〜第五章 "菊石"〜
「さてと・・・調教一式セットはと・・・」
ジュンはなにやら自分のリュックサックの中をがさごそ探る。
「あった!これだ」
「なにそれ?」
ナタネが懐疑的な目でそれを見つめる。おそらく初めて見るものだろう。
「これは、浣腸さ。ナタネのお尻に溜まったものを一斉に出させるやつさ」
「えっ、ちょっと、まさか・・・?」
得意げに説明するジュンに聊か不安を感じ取ったナタネ。少し、顔色が青白くなる。
「そのまさかさ。今日は後ろの処女もちゃんと頂くぜ」
そういって、未だズボンをはいたままのナタネのまろやかな丸みを帯びた尻に手をあてがう。
「ひゃっ、じゅ、ジュンくん、くすぐったいよ・・・」
「脱げよ、ナタネ」
ジュンの突然の宣告にナタネは赤面しつつ、ゆっくりとじれったくなる位にズボンと下着を脱ぐ。
ジュンはあくまで臀部に注目を向け、再びナタネの尻を触り、揉み始める。
「ひゃうッ・・・いやっ・・・ァ、ああぁン・・うぅん・・・あうっ・・・!」
いきなり、ジュンの右手がナタネの秘所を玩び始める。
「こんなにぬれてるぜ・・・よっぽど、期待してるんだな」
「そんな、あっ・・ちがう、のッ・・・あッ、あッ・・ぃやああぁン・・」
くちゅ、くちゅっ、と卑猥な音がナタネの部屋に響く。恰もナタネに言い聞かせるかのように。
「そろそろ、いいかな・・・・」
そういって、予め側に置いておいた浣腸を手に持つ。
「ナタネ、準備は、いい?」
ナタネは、少しの間をおいて、頷いた。
「入れるぜ」
つぷっ・・・
という音を立て、浣腸器がナタネの尻の中に入る。
まるで、初体験の時みたいに、ナタネが、眉をたわめ、快楽混じりの苦痛に耐えている。
そして、ようやく、浣腸器一杯の薬液を、ナタネの中に注入し終わった。
ジュンには、まるで自分自身の体液を注ぎ込んだような、不思議な興奮を感じられる。
ちゅぽんっ・・・・
「あ、あん・・・」
浣腸器のクチバシが抜ける感触に、ナタネが声をあげる。
「怖いか?」
「・・・ちょっと、こわいかな・・・」
「どうして?」
当たり前のことを答えるナタネに、ジュンが意地悪く聞く。
「だって、あたし、どうなっちゃうのか分からなくて・・・ああぁんっ!」
突然、ナタネが声をあげた。もう薬が効き始めたらしい。きゅっ、とナタネのアナルが固くすぼまるのがジュンにはなんだか可愛らしく思えた。
「あっ・・・ああぁ、やだっ・・・こ、こんなの・・・」
「キツい? ナタネ」
「うん・・・苦しい・・これ、苦しいよ、ジュンくん・・・き、きっつい・・・あうぅ・・・」
ぶるぶると、ナタネの形のいいすらりとした腰が震え始める。あのお腹の中で、どれほどの感覚が、暴れだしたんだろうか。
それを思うと、ジュンは頭がかーっと熱く感じるほどに興奮する。
ナタネが、涙を滲ませた目をジュンに向けながら言う。しかし、苦しみを訴えるその声にも媚びるような、甘えるような響きがあった。
「ガマンして、ナタネ・・・・ほら、お腹撫でてやるから」
「あっ! ダメっ! さわっちゃダメっ!」
そんなナタネの声にかまわず、ジュンはナタネのお腹をさすった。
むだな肉など一切付いてない、引き締まったウエスト。だが今は、その奥にぷっくりとした感触がある。
「あ、ああぁ・・はぁーっ・・・ダメぇ・・・そ、そんなに・・おなか、さすらないでぇ・・・ガマン、できなくなっちゃうよ・・あっ、あぁん、はあぁぁぁ・・・」
犬みたいに舌を突き出して、ナタネが、喘いでいる。愛しい相手を苦痛にもだえさせる、どこかとち狂った快楽。
それを堪能しながら、ジュンは、ナタネのお腹をさすり、便意を煽り続けた。
「あっ・・・あくううっ・・・あはっ、んああぁぁぁっ・・・」
ナタネの声が、高く、切羽詰まったものになっていく。
「ね、お願い・・・おトイレに、行かせて・・・」
ジュンは返答もせず、ナタネの手をとり、トイレに導く。ゆっくりと、慎重に、ナタネは洋式の便座に座ろうとする。
その際、ドアを閉めようとしたが、ジュンの手によって、それはかなわなかった。
「お願い、見ないで・・・あっち、いっててよぉ・・・・」
ジュンは外開きのドアのノブをがっしりと掴んだまま、ナタネを見下ろす。
そして、手を差し伸ばし、ナタネのお腹を撫で回す。
「ひゃうっ・・・だめぇ! もれちゃう、もれちゃうよぉ〜!」
「ほらほら、遠慮しないでたっぷり出せよ」
「そんなぁ、だめっ! 恥ずかしいよぉ、みちゃだめええぇぇ!」
ぎゅるるるるっ、とナタネのお腹の中が、一際激しく蠕動した。
「出るっ! 出るのーっ! 出ちゃう! 出ちゃうううう〜っ!」
ばぶっ! ぼっ! ぶばばばばばばっ!
とても人には聞かせられないような強烈な破裂音をあげて、ナタネは、半ば形を崩した褐色の塊を、大量に迸らせた。
「あーっ! あーっ! ああぁーっ! 見ないでっ! 見ないでぇ! やっぱり見ないでぇ〜っ!」
ナタネが、身も世もないような声で泣き叫ぶ。
だが、その声すら圧倒するように、ナタネが排泄する音はトイレ中に響いた。
「ひゃああぁ・・・あああぁぁぁ・・・・」
ひくんっ、ひくんっ、とナタネの体が、本人の意思とは無関係に、排泄の快感に痙攣する。
鼻を刺す臭気が、トイレに充満した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・」
「よく頑張ったね、ナタネ・・・」
「うっ・・・ひぐっ・・・・うううっ・・・うああぁぁぁん・・・・」
抱き締めて髪を梳いてやると、ナタネの方から、ぎゅっとしがみついてきた。
〜第五章 "菊石" 完〜