〜後章 ”鼎姦”〜  
「ダメじゃない・・・ヒカリちゃんばっかり気持ちよくなってちゃ・・・・」  
何故かもう、シロナは気分はその気である。彼女、やる時はやるんですね(笑)  
「だって・・・・だってぇ・・・・ひっく・・・・」  
今、目の前にいるシロナのほうを向こうとせず、涙を流しながら言い訳をするヒカリ。  
「だってじゃないでしょ。いい加減目覚めなさい!」  
その直後、シロナの中指が、光の半ば濡れたショーツを突き破って割れ目に侵入する。  
「あーっ!だめぇ!だめえっ!」  
そんなヒカリの悲痛な叫びに全く辟易せず、シロナの中指が最高速度で前後運動する。  
ヒカリの痩躯が後ろに思いっきり湾曲する。  
その勢いでヒカリの背後にいたコウキは後ろの壁まで吹っ飛んでしまう。  
「だめえええぇっ! イク! イッちゃううううぅぅぅぅっ!」  
ヒカリの躰ががくがくと痙攣する。口からはとめどなく涎が溢れる。  
「はぁ・・・あはぁ・・・んはぁ・・・・」  
絶頂の余韻で呼吸のままならないヒカリに、シロナは耳打ちをする。  
「コウキくんを二人で一緒に気持ちよくしてあげましょう」  
この申し出をヒカリに確実に伝えたくて耳打ちをしたのだろう。  
ヒカリは、ぼんやりと息を荒くしたまま、こくり、と頷いてしまった。  
「そういう訳で。コウキくんを二人でイカせることに決めちゃったから。」  
「いやいや、決めちゃったって・・・」  
先ほどの衝撃で頭を打ったコウキは、頭を掻きながら困惑する。  
「脱いで。コ・ウ・キ・く・ん♪」  
「えっ・・・・そんな・・・」  
突然のヒカリの申し出に戸惑うコウキ。しかしヒカリとシロナは彼の躊躇を許さない。  
「脱がないなら、私が脱がしちゃうね」  
そう言って、ヒカリコウキのズボンに手を伸ばす。  
 
「あーちょと待てちょっと待って〜!」  
コウキの抗いに全く頓着せずヒカリは滞ることなくコウキのズボンを脱がしてゆく。  
そして、ブリーフもずり下ろしてしまう。コウキの肉棒がシロナとヒカリの視界に晒される。  
コウキのペニスはまだうっすら皮をかぶっている状態だ。  
「コウキくん、もしかして包茎?」  
ヒカリが明け透けにコウキに問いかける。  
「そっ、そんなことねえよっ! む、むけるよ!」  
コウキは顔を高潮させ、羞恥を忘れ、大声で否定する。  
「じゃあ、剥いてみせてよ。じゃないと、包茎の人って叫ぶよ・・・?」  
(パン○ラか!(`・ω・´)まあここはしょうがねえな。おらよ!)  
コウキは覚悟を決めたのか、思いっきり皮を剥いた。  
「なんだぁ。ちゃんとむけるじゃない。んで、どうすればいいんだっけ・・・?」  
ヒカリもまだ幼い子供である。それ故に、男女の交わりについての知識は浅い。  
「まずは舌を出して舐めるのよ。こうやってね」  
突然、シロナが先陣を切ってコウキの剛直に向かっていった。  
「うっ・・・・・!」  
あっけなく敗北の声を出してしまうコウキと、直向きにコウキの分身を舐り続けるシロナ。  
それを見て、ヒカリはおぼろげながら要領を得たみたいだ。  
「わ、わたしも・・・・」  
「じゅぶっ・・・れろっ・・・ん・・じゃ・・・そっち・・・」  
シロナが指を指した。その先は睾丸である。  
(えっ!? ・・・こんなところも舐められるんだ・・・?)  
ヒカリは多少の猜疑心を抱きつつ、実践しようとコウキの太股を持ち上げる。  
そして、睾丸にねじ込むかのようにおずおずと舌を伸ばす。  
「うっ・・・・!」  
 
コウキが短い一声をあげる。シロナの耳にも、ヒカリの耳にも、伝わっていた。  
明らかに、ヒカリの愛撫によるものである。  
「れろ・・・んろっ・・・コウキくん、気持ちいい?」  
どちらの愛撫によるものか判然としないが、コウキはしっかり快感を覚えてしまっているらしい。  
思わず、首を縦に振ってしまった。  
「んっ・・つぷぅ・・・その調子よ・・・ヒカリちゃん・・・はぷっ・・」  
いつの間にやら、主導権を我が物にしてしまったシロナ。なんだかんだ言って彼女が年長者だからか。  
シロナはコウキのペニスを咥え、上下運動を始めた。  
「ぐっ・・・んっ・・・」  
快感によって漏れる声が、ヒカリの欹てられている耳を擽る。  
(あんなに・・・一生懸命に・・・・行ったり来たりしてる・・・)  
「じゅぷっ・・・んぷっ・・・ヒカリひゃんも、やっふぇみる・・・?」  
呂律の回らない口調で、ヒカリに問うシロナ。ヒカリは睾丸への愛撫を一旦中止する。  
とろんとした瞳で、コウキの濡ち光る剛直を見る。  
そして、おずおずと、コウキのペニスを口に含む。  
「んんっ・・・ん・・・んんっ・・・」  
ゆっくりとヒカリの頭が前後する。じゅぽ、ぢゅぽ、という卑猥な音が響く。  
シロナは、どこが陶酔とした妖しい視線を、ヒカリとコウキに絡める。  
「うっ・・・ぐっ・・・そっ、そろそろ・・・い・・・くっ・・・」  
先ほどまでの二人の愛撫の賜物だろうか、コウキには快楽のアクメが逼っている。  
「ヒカリちゃん、男の子に出してもらうからには、ちゃんと全部飲むのよ・・・・」  
やや上ずった声で、ヒカリに告げる。当のヒカリはシロナの命令を聞くどころではなさそうだが。  
「あぐっ・・・・・・・・〜ッ!!」  
とうとう堪えきれなくなったなのだろうか、コウキはヒカリの口内に驚くほどの精液を放つ。  
「んむっ・・・んんんんんんむっ・・・」  
ヒカリは、切なげに眉根を八の字にたわめながら、コウキの精液を嚥下していく。  
傍では、シロナが衣類を着々と脱いでいた。  
 
「コウキくん、もうここまできたら後には引けないけど、いい?」  
絶頂に身を任せ、意識を半ば飛ばしていたコウキは、目を見開く。  
金髪の似合う美顔、形の良い乳房、ややスレンダー気味な腰。  
そして、金色の陰毛によって彩られ、仄かに湿り気を帯びた中心部。  
見れば見るほど、淫らな肢体。コウキの剛直に再び、力が漲り始める。  
「準備はOKみたいね・・・じゃあ、はじめましょう」  
気分を改めて、コウキの腰に跨るシロナ。  
ゆっくり、ゆっくりと腰を下ろしていく。  
「んっ・・・ んはぁ・・・んんんっ・・・」  
切なげに眉を撓め、甘いと息を漏らす。  
大人の女性ならではの淫らさ、婀娜さを感じさせる。  
「全部、入ったわ・・・コウキくん」  
「そう、ですか・・・」  
なんと言えば良いのかよく分からず、コウキは曖昧な返事をしてしまう。  
シロナはあまりその事に気を留めていない様だ。  
だが、シロナはヒカリの存在を見逃さなかった。  
「ヒカリちゃん、そこでじっとしてられる?」  
目に少しばかり涙をため、ヒカリはおずおずといった感じで申し出る。  
「お願い・・・あたしにも・・・あたしも・・・」  
「あたしも・・・なぁに? もしかしてアソコを舐めてもらいたいとか?」  
シロナが適当なことを言ってみる。しかし、ヒカリは恰も図星であるかのように再三頷く。  
「そう、ですっ! こっ、コウキくんに、アソコを・・・舐めて、もらいたいんですっ!」  
やっとの思いで、言葉をつなげていくヒカリ。羞恥の為か、顔を真っ赤にしてしまう。  
「ヒカリちゃん・・・おいで・・・」  
コウキの勧誘に、ヒカリは躊躇いがちにコウキの許へ向かう。  
「コウキくん・・・・んあぁぁっ・・・」  
いよいよ、鼎姦が幕を開ける。  
 
「んっ・・・んはぁっ・・・・あっ・・・」  
「あん・・・んんっ・・・」  
二人の嬌声が完全和音となって渾然と室内に錯綜する。  
コウキとシロナの結合部からは、じゅぷ、じゅぽっ、という濡れた音が聞こえ、  
ヒカリアソコとコウキの口からは、じゅずっ、じゅぞ、という水音が聞こえる。  
それは即ち、互いに少しは違えど、これもまたハーモニーとなって伴奏を奏でる。  
「んんっ・・・あああぁんっ、あっ・・あっ・・んんんんっ!」  
「ああぁん・・あふぅっ・・・くふぅ〜ん・・ああああぁっ!」  
彼女たちの喘ぎ声も、次第にトーンを上げ、やがて叫び声へと変換されていく。  
少しずつではあるが、絶頂が近づいてきている証拠である。  
「あっ! あひっ! んあぁっ! いっ、イクッ! もう、イッちゃう・・・っ!」  
「あン! あぅっ! あひぃん! ダメっ! コウキくん・・・もう・・・イクっ!」  
シロナとヒカリに逼迫する絶頂の嵐。コウキに訪れる中心部への滾り。  
いつの間にか、ヒカリへのクンニに没頭していたコウキは、シロナの膣内にあらん限りの欲望を解放していた。  
「あああああああぁっ! あつぃ! あついのおおぉっ! ひああああああああぁぁぁぁっ!」  
「ああっっ! んあああぁっ! ああアアああぁぁぁっ!」  
二人の絶叫が、防音設備すら施されていない休憩室にこだまする。  
「ああぁぁ・・・・はぁぁ、ふううぅ」  
どちらのものか截然としない荒い息。三人とも思いの外、体が疲弊してしまったようだ。  
そのため、三人とも恰も泥酔した酔っ払いの如く、深い眠りに落ちた。  
 
「あれっ、あいつら、どうしたんだろう?」  
殿堂入りして故郷に帰省したジュンが、コウキとヒカリの関係を知るのは、もうちょっと先の話である。  
 
〜後章 ”鼎姦” 完〜  
 

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