しくなると連れ立って泳ぎに来る習慣があった。
パシャーン。三人は海に飛び込んだ。
るちあ「ふーっ。気持ちいい。」
るちあ「うう、でもちょっと背中がしみる。」
シェシェにやられた傷がまだ完全に癒えていないのだった。
るちあ「あれ?二人ともパーカーなんて着込んじゃってどうしたの?」
波音「!!」「ち、ちょっとね。背中に湿疹ができちゃって…。」
波音「ね、ねぇ?リナは?」
リナ「わ、わたしは…。川の堤防で寝てたら虫に噛まれたんだよ。」
リナ「性質(たち)の悪い虫でさ。腫れが引かないんだ。ははは…。」
るちあ・波音「性質の悪い虫って・・、浜崎さんだったりしてね。」
リナ「こら!!雅宏は性質は悪くないぞ。」
るちあ・波音「うふふっ。」
リナ「そう言うるちあこそ。自分だってパーカーを着たままじゃないか!!」
波音「そうよ!!るちあこそどうしたのよ?」
るちあ「!」「えっと・・。そう!おできが出来ちゃって・・。」
るちあ「とってもひどくて、見せられた状態じゃないんだ。あはははっ…。」
リナ「そうか・・・。みんな気をつけなくっちゃな。」
波音「そうよね。きれいなお肌は、乙女の宝物ですもんね。」
るちあ「そ、そうだね。」
るちあ(うううう。本当のことなんてとても言えない。)
波音(言えない。言えないわ。恥ずかしくって。)
リナ(くっ。あんなこと知られる訳にはいかない。マーメイドプリンセスとして。)
るちあ・波音・リナ「あははははははは…。」
【おしまい】