「うっ・・ぁ・・・やだぁ・・」  
なんでこんな事になったんだろ……  
荒い息の元、疲労により身動き一つ動かす事が出来ない。  
ぼぉーとする頭で今までの事が走馬灯になった流れていく。  
タケシ達と別れて、程なくして俺は一人旅を始める事になった。  
俺の一番の親友ピカチュウとも…旅の途中のピカチュウの森で別れた。  
凄く悲しかったけど、もう会えないわけじゃない。  
寂しくなったらまた会いにいける。そうして俺は再び歩き出した。  
ポケモンマスターとなる夢を目指して……そうあの時までは……  
あの時までは……俺の旅はなんの問題も無く続けられていた。  
そう、彼女と出会うまでは……彼女と出会って俺の旅は狂い始めた。  
 
俺はここジョウト地方のエンジュシティーに来ている。  
古い伝統と格式ある街として有名だ。  
既に何度か訪れた街だが、この街を観光する程ゆっくりしていたわけではない  
前に来た時はエンジュジムの挑戦の時と、チョウジジムへの通り道として寄っただけ。  
ここは観光地としてもとても有名なので、ぜひゆっくりと観光してみたかった!  
そして俺はガイドブックを片手に名所巡りを開始した。  
幾つかの名所を巡り終わった後、次の名所に向けて足を向けようとした  
その途中で色違いのロコンを見つけた。  
珍しいのでゲットしようと思ったが…横道に逃げられてしまった。  
ロコンを必死に追いかけているうちに石段を登っていた。そして先には鳥居が見えた。  
エンジュシティーと言えば、神社と舞妓さん  
外人がよく言う、ショウグン、シロガネ、ゲイシャって違う???  
と心中でつぶやいた。山の上に続く石段の行き着く先など、確かに神社くらいのものだろう。  
サトシは小さく溜め息をつきながら、折角ここまで来たことだし、  
と神社を見物することを決めた。  
ロコンには逃げられてしまったが…それは運が無かったのだ。  
残りの石段をそのまま登り切り、何の気なしに鳥居を潜る。  
 
そこでサトシは固まってしまった  
神社の敷地に静かな佇まいの女性が一人いたのだ。  
サトシは階段を登ってきた疲れも忘れ、その女性に魅入っていた。  
(うっわぁ……綺麗なお姉さんだ……)  
年の頃は20歳前後背の中ほどまである見事なストレートの黒髪。  
切れ長の瞳と美しく整った顔立ちは、クールビューティとでも言うべきか、  
大人の美女という印象を受け、大人の余裕と落ち着きを感じさせる容貌だ。  
同時に目を引かれたのは彼女の服装だった。身体の前に合わせ目のある、  
真っ白い上着に緋色の袴を身にまとい、容貌とは対照的な清楚さを演出していた。  
いわゆる巫女装束である。  
美しさに心臓の鼓動を跳ね上がらせたサトシだが、  
我に返るとすぐ巫女のお姉さんに声をかけた。  
「すみませーん、この神社の方ですか?」  
サトシに声をかけられて初めて、  
そのお姉さんはサトシがそこにいることに気づいたようだった。  
やや驚いたような顔でサトシの方を振り向き、  
その姿を視界に捉えると、表情がふっと柔らかくなった。  
「あ、お客様ですね。いらっしゃいませ」  
サトシの近くまで歩み寄り、  
礼儀正しく一礼するそのお姉さんに釣られるように、サトシまで礼をしてしまう。  
「あ……ど、どうもこんにちわ」  
「お参りに来たの?珍しいわね、ここはあまり有名な神社じゃないのに」  
挨拶の後は砕けた口調でサトシに話しかけてくる。  
魅力的な微笑を浮かべながら語りかけてくるお姉さんだ。  
その姿に安心感を覚える。この人はきっといい人なんだ・・・  
「いや、お参りと言うか…珍しい色違いポケモンを見かけたんで」  
「ポケモン?もしかして色違いのロコンかしら」  
サトシの話を聞いて、一瞬お姉さんはきょとんとした顔になる。  
「えっ?知っているんですかお姉さん」  
「貴方の探しているロコンってこの子かしら」  
 
お姉さんはモンスタボールを取り出し、中から色違いのロコンを外に出す  
さっきサトシがゲットしようと探していたロコンだ。  
「そうか、お姉さんのポケモンだったんだ」  
「この子、悪戯好きだから…勝手に外に抜け出しては遊びに行っちゃうのよ」  
美しいお姉さんはくすくす笑い出した。そしてロコンをモンスターボールに戻す。  
「貴方…トレーナーよね?」  
お姉さんは手を後ろ手に組むと、前かがみになってサトシの顔を見上げ、悪戯っぽく笑った。  
男をからかうような、挑発するような、小悪魔のような表情。  
サトシはどこか遊ばれているのを自覚したが、  
相手はそうお目にかかれない美女。従うのが一番だろう。  
「あっはい」  
「ふう〜ん…この街は初めて?」  
「いえ、前に二度ほど来ています」  
「ふふ、そうなんだ。ところで……」  
また先ほどのようにサトシを下から覗き込む。お姉さんの声が突然甘くなった。  
「ねえ、お姉さんに興味ある……?」  
「……え?」  
突如の変質にサトシは戸惑った。  
お姉さんの表情に男を惑わせる色彩が含まれているのを感じたが、  
突然のことに頭も身体もついていかない。相手が何を言いたいのか悟る前に、  
サトシはお姉さんに絡めとられていた。  
お姉さんは両腕をサトシの首に絡ませ、抱きつきながらサトシの唇を奪った。  
「……っ!」  
サトシの混乱は頂点に達した。頭が混乱して何も考えられない。  
はっきりしているのは服越しの柔らかい女の身体と、密着した唇の甘い感触だけである。  
お姉さんは容赦なかった。唇を合わせるだけでは飽き足らぬと言わんばかりに、  
舌先が蠢きながらサトシの唇を割って口腔に侵入する。  
キスも初めてのサトシにとって、お姉さんの技巧は刺激が強すぎた。  
 
いつの間にか股間はこれ以上なく硬くなり、それを知ってか知らぬか、  
お姉さんの舌はサトシの口内を意のままに蹂躙した。  
サトシの舌に絡みつき、口の粘膜の上を這い、口に張り付くような愛撫を怠らない。  
どれほどの時間が過ぎたのだろう。お姉さんは抱きついた力を緩め、  
すっと唇をもぎ放す。絡み合った舌の間に、艶めかしい銀の糸が引かれた。  
サトシは身体から力が抜け、膝ががくんと折れてしまった。  
そのままお姉さんに体重を預けるような姿勢になってしまう。  
お姉さんはサトシを優しく抱き締め、自分で立つように促した。  
「うふふ……坊や、初めてだったんでしょう? ファーストキスの感想は?」  
今までとは口調も違っていた。サトシはまだお姉さんの変化を把握し切れないでいる。  
「ちょっ……こんな、なんでっ……」  
顔を真っ赤に染めて視線を逸らしながら、サトシはやっと言葉を絞り出した。  
まだ頭の整理がつかない。どうしてこの人はいきなりこんな事をするだろ  
「ねえ、境内の裏に行きましょう」  
お姉さんはサトシのあごに手を伸ばすと、  
人差し指でサトシの顔をくいっと自分の方に向けさせた。  
強引に視線を合わせ、甘ったるい声でサトシに囁いた。  
「坊やが今まで体験したことのない快感、お姉さんが教えてあげる……」  
余りにも魅惑的な提案。異性との体験が何もかも初めてのサトシにとって、  
それは抗えない誘惑だった。  
「はい……お、お願いします」  
期待半分、不安半分。そんな表情のサトシをその瞳に映す。  
お姉さんに連れて行かれるように、サトシは境内の裏に回った。そこには大きな庭石  
に囲まれた池があった。庭石は人が寝転がれるほど大きく、そして平らだった。  
池の水は庭端の小さな滝から注ぎ込まれている。  
「わたし、アヤノっていうの。坊やの名前は?」  
「サ、サトシです……マサラタウンの」  
「ふーん、サトシ君ね。マサラタウンねぇ」  
アヤノと名乗ったお姉さんは、その池の脇の一番大きな石に腰を下ろす。サトシはその  
池の脇で、どうしたらいいのか分からず、立ち尽くしてしまう。  
 
「ねえ、どうしてそんな所に立ったままなの……? こっちに来て」  
アヤノは戸惑ったサトシを見つめ、自分の脇に座るように誘う。  
「あ、はい……その……」  
サトシはおずおずとアヤノの隣に座った。どうもアヤノの前では気後れしてしまう。  
「緊張してるんだね。楽にしていいのよ……」  
アヤノは腰掛けたサトシを抱き締めた。思わずサトシは身体を硬くしてしまう。  
柔らかい感触が巫女服越しに伝わってくる。  
「可愛い……ふふ、ドキドキしてるのね」  
アヤノはそのしなやかな手を伸ばし、サトシの頬を撫でる。真っ赤になったサトシを  
安心させるようにその手を首筋に伸ばし、鎖骨を這わせ、胸板をさする。  
むず痒いような掌が心地よく、徐々にその手は下へと伸びていき、腹部に到達する  
頃には、サトシの股間は既に勃起していた。  
「気持ちいいでしょ……?」  
アヤノに囁かれる声は例えようもなく魅力だった。アヤノのキスと  
同じで、この甘い声には逆らえそうにない。  
白い指はそのまま下に伸びていき、下半身を辿る。ズボンの上からサトシの肉棒  
に触れると思ったその途端、ぴたりとアヤノは手の動きを止めた。  
想像していた快感がやって来ない。サトシは裏切られたような気分でアヤノを見る。  
今や服とは対照的に淫らな雰囲気をまとったお姉さんは、  
サトシの心理まで見透かしたように笑っていた。  
「駄目よ。まだ触ってあげない」  
「そ、そんな……」  
アヤノは慣れた手つきでサトシの服のボタンを外していく。  
「服は脱いだ方がいいでしょ? 脱がせてあげる……」  
慣れた手つきでサトシはすぐ全裸にされてしまった。アヤノは相変わらず巫女装束  
のままで、自分だけが裸になっている事実に恥ずかしさを覚えるが、  
期待と不安がそれをはるかに上回っていた。  
 
アヤノはサトシの背後に座り、背中から抱きついた。脇の下から手を通して  
サトシの心臓の上に片手を置いて鼓動を確認する。  
「ふふ……サトシ君、すっごくドキドキしてるね」  
アヤノはサトシの肩に顔を乗せ、鼻にかかった甘い声をかすれさせながら囁いた。  
「わたしもすっごく楽しみよ……満足させてあげるね……」  
直後にアヤノの細くしなやかな指が、サトシの下半身に柔らかく絡みついた。  
「やぁっ!」  
思わずサトシは喘いでしまう。アヤノのような美女に初めて触れられ、  
一気に興奮の度合いが高まる。しかもアヤノは本気を出している風でもない。  
小刻みに指を滑らせながら、じわじわと着実にサトシを高みに導いていく。  
サトシのペニスからは透明な粘液がもう滲み出している。  
巧みな愛撫にサトシはたちまち息が荒くなった。アヤノはそんなサトシの様子に  
震えそうなほどの高揚感を覚える。指先は心得たかのように男の性感帯を攻め始めた。  
亀頭を撫でていた右手は微細な動きを絶やさず下り、ペニスのくびれを這うよ  
うになぞり、左手の指は包み込むように肉棒全体を愛撫し始める。  
「ぅぅっ……!」  
指戯が引き起こす快楽にサトシは辛うじて堪えた。  
ここで射精してしまうのは勿体ない。射精したいが、したくない。  
相反する感情がせめぎ合う中で、サトシは我慢する方を選んだ。  
「あら……よく我慢できたわね。普通の男はもうイッちゃうのに……」  
耳元からそんな扇情的な言葉をかけられた。サトシの陥落は最早時間の問題だった。  
とてもアヤノの愛撫には耐えられない。これ以上愛撫されようものなら、  
その瞬間が限界だろう。もう我慢し切れない。  
アヤノもサトシが限界近いのは分かっているのだろう。サトシの分身からすっと  
手を引いた。サトシは物足りなさと、これで一息つけるという安堵を覚えたが、  
すぐにこれは嵐の前の静けさに過ぎないと悟った。アヤノが背後から甘く囁いてきたからだ。  
「うふふふ……我慢できたご褒美よ。今から本気でしてあげる……」  
アヤノはサトシのペニスに手を伸ばした。サトシの分身から出た透明の液体を亀頭に  
塗りたくり、カリの部分を指で円を描くように攻め立てる。アヤノの残りの指は、  
「男」の裏筋を優しく巧みに愛撫する……。  
「ぁぁっ、もう、だめ……!」  
 
先ほどとは比較にならない快感が次々と下半身から送り込まれてくる。  
限界に達しつつある射精感に抵抗するも、それは激流の中の小舟に過ぎなかった。  
そこにとどめを刺したのはアヤノだった。  
果てしなく甘ったるい言葉がサトシを刺激したのだ。  
「我慢できなくなったら、出してしまってもいいのよ……」  
その一言でサトシは頂点に達した。  
「もう出るっ……やぁあああっ……!」  
アヤノの手中のペニスが一段と硬くなり、脈動する地点が変わるのを指先で感じた。  
こうなった男は例外なく射精するのをアヤノは経験から知っていた。  
この場所を精液が駆け抜ける瞬間に、アヤノは何よりも興奮させられるのだ。  
サトシは下半身を駆け巡る快感と共に、肉棒の先端から白い情熱を噴き出させた。  
痙攣と共に二度、三度と射精は続く。アヤノは力を弱めながら、びくんびくんと  
生き物のように震え続けるペニスがおとなしくなるまで愛撫し続けた。  
「はあっ、はあっ……ア、アヤノ、さん……」  
「なあに? 気持ち良かったでしょう……?」  
荒い息が収まりそうにない。サトシはアヤノの問いにうなずくのが精一杯だった。  
アヤノは天使のような微笑みを見せると、興奮の余りに紅潮した顔をサトシの顔に  
近づけ、軽く触れ合うだけのキスをした。そして頬を手で掴んで顔を自分に  
向けさせ、また挑発するように囁くのだった。  
「ねえ……まだデキルわよね?」  
サトシはアヤノの問いにこくりとうなずいた。余りのことに冷静な判断力を失って  
いたかもしれないが、サトシはうなずいて意志を示した。  
アヤノはそんなサトシを見て満足気な笑みを浮かべた。  
「そうね、10歳の童貞クンだもん、まだまだデキるわよね……?」  
アヤノはサトシを愛しそうにぎゅっと抱き締めた。服越しだが、アヤノの柔らかくて  
暖かい胸にサトシの顔が埋もれる格好となった。女に抱かれるというこの状況に、  
サトシは頭がくらくらしてきた。  
「ふふ、もうすっかり元気になってるじゃない?」  
アヤノが笑う。もう復活したというより、射精したのに勃起が収まらないと  
いう方が正確なところだろう。サトシの分身は張り詰めたままだったのだ。  
 
「ま、もうデキないなんて言っても、すぐに勃たせてあげたけどね……」  
アヤノは両手に腰を当てて上半身を屈めてサトシに自分の顔を接近させ、まじまじ  
とサトシを見つめた。気後れしたままのサトシは座ったまま後退りしてしまう。  
「ふふ、やっぱり坊やって可愛いわ……サトシ君って最高……」  
アヤノは唇を舌で湿した。獲物を味わう前の舌なめずり――男がこの仕草で  
口腔での性交を想像してしまうのを、この妖艶なお姉さんは知っていたのだ。  
サトシは期待と羞恥心からかぁっと頬を染めてしまう。  
これではもう、どちらが女なのか分からない。  
「うふふふ……もっとわたしを楽しませてね……」  
アヤノは両手を腰に当て、上半身を屈めて舐め回すようにサトシを見つめる。  
小さな頃、ママに咎められるときこんな姿勢で見下ろされたような気がする。  
そのためでもないだろうが、サトシはこの瞳に射竦められたように、  
アヤノを直視できなくなってしまう。サトシは俯いて目を伏せた。  
しゅるり……と衣擦れの音がした。何の音かと視線を上げれば、アヤノが  
白衣の帯を解き、無造作に手放したのだ。ぱさりと地に帯が落ちる。  
(う、わ……!)  
サトシは目に飛び込んできた光景に息を飲んだ。アヤノは姿勢を変えず、  
手だけを動かして帯を外したのだ。拘束を失った巫女服は当然緩む。  
服の合わせ目に隙間が生まれ、その奥にある乳房の谷間がくっきりと浮かび上がったからだ。  
男の欲を最もかき立てるであろう、乳房の先端こそまだ巫女服の白衣に  
覆われているものの、二つの豊満な膨らみの間に深く切れ込んだその溝もまた、  
男の情欲を充分に刺激する。サトシの視線はもうアヤノの胸元に釘付けだった。  
巫女装束の特性から、これまでアヤノの身体のラインをうかがい知ることは  
出来なかった。身体つきが細身なのは分かったが、男なら誰しもが気になるで  
あろう乳房の膨らみは、今の今まで分からなかった。  
だが、まさかバストの谷間がこれほど深い切れ込みを作り出すとは……  
巫女服でさえなければ、男はついその膨らみの豊かさに目が行ってしまうだろう。  
「ねえ、サトシ君……」  
アヤノの呼びかけでサトシは我に返った。応じるように見上げたところで、  
目の前にあったアヤノの顔にまた唇を奪われる。アヤノの舌がサトシの唇を割って、  
口内に侵入してきた。膝が抜けるほど、あの情熱的で甘い大人のキス。  
 
サトシはアヤノの思うがままに口腔を弄ばれるが、今度はおずおずとアヤノの舌に  
自分の舌を絡めてみた。アヤノは一瞬動きを止めたが、サトシの意思表示を喜ぶように、  
更に激しく舌を絡ませ合った。サトシも負けじとアヤノの舌を押し返し、  
逆にアヤノの口腔に舌を滑り込ませようとするものの、  
百戦錬磨のアヤノがそんなことを許すはずもなかった。  
舌を激しく動かすのを止め、文字通りねっとりとした愛撫に  
切り替え、サトシの口腔のあらゆる箇所に絡みついていく……。  
「んぅっ……!」  
溜まらず喘ぎ声を上げるサトシ。余りの淫靡さと情熱、更には快感までをも  
演出する舌の戯れに、サトシは力が抜けるどころか、  
アヤノに吸い取られるような感覚さえ覚えていた。  
アヤノはサトシの身体から力が抜け、抵抗する様子がなくなったのを見計らって  
唇を離した。艶かしい銀の糸が伸びるのも構わず、アヤノは余裕の笑みのままだ。  
「ふふ、ちょっと本気出しちゃった……サトシ君のキス、なかなかセンスいいわね」  
褒められたのだろうか。センスがいいと言われたのにここまで圧倒され、  
しかもそのテクニックを「ちょっと」と形容するのだから、  
素直に受け止めていいものだろうか。アヤノの技巧は本当に底が知れない。  
「うふふ……わたしの今のキス、良かったでしょ?」  
アヤノは笑い出す。男を圧倒した昂揚感か、はたまた童貞の心理を見抜いて  
からかう楽しさからのものか。妖艶な色香を漂わせる美女の、  
次の手管は何なのだろう? サトシは既に期待すら抱いていた。  
「サトシ君。今の舌使い……もう一度してあげよっか?」  
爛々と瞳を輝かせながら、アヤノは耐え難い誘惑を次々と提案してくる。  
「ただし、今度はこっちの方にね……」  
淫蕩な瞳の輝きがより増したような気がした。  
アヤノはサトシのペニスを指し示しながら、そう提案してきたのである……。  
口による男性器の愛撫。勿論そういった性交の様態があることはサトシも知っていた  
「ふぇ……フェラ、ですか?」  
恐る恐るアヤノに尋ねてしまう。  
 
「そうよ。フェラチオ。口でしてあげようと思ってるんだけど……  
さっきの舌使いでね。気持ち良かったでしょう?」  
アヤノはくすくす笑い、またあの舌なめずりをしてみせた。  
サトシは女に翻弄されていることを痛感しながら、  
やはり溢れてくる期待に逆らえなかった。  
何より激しく自己主張する自分の分身が収まらない。  
本当はつい先ほど射精したばかりなのだが。  
「そ、それじゃ……お、お願いします。フェラ……してください」  
アヤノの唇の端が更に持ち上がった。くす、とアヤノは艶かしく笑う。  
この先に何をされるのか、思わず想像してしまう笑いだった。  
「いいわよ……」  
アヤノは妖しい微笑を浮かべた。サトシの足を開くとその間に座り、  
サトシの頬を撫でながら甘く囁く。  
「気持ち良くなっても、いいって言うまで出しちゃ駄目よ……」  
それだけ言うとアヤノはサトシの肉棒に貪りついた。大きく口を開けて、  
硬く勃起して引き締まったペニスを先端からくわえ込む。  
「え、ええっ!?」  
アヤノの許可なく射精できない……あのたまらない舌使いに耐えられる自信など  
どこにもない。童貞の男でなくとも、この要求に耐えられるとは思えない。  
(あ、そうか。やっぱり口に出されるのは嫌なのかな……)  
サトシなりにアヤノの意図に納得はできた。  
アヤノは想像していたほど強く吸い付いてこない。  
肉棒全体を舐め回し、  
口内に分泌された唾液をまるで塗りたくるように軽めの愛撫を続けていた。  
「アヤノさん、……」  
サトシが言葉を投げかけようとしてアヤノを見つめたその刹那、  
身体の芯に痺れるような快感が走った。肉棒への圧迫感が瞬間的に跳ね上がり、  
何かがペニスを這い回っている――アヤノが本格的に仕掛けてきたのだ。  
「んっ……ふぅっ……んん、あん……」  
 
アヤノの口と鼻から少しずつ息が漏れる。アヤノは激しい動きでペニスに  
愛撫を加え続けた。肉棒を口に含み、喉の奥で締め付けた。  
唇と舌を裏筋とカリのくびれに沿ってぴたりと張り付かせ、  
口を前後に動かすことで巧みに愛撫する。  
サトシはもうされるがままで、まるで女のような喘ぎ声を漏らすことしか  
できなかった。アヤノは男の欲望を煽る上目遣いで、サトシの様子をうかがった。  
「アヤノさん、気持ち良いっ……あっ……ぁぅっ!」  
サトシの反応に満足したのか、アヤノは笑っていた。  
『男なんか、全部知ってるんだから……』とでも言いたげな、  
上目遣いの視線がサトシを射抜く。  
視線を逸らそうとしないアヤノを真っ向から見つめようにも、  
下半身に注がれる快感が許してくれそうにない。  
もうサトシは爆発寸前だった。射精間が募り、やはりアヤノのテクニックには  
耐えられそうにない。裏筋とくびれの交差するポイントをちろちろと舌で刺激され、  
更に口内にくわえ込まれる。このままでは確実に射精に至ってしまう。  
(出しちゃ駄目って言われてるんだ……っ!)  
サトシは歯を食い縛るように耐えた。柔らかくて暖かい口の愛撫はあの  
白い指以上に気持ちいい。耐えられるわけがない……!  
「アヤノさん、もう駄目ですっ!我慢できません!限界です!   
もう出ちゃいますよぉ……っ!」  
サトシは素直に告げた。このままではアヤノの口に出してしまう。  
アヤノの許可があるまで出してはならないのだ。  
アヤノの愛撫がぴたりと止まった。危なかった。本当に射精の寸前だった。  
精子の軍勢はまだ下から押し上げるような名残惜しさを見せるが、  
サトシは呼吸を乱れさせながら抑え込んだ。射精できないのは辛かったが、  
これで少しは大丈夫だろう。  
「はぁ、はぁ……はぁ……」  
まだ肉棒にぬめりがある。アヤノがくわえたまま放さないのだ。  
サトシが辛うじて視線を送ると、アヤノは更に淫靡な表情を浮かべた。  
そしてサトシと目が合った瞬間に再び口と舌の戯れを再開する……。  
「……うぁあっ!」  
 
サトシはこのとき悟った。これが『さっきの舌使い』なのだと。  
アヤノの今度の愛撫は激しくはない。だが、  
ペニスからじわじわと注入される悦楽は先ほどとは比較にならなかった。  
『さっきの舌使い』――フェラの前の大人のキス。  
抵抗するサトシの舌をテクニックで圧倒した、あのねっとりとしたキス。  
それがこのフェラなのだ。思えば先ほどまでの激しいフェラは更に  
その前、サトシが抵抗するまでのキスをイメージした舌使いではないか。  
サトシの分身にはアヤノの舌がねっとりと絡み付いている。  
それは時折ぴくんぴくんと生き物のように蠕動し、  
裏筋とカリをも同時に刺激する。こうされている  
だけでも、しばらく待っていれば射精させられてしまいそうだ。  
柔らかな口の粘膜が張り付き、舌だけでは絡み付けない箇所を着実に  
攻め立てる。柔らかく、そして暖かい粘膜が肉棒を包み込み、  
ねっとりと吸い付いて男の性感を煽り立てる。  
そんなものをサトシは今、味わっているのである……  
しかもまだアヤノから射精の許可はもらっていない。  
しかもアヤノはピストンのようにペニスを口から出し入れし、  
更にここからねっとりと「男」をしごくのだ……そう、ねっとりと。  
「アヤノさんっ……!」  
たちまち射精感が限界に達する。アヤノの口がほんの一往復しただけで、  
サトシは喘ぎ声を上げてひくひくと震えた。いつになったら許可をもらえるのだろう。  
痺れるような快感が下半身から全身に走り巡る。  
「アヤノさん、駄目です! ぁぁ、っ……ダメッ……!」  
サトシがそう観念したところで、アヤノはまた上目遣いでサトシを見つめた。  
サトシはその瞳に、獲物を捕らえた獣の目と同じものを感じた。  
アヤノはサトシが限界を告げても許可を下さない。  
クールな視線でサトシを見透かしたように射抜いていた。  
口内で舌と粘膜を絡みつかせたペニスが突然膨れ上がるのを感じた瞬間、  
アヤノは一気に肉棒を吸い上げた。  
 
「ああっ……! うあっ、く……はあぁあっ……!」  
堰を切ったかのように、凄まじい快感がサトシの芯にほとばしった。  
今までにない勢いで白い情熱が放たれたのがサトシにもはっきりと分かった。  
全身を痙攣させながらアヤノの口に精液を放つ。肉棒の脈動が更なる快感を招き、  
二度、三度どくんどくんと悦楽と共に精子を絞り出すように、ペニスが震えた。  
アヤノは大量の精液が放たれたのをすべて口で受け止め、射精が続く間、  
ずっと吸い上げ続けていた。恐らくサトシは射精と共に身体の芯から  
何かが引きずり出されるような悦楽を味わったことだろう。  
アヤノは仰け反ったまま喘ぐサトシを見下ろすような場所に立ち、見せ付けるように  
口に放たれた精液をこくんと飲み干した。口の端から一筋零れた精子を  
指ですくうと舌で舐めとる。サトシはその淫蕩さに思わず見惚れてしまった。  
「ふふふ……まだ出していいって言ってなかったのにね……」  
「そんなっ、だって、もう限界で…無理で……」  
まだサトシの呼吸は乱れたままだ。荒い息の隙間を縫ってやっと声を絞り出せる  
程度だった。それほどまでにあの吸い上げフェラは強烈な快感だったのだ。  
あれほどの絶頂感をサトシは今まで味わったことがない。  
「うふふ……別に出してしまっても良かったのよ。わたし、  
サトシ君のイク瞬間の顔を見てみたかったの。もうとっても可愛かったわ……」  
アヤノはくすくす笑い出した。  
「だって童貞君がわたしの口に耐えられるはずないじゃない……ただイカせる  
だけじゃ面白くないもの。だから観察させてもらったわ、うふふ……」  
サトシは虚空を見つめるしかなかった。どう転んでもアヤノの掌の上なのだろう。  
アヤノは瞳を潤ませてサトシに抱きついた。帯を緩めて肌の露出が増えた分、  
サトシの胸板に直接アヤノの肌の温もりが伝わってくる。  
「ねぇ……サトシ君って、一日最高で何回出したことあるの?」  
「え、ええっ?」  
本当にこのお姉さんの考えることは分からない。  
一日で一番抜いた数?そんなことを聞いてどうするというのだろう。  
「え、えーと……3回です」  
「3回? ふーん、そうなんだ」  
 
今までサトシは自分の手でしか抜いたことがない。  
3回も射精するまでしごけば疲れてしまう。  
別に自分では多くも少なくもない回数だとは思っているが、それがどうしたというのだろう?  
余談だがタケシは一日10回近く抜いていると自慢していた。  
サトシを見つめる淫蕩な輝きに満ちた瞳――  
アヤノはまたしても舌なめずりをしながら、甘い声でサトシを魅惑するのだった。  
「それじゃ、わたしが新記録作ってあげる……」  
新記録という言葉にペニスが反応してしまった。  
この短時間に二度も出したというのに、ほとんど間を置かず勃起してしまう。  
それほどまでにこのお姉さんは扇情的なのか。男の本能に訴えかけてくる魔力がある。  
「あら、もう勃起したの? すぐ元気になっちゃうのね……」  
くすくすアヤノは笑う。傍目にはグロテスクなものでしかないペニスの勃起も、  
アヤノにはもう可愛いものに映ってしまっているのだろうか。  
サトシは咎められたような気分になってしまい、耳まで真っ赤にして俯いた。  
アヤノはそっと手を伸ばし、頬に手を当てて安心させるように尋ねる。  
「わたし……だから?」  
潤みを帯びた瞳に見つめられ、サトシは更に恥ずかしさを覚えてしまう。  
この美しい人に嫌われたくないという気持ちが沸き起こり、サトシはこくりとうなずいた。  
「アヤノさんって凄い美人だし、指も口も気持ちいいし……その、新記録  
とか言われて、すげぇ期待しちゃって……す、すみません」  
少しずつ声がか細くなってしまう。弁解するように言いながら、  
サトシは女にここまでさせる自分に気が引けてきた。  
何しろサトシは一方的にアヤノにされるがままなのだから。  
アヤノは頬に触れた手を使い、また目を伏せてしまったサトシの視線を強引に、  
しかし優しく自分と合わせた。アヤノの黒い瞳に自分の姿が映って見える。  
「わたし嬉しいよ、サトシ君……そんなに自信なくさないで。  
全然恥ずかしいことじゃないもの。遠慮しないで好きなだけ感じていいのよ……」  
余りにも豊かな母性と言うべきか。アヤノは更にすべての許しをサトシに与えた。  
「好きなだけ甘えていいんだからね……」  
 
潤んだ瞳が魅了したのはサトシの心だったかもしれない。  
淀んだ心が癒されていくのをサトシは実感していた。  
アヤノは身体を沈め、サトシのペニスに唇で触れた。舌先を裏筋に当て、  
顔を上下させて淫らに這わせる。先ほどのようには激しく吸い付かない。  
それでも性感帯を突く微細な舌の動きは、サトシの我慢の粘液を染み出させるには充分だった。  
舌が透明なそれを感じとると、アヤノはペニスへの愛撫を止めた。  
サトシは快感を中断させられ、不満そうな表情を浮かべてしまう。  
サトシの不満を見て取ったのか、  
それとも男とは快楽の中断に耐えられない生き物だと知っていたのか、  
アヤノは安堵させるように囁いた。  
「大丈夫、心配しないでいいのよ。サトシ君の大好きなわたしのオッパイで、  
ちゃんとイカせてあげるからね……」  
サトシはどきりとした。確かにサトシは女の豊満なバストにたまらなく惹かれる。  
「な、なんで……」  
「あら? もしかして小さい胸の方が好き?」  
「いや、そうじゃない、ですけど……」  
「なんだ、やっぱり巨乳好きなんじゃない」  
アヤノはサトシの狼狽振りを見てまたくすくすと笑う。やられた。  
これが男慣れした年上の余裕なのか。鎌をかけられたのか……。  
「そうよね、サトシ君は大きなバスト大好きだよね。さっき帯を解いたとき、  
もう目が釘付けになってたもんね……うふふふ」  
サトシはやはりアヤノにはかなわないな、と感じた。  
アヤノが鎌をかけたのは確認のような意味だったのだろう。  
白衣の帯を解いたあのとき、巫女装束の隙間から  
覗けた胸の谷間にサトシの目は釘付けになった。そのときもう既にバレていたのだ。  
女というのは自分への視線には、男の予想以上に敏感なのだ。ましてや  
アヤノのように豊かな乳房の持ち主ならば、  
常日頃から男の視線がその豊かな乳房に集まるのを感じていたことだろう。  
アヤノは緩んだ白衣の合わせ目を、ゆっくりともったいぶるように焦らしなが  
ら開いていった。柔らかそうな二つの膨らみが、小さく揺れてまろび出る。  
「どう? サトシ君好みの胸だと嬉しいんだけど」  
 
サトシの視線はもう乳房に釘付けだった。巫女装束にこれほどたわわな果実が  
隠されていたとは。思わずサトシは生唾を飲み込んでしまう。  
アヤノの乳房はまずその豊かさと造形美に驚かされる。  
乳房全体の重心が高い。前面に張り出しているのに決して垂れることはなく、  
重力に逆らうかのように形が崩れないのだ。白い肌から突き出た乳白色の  
美しい球形の膨らみは、震いつきたくなるほどに魅力的だった。  
そしてその膨らみの頂点にある突起は、バストのボリュームとは対照的に  
控えめだった。薄桃色の乳首はツンと上向きに突き出ている。それを取り囲む  
同じ色の乳輪は小さくすぼまっており、豊かな胸にありがちな広がりを見せる  
ことは決してなかった。まるで乳房の頂点にひっそりと咲いた花のようだった。  
最高の乳房だった。豊艶さと美しさを兼ね備えた完璧なバストである。  
サトシは見惚れてしまった。雑誌で女の裸は何度も見たことはあるが、  
ここまで見事な乳房を目にしたことはない。溜息が出そうなほどに美しく、  
男の欲望をかき立て、情欲をみなぎらせるアヤノの乳房だった。  
アヤノはひとしきり自慢の乳房をサトシの目の前に晒して見せつけると、  
まだ呆然と乳房に釘付けになったサトシに構わず、両脇から自分の胸を手で押さえ、  
身体を屈めた。乳房の位置をサトシのペニスと同じ高さに合わせると、  
アヤノは上目遣いにサトシを見つめて囁いた。  
「わたしの胸でイカなかった男は一人もいないのよ。サトシ君からも抜いてあげる。  
ちゃんと白いのいっぱい出させてみせるからね……」  
アヤノは巫女装束の白衣を脱ぎ捨てたわけではない。赤い袴ははいたままだし、  
白衣にしても身体の前の合わせ目を広げ、乳房を露出させただけである。  
巫女装束は清楚な印象を与えるはずだというのに、目の前の淫靡な光景は相反する  
背徳感をサトシに感じさせ、その状況が更に悠の欲望を煽った。  
「それじゃ始めるわね……」  
アヤノは色っぽく囁くと、その果実のように発達した乳房の谷間に、  
屹立したサトシの肉棒を挟み込んだ。豊かな白い乳房に黒ずんだペニスが埋められ、  
対照の淫猥さを醸し出す。  
サトシはほとんど感動していた。  
この美しいお姉さんは絶頂までも約束してくれている。  
欲望を満たす歓喜が更にサトシ自身を熱くしていた。  
 
乳房に挟まれた情熱から快感が伝わってきた。アヤノが挟んだ乳房を動かし、  
サトシのモノをしごき始めたのである。ゆっくり上下に動かし、  
バストの膨らみを擦り合わせてじわじわ攻め立てる。  
アヤノの動きに合わせ、胸の谷間からサトシ自身の亀頭が規則的に顔を出す。  
サトシは自分のためにここまでしてくれるアヤノに征服感を覚えつつあった。  
自分のペニスがアヤノの乳房を犯している……。  
「うーん、ちょっと邪魔ね」  
アヤノはそう言うと突然パイズリを止めた。わずかに顔をしかめて胸を外した。  
「どうしたの?」  
「ううん、ちょっと動かし辛いな、と思って。でも心配しないでね」  
アヤノは白衣の袖から腕を抜いた。ふわりと白衣を外し、胸だけではなく  
肩と二の腕も露出させたのだ。それでも白衣は脱いだのではなく、そのまま外に  
さらけ出している。ほとんど上半身は裸だが、その乱れた服装がより想像を  
かき立て、更に淫らな光景に思えた。  
「うん、これね。上着が邪魔だったのよね。やっぱりこの方が楽にできるわ」  
アヤノは満足気な表情を浮かべた。直後にそれは淫蕩な色を帯びる。  
「これでサトシ君を満足させられるわ……再開しましょ?」  
アヤノは再び手慣れた手つきでサトシの「男」を乳房の間に挟み、  
両手で胸を掴むと巧みに圧迫し始める。先ほどよりも確実に快感は大きかった。  
「アヤノさん……気持ちいいよ」  
「ふふ、当たり前じゃない……すぐにもっと気持ちよくしてあげるわ」  
アヤノは男を挑発するように微笑んだ。耐えられるものなら耐えてみなさいと  
いう表情だ。この顔がどれだけ男を狂わせていったのだろう?  
だがサトシはまだ余裕があった。やはりパイズリは難しいのだろうか、  
そのような挑発を受けてもさほど動じなかった。征服感が増したためだろう。  
(もう二度も出したんだ。そんな簡単にイッたりしないぞ)  
それが見抜かれていたのだろうか。アヤノはその挑発的な表情を崩さぬまま、  
サトシにプレッシャーをかけてきた。  
 
「ねぇ、サトシ君……私の胸、気持ちいいでしょ?」  
「う、うん、勿論」  
「そうよね。本気を出す前に聞きたいんだけど……サトシ君、  
わたしの胸を犯してる、なんて気分になってない?」  
「えっ!?」  
サトシは動揺した。もう完全にお見通しだったのだ。  
サトシの返事を待たずして、表情だけでアヤノは悟り、くすくす笑い出した。  
「ふふ、どうやら図星のようね……勘違いしないで。征服感を味わってるのは  
わたしの方なのよ。サトシ君のコレがわたしの胸を犯してるんじゃないわ」  
アヤノは視線でサトシのペニスを示しながら、嘲るような挑発の微笑みを浮かべ続けた。  
上目遣いにサトシを見上げたアヤノのその表情は恍惚としている。  
言いながらアヤノはより巧みに乳房で肉棒をしごき上げていく。いつの間にか  
サトシに余裕はなくなっていた。アヤノは小悪魔のような顔で更に攻め立てる。  
サトシはアヤノのその陶酔し切った表情に見つめられ、悟った。  
このお姉さんは男を征服し、そして翻弄するのを楽しんでいる。男を自分の思い通りに弄び、  
優越感を得て快感としているのだ。男を操る快感を味わっているのだ。  
その証拠ともいうべき言葉が、アヤノの口から放たれた。  
「わたしの胸がサトシ君を犯しているのよ……!」  
いつの間にか二つの膨らみは交互に動かされていた。絶え間なく注ぎ込まれ  
る電流のような悦楽が、あっという間にサトシを絶頂に導いていった。  
「うわ、アヤノさんっ……!」  
サトシはもう我慢できなかった。余裕があったはずなのに、  
我慢の粘液はもう既に先端から滲み出てしまっていた。  
アヤノの技巧を持ってすれば、こうなれば射精は最早時間の問題だった。  
アヤノは肉棒の脈動とサトシの表情から射精が近いのを悟った。すぐさまペニスの  
先端を柔らかな乳房の間に完全に埋めさせる。直後にどくんどくんと  
激しい脈動を、アヤノはバストの間で感じた。勿論同時に放たれた、  
白い情熱が谷間を潤すような感覚も。  
 
小刻みに乳房で圧力をかけ、サトシの快感を一つ残らず搾り取るように愛撫する。  
アヤノは男を圧倒し、思い通りに翻弄した高揚感に背筋をぞくぞくと震わせた。  
恍惚とした表情のまま、アヤノはペニスを乳房の谷間から外し、  
そこに射ち放たれた精液を手ですくい取ると、愛しそうに一滴残らず舌で舐め取った。  
ごくりとサトシにもわざと聞こえるように喉を鳴らし、  
アヤノは自分が弄んだ男に視線を移す。  
アヤノは日の光を照り返してぬらぬらと光る乳房の谷間を示しながら、サトシに囁いた。  
「言ったでしょう? わたしの胸でイカなかった男はいないんだから……」  
サトシはまともな返事ができない。肩で息をしつつアヤノを見上げ、そして虚空を  
見つめるだけだった。わずかに残っていたプライドを射精と共に粉々にされ、  
サトシは今更のように気がついたのだ。  
アヤノは小悪魔のように男を翻弄する女ではなかったのだ。  
まさに男を心の底から狂わせる悪魔なのだ、と。  
本物の魔性の女にサトシは翻弄されているのだ。  
そう悟りながら、サトシは女が男を犯すというアヤノの発言に、  
倒錯的な快感をもまた見出してしまっていた。味わいたくないが、  
どうしてもまた味わいたくなってしまうような、病みつきになってしまいそうな危険な快楽。  
アヤノはそんなサトシを更に誘惑してくる。  
「サトシ君、そろそろ卒業しようか? わたしが大人にしてあげる……」  
「は……はい」  
虚ろな表情でサトシはアヤノに諾と応じた。その双眸は期待に輝いている。  
だがその輝きは、これまでのように女を体験できることへの期待ではなく、  
たった今、アヤノに目覚めさせられた、倒錯の快楽への期待なのかも知れなかった  
神社に来てからの経緯を考えてみた。ロコンを探してこの神社に訪れて  
いきなりキスされて、気がついたら裸にされて……確かにレイプと  
同じなのかもしれない。サトシは確かに犯されているのではないか。  
頭がぼんやりしている。「わたしの胸がサトシ君を犯しているのよ」――  
その言葉が頭の中を巡って止まらなかった。唇で犯され、指先で犯され、  
口で犯され、乳房に犯され……ついに今度は本当に犯されるのだろうか?  
 

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