〜前章 "前戯"〜
三人は別室に着いた。そこは、特に普通の、ありきたりな客間という感じの部屋だった。
「まあ、折角だからお茶でも飲んでってよ」
そういってシロナは、お茶ではなくオレンの実のジュースを持ってきた。
三人は、オレンの実のジュースを飲みながら、雑談を交わした。
同時進行で、シロナは再びポケモンたちを回復する。
「すいませーん!」
突如、シロナを呼ぶ、男の子と思われる声が響く。
「あっ、次の挑戦者かも。」
シロナはやや慌て気味にチャンピオンルームに戻っていく。
「コウキくん、もしかして・・・今の声?」
「ジュンくんだね。ジュンくんも四天王に勝ったんだ・・・・」
一方、その噂の主ジュンはシロナとの対決に胸を高鳴らせている。
「俺と勝負してください!」
「わかったわ!お相手しましょう!」
そして、予想外にも、ジュンが勝った。勝ってしまったのだ。
殿堂入りと引き換えに、爾後開催されるであろう快楽への儀式に参拝する資格を失ってしまったのだ。
その頃、コウキとヒカリは休憩室で雑談を交わしている。
時々、コウキはヒカリの上半身からちらりと窺える異変に気づいた。
(おい、なんか乳首が尖ってるよ・・・・・しかも・・・た・・・・言えないっ)
コウキはヒカリの胸元からどうしても目が離せない。
発育途上の乳房が作る胸の谷間、生理現象として起こりうる乳首の勃起。
彼女はそんな慌てふためいているコウキの様子を察したのかこちらを向く。
「コウキくん、さっきからずっとこっち見てどうしたの?」
「いや、な、な、なっ、何でもないよ」
「怪しいなぁ・・・・・ひょっとして・・・コウキくん・・・・」
ヒカリは、コウキに気づかれないように、テーブルの下で、足を伸ばした。
「あぐっ!」
「コウキくん・・・・・どうしたの?」
「どうしたの、じゃなくって・・・・・」
(何でよりによって股間に・・・・・ばれたのか・・・・・イカン、非常にイカン・・・)
「もう・・・さっきから私の胸ばっか見て・・・見たいなら、見たいって言えばいいのに・・・」
ほんのり顔を赤めながら恥ずかしい告白をするヒカリ。
「そ、そんなんで・・・見せてくれんの・・・・?」
コウキが、やっとの思いで一言を振り絞る。実はというと、ヒカリの足はもう引っ込んでいたのだが。
「うん・・・・コウキくんなら・・・・私・・・・・いいよ・・・・」
そういって、ヒカリは徐に服を脱いでいく。
白い清楚なブラが見える。コウキは思わず生唾を飲み込んでしまう。
「そんなに・・・じっと、見ないで・・・恥ずかしいよぉ・・・・」
やはり羞恥心があるためか、指先が戦慄く。そんな手つきでブラを外していく。
そして、ヒカリの乳房が露になる。
控えめなほうだが、それでも、はっきり女を主張するほどの大きさはある。
「さわっても・・・・いいか?」
「うん・・・・・いいよ・・・・・」
頬を真っ赤にしながらコウキの申し出を承諾する。
コウキはヒカリの後ろに回りこみ、ヒカリの乳房に手を伸ばす。
「・・・・ん・・・・んっ・・・・」
コウキが乳房に手を触れるだけでヒカリは息を漏らす。コウキに聞こえない程度に。
(やだっ、触られてるだけなのに・・・・ゾクッ、と寒気がする・・・)
次に、コウキはヒカリの胸を揉み始める。
「・・ん・・・んん・・・んぁ・・・んん・・・・」
ヒカリが時折、堪えようにも止まらない小さな喘ぎを漏らす。
「気持ちいい?」
コウキが、ヒカリの耳元で囁く。ヒカリは身を捩ろうとする。
「ああぁっ・・・・だめぇ、息が耳に・・・かかっちゃうよ・・・・んぁ・・・」
「気持ちいいんだろ?」
コウキは、執拗にヒカリの耳を狙ってくる。そして、コウキは彼女の耳を舐め上げる。
「きゃうううぅっ!」
前人未到の感覚だったのか、思わず吃驚の声を漏らす。
ヒカリは慌てて口を噤む。
「ほら、無理するなって。ホントのことを言えよ」
そういって、コウキはヒカリの乳首を弄う。
「あああぁッ・・・き、気持ちいい・・・・いいのぉ・・・・だから、続けて・・・ああぁン・・・」
ヒカリの嬌声が次第に濡れそぼち始める。それが、コウキを殊更欲情させる。
コウキは、ヒカリの控えめな乳房を、形が変わるぐらいに、ぐにぐにと揉み始める。
「あああぁっ・・・んああぁッ・・・い、いたいよぉ・・・コウキくん・・・・あふうぅっ・・・」
ヒカリが目に涙を浮かべ、コウキの方を向き、自分の胸襟を披瀝する。
「んなコトいって、ヒカリちゃんは痛いのが好きな変態だろ?顔に書いてあるよ」
ほんのり冗談めかした口調でヒカリを攻める。コウキは、乳首の先っちょをきつく摘んだ。
「あン! そ、そんなコト・・んっ・・・ない、もん・・・んああぁ・・・」
「素直じゃないな・・・・」
残酷にそう言い放って、再び乳首を摘み潰す。
「んああぁっ!・・・い、いたいぃ・・・ってか・・・コウキくん・・・横に・・」
「横?・・・・あっ!」
コウキが横を向くと、そこにはシロナがいた。
「・・・・・・・・・・」
二人、沈黙。
シロナ、驚愕。
口元に手を当てながら、シロナは目を泳がせる。
そして、何かを決断したのか、開かれないであろうと思われていた口が開く。
「私も仲間に入れて・・・・」
〜前章 "前戯" 完〜