「一体いつまでマーメイドプリンセス如きに手間取っているのだ!」  
 
ミケルはいらだっていた。  
世界を統べるために蘇り、インド洋の力を手に入れたはいいが  
御使いたちによる失策、光の玉の無駄遣い  
そして、自らの思うままにならないこの体に。  
あのお方は、この体が弱い理由を教えてくれない。  
フクはどこか心の内が分からない節を持っている。  
結局自分が信頼出来るのは自分だけでしかないのだ。  
「フク!人間の街に行ってくる!」  
「えっミ、ミケルさま〜!」  
背後で何か聞こえた気がするが構わない。  
どうせ数打てば当たる方式の御使いたちの策略と同レベルの  
行動とは分かっていたが、人間の姿のままのマーメイドプリンセスを  
追い詰める事が出来れば、わざわざ御使いたちを頼らずとも  
この身に海洋の力を入れられる。  
そう、その時こそ自分が世界の一部を支配する時だ。  
志を確かにすると、他の御使いたち同様翼を消した程度の  
変装をして、人間の街に向かった。  
 
「ねえねえ、君時間あるかな?」  
不意に背後から呼び止められた声に振り返った。  
背後にいたのは紫の髪をした女性だった。  
左側の目元に泣き黒子があり、紫の髪は巻き毛。  
普通の男性ならば思わずウットリしてしまうほどの  
美女だったがミケルにそんな魅力は通用しなかった。  
「生憎と私は忙しい、他を当たっ──」  
「そんな連れないこと言わないの!ほらほら、  
ちゃっちゃと来なさーい」  
明るい口調でミケルは女性に腕を掴まれた。  
とっさに振り払おうとするも、力強い手にひ弱なミケルは  
逆らえずあっさりと連行されていった。  
 
連行されていった先はカラオケボックス。  
「かれん遅いわよ〜」  
むうっと頬を膨らませて告げるのは金髪の女性。  
活発そうな明るい眼差しをして、リモコンをいじっている。  
そして、その隣にいるのは藍色の髪をした女性だ。  
他の2人に比べれば幾分穏やかな面差しだが、この2人の  
連れだと思えば油断はできない。  
「人を有無も言わさず密室に連れ込み、何の用だ」  
あからさまに不機嫌を顔に出すミケルを見て  
少し意地悪そうに金髪の女性が笑った。  
 
「若い男女が、密室に〜なんてもう分かってる癖にぃ」  
笑いながらミケルの体を半ば強引にソファーに押し付けた。  
「大体るちあ達は良いわよね〜」  
「地上に優しい恋人がいるんだもの」  
「私たちはそんなの作れないのにー」  
女性3人が喋っている内容はミケルには分からなかった。  
しかし、るちあと言う単語に思わず目が細まった。  
それはピンクのプリンセスの名前では無かったか?  
いや、同じ名前というだけで確証は無いが……  
しかし、もしこれが人魚姫たちの知人ならば  
これからの作戦に大いに役立つ可能性がある。  
ここは1つ、人間如き相手ではあるが恩を売っておくべき  
かもしれない。  
「……貴方たちの望みはなんですか?」  
穏やかに相手を懐柔すべく、先ほどより感情を殺した  
猫なで声で問い掛けてやると、女性陣はニヤリと笑った。  
 
 
「ん〜やっぱり美少年のは美味しいわね」  
金髪の女性はミケルの股座に頭をうずめて笑った。  
「ほら……もっと舌を使って舐めて」  
ミケルは快感に声を上げることも許されぬまま、  
藍色の女性の乳房を舐めていた。  
 
数百万年前、古代人類の王として栄華を極めた。  
しかし、それはあくまで滅びる直前で……  
ましてや年若く、滅亡という危機を目前に情欲に走る  
暇など一切無かったミケルにとって、こんな行為は初めてだった。  
美しい女性に自身を舐められ、乳房を吸わされている。  
そういえばもう1人の女性は何をしているのだ?  
気になって目の前に広がる白い乳房から目を離すと  
自分から少し離れた所でマイクの握りをなめる姿が見えた。  
一体何故そんなことをと不思議に思って唇を離した瞬間  
「あぁっ!」  
自身の先端を抉るように、尖らした舌が当たった。  
「んふふ、慣れてるかと思ったらもしかしてチェリー?」  
ゆっくりと自身を舐めている女性がミケルに問いかけた。  
真っ赤なまま女性を見下ろしていると、不意に藍色の女性が  
頭を撫でてきた。  
「こんなに綺麗だから、なかなか相手がいなかったのよ」  
きっと、と笑いを浮かべて囁くと、弾力のある柔らかい胸が  
ミケルの顔に当てられた。  
今ミケルは、谷間に顔を埋められてる状態だった。  
 
「んっいいわ……もっとおっぱい舐めて」  
豊満な胸を押し当てて藍色の女性はささやいた。  
ゾクリと背筋が震え、ミケルは無我夢中でその胸を掴み  
揉みし抱きながら舐めた。  
(古代人類の王たる私がこんなはしたない事を……)  
頬を赤く染め、赤子のように乳房に吸い付いていると不意に  
尻に冷たい物が当たった。  
「のえる〜それ本気でやるの?」  
「あったりまえよ、ずっと興味あったんだから」  
下の方では2人の女性の声がする。  
のえると呼ばれた方と目があうと、勝ち気な眼差しが笑った。  
 
「うあ゛あぁああ゛っ!」  
絶叫。  
尻から伝わる激痛にミケルが叫んだ。  
のえると呼ばれた女性は、悲鳴をあげるミケルを見ながら  
ぐいぐいとマイクを動かし、さらに奥へと  
突き進めていった。  
「あー、せっかく舐めてたのに萎えちゃったじゃないー」  
「頑張りなさいよ、男の子でしょ」  
理不尽な声が聞こえていたが、無理やり押し広げられた穴が  
痛み、ミケルの耳には最早届いていなかった。  
「こんな事もあろうかと……ブルーダイヤを飲ませてあるわ」  
「さっすが!ノエル、準備万端ね」  
先ほどミケルに乳房を舐めさせていたノエルは  
上着のポケットから青い錠剤(バイアグラ)を取り出した。  
 
実は事前に、こっそりミケルに飲ませていたのだ。  
自分の作戦に酔っていたのか、ミケルは予想以上にあっさりと  
ノエルから差し出された薬を飲み込んでいた。  
そしてその効果が現れだした。  
「あっあっ……すっごーい!」  
先ほどまでの勃起の比ではない。  
ガッチガチに勃起した自身と、中性的なその顔はミスマッチで  
いっそ背徳的ですらあった。  
「これで私は前立腺探しに熱中出来るわね」  
ノエルのファインプレーに親指を立てて笑うと  
ミケルの中に押し込んだマイクを動かしだした。  
「あっあぐっうぁあっ」  
痛みに生理的な涙を浮かべていると、そっとその涙を  
キスで拭われた。  
「大丈夫よ……このココ様が慰めてあ・げ・る」  
ニンマリと笑顔を浮かべて、ココは言うとそのまま  
ミケルの下半身に跨った。  
「ああっ!」  
「あぁんっ!」  
二つの声が重なった。  
ミケルの自身がココの中に押し込まれたのだ。  
初めて味わう快感にうっとりと目を細めていると、胸板に  
ココの手がつかれた。  
「動くわよ〜」  
ズチュッ!ズチュッ!とリズムよくココが腰を揺らす。  
 
「うぁあっ……う……」  
ゆっくりと腰を揺らすとココの熱い肉壁が自身に  
纏わりついてきた。  
「んっぁあやっぱりっ良いわねっ!」  
いやらしい水音を部屋に響かせ腰を揺さぶられる。  
そして、ココの動きに合わせるように尻にいれられた  
マイクをかれんが動かす。  
すると、不意にある箇所を擦られ、ミケルの体が跳ねた。  
「あったー!前立腺!」  
キャーッと明るい声が上がり、かれんは楽しそうに  
マイクを動かした。  
ミケルが体を動かすとココも快感に打ち震えた。  
そして、ノエルも自分の胸をミケルに押し付けた。  
目が回りそうな快感と、柔らかい感覚にミケルの口が閉じなくなった。  
弱々しく震え、自分たちの下でもがく青年に愉悦を感じ  
ゆっくりとミケル自身を締め上げる。  
「うっぁあっ……ん……」  
マイク、乳房、そして膣……二重三重の快感に打ち震え、  
ついにミケルはココの膣内部で射精した。  
「ん〜あっ中で……出てる」  
クスクスと笑いながらココがゆっくりとミケルから降りた。  
「じゃあ次は私としましょ」  
クスクスと笑みを浮かべ、ノエルがミケルにかぶさってきた。  
「あ……んあっ!」  
新たな快楽と心地良い重みにうっとりし、ミケルは気絶した。  
 
数時間後。  
「ミケル様ぁぁ……!おいたわしいお姿です……」  
「うるさい……」  
足も腰も立たなくなり、自身も擦り切れかねんばかりの痛みを  
訴えてくる中、ようやく解放され女性たちが出て行った直後  
なんとか聖域世界に逃げ込んだ。  
ぐちゃぐちゃで帰ってきたミケルをミて、労うようにいうと  
ミケルの体をかいがいしく世話することとなった。  
 
「女など……人間など大嫌いだっ!」  
 
 
終わり  
 

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