〜第一章 ”磔刑”〜  
 
「あうっ・・・な、なにするんですかッ!やめ、やめて下さい!」  
ヒカリの抗議にかまうことなく、リョウの愛撫は只管続く。  
「大きさは控えめだけど、柔らかいおっぱいだね・・・」  
「ぅぅ・・・あうっ・・・ど、どうして、こんなこと・・・!」  
「・・・君がもうこんなくだらないマネをしないように、体に叩き込んであげるよ」  
ヒカリの尋問に、予想外の答えが返ってくる。ヒカリの感情は、慙愧や後悔によって満たされていく。  
それらの負の感情の増加に比例して、快感が紡がれ始める。  
「幸いここは『なぞのばしょ』だから。誰も見てないよ。思いっきり狂っちゃいなよ」  
「もうッ、エンペルト!助けて・・・」  
ヒカリがエンペルトに助けを求める。だが、エンペルトはなかなか起き上がれない。  
「どうして・・・エンペルト!」  
エンペルトの異常事態に、正気を失いかけるヒカリ。リョウはただそれを恬淡とした笑顔で見る。  
「そうそう、言い忘れてたけど、そろそろドラピオンの毒が体中を回ってるはずだよ」  
「そんなッ!エンペルトは水・鋼タイプなのに・・・?」  
「僕のドラピオンは、鋼タイプにも毒を与えることが出来るんだよね・・・」  
リョウのあまりにも残酷な宣言が終わると同時に、エンペルトは目をつぶって倒れこんでしまった。  
「エンペルト!・・・・・戻って」  
そういって、ヒカリはエンペルトをモンスターボールに戻す。  
実は、あのエンペルトがヒカリの持っている最後のポケモンだったのだ。  
「さて、邪魔者もいなくなったわけだし、宴を再会しようか」  
リョウは冷ややかに言って、再びヒカリの胸部への愛撫を再会した。  
「・・・はぁっ・・・んはぁぁん・・・あううぅん・・・」  
リョウがヒカリの胸を弄ぶ。そのたびにヒカリが小さく、時には大きく喘ぐ。  
そして、リョウの指がヒカリのワレメをショーツの上で這い回り始める。  
「あくうっ・・・・!」  
唐突の感覚の訪れにより、嬌声ではなく、純粋な吃驚の声をあげるヒカリ。  
「ここはもう、こんなに濡れちゃってるね・・・・」  
「そんなァ・・・だめぇ・・・あふうぅぅん・・・やめ、やめてよぉ・・・」  
ヒカリの抗議に耳を貸さず、リョウは相変わらずショーツの上をなぞる。  
なのに、それだけでヒカリはあからさまな快楽の反応をおぼろげながら示してしまう。  
「そんなに強がっちゃって・・・ホントは、期待してるんだろ?」  
そう言って、リョウの手がショーツに入り込んできた!  
 
「あああぁっ・・・イヤッ! やめてぇ・・・やめてよぉ・・・やああぁぁん・・・」  
くちゅっ、くちゅっ、とヒカリの年齢に反して卑猥な音が無限遠に広がる暗闇にこだまする。  
「ここはもう、大洪水だ・・・・」  
「イヤああぁン・・・そんな・・・イジワルいわないでよぉ・・・・あうううぅぅん・・・」  
リョウがだんだん指の動きを早めていく。それと同時に、二人の息も荒くなっていく。  
「ダメっ・・・お、おかしくなっちゃう・・・バカになっちゃうよおおぉ・・・」  
「思いっきり狂えよ。もう、イキそうなんだろ?」  
リョウがやや残忍さを孕ませた口調でヒカリの耳元で囁く。  
「やっ・・!あっ、あっ、あああぁん・・・ダメぇ・・・・恥ずかしいよぉ・・・!」  
自分の、触られるだけで感じてしまうような淫乱さ、そしてそれに対する一人の女の子としてのとしての羞恥。  
それが只管、ヒカリの情欲を煽る。その証拠に、どぷっ、と聞こえそうなぐらい新たな淫汁を迸らせる。  
「今更恥ずかしがること無いだろ。ここには、誰もいないんだよ?」  
そう言って、リョウはヒカリのワレメへの愛撫と同時進行で、再び胸を揉みしだき始める。  
「あふうっ・・・! あン! あン! あァン! もう、だめぇ・・・い、イク・・! ヒカリ・・・イッちゃうのぉ・・・」  
「そうか・・ヒカリちゃんって、言うんだね・・・ ・・・ヒカリちゃん!」  
今更になって知った少女の名を呼びきつく体と体を密着させ、指に全身全霊を込める。  
「ああぁっっ! あっ! アソコが、オチンチンが、おしりに当たってるぅ! こわれるッ! もうイッちゃうのおぉぉ!」  
リョウの勃起した肉棒がヒカリの臀部に食い込むぐらい当たっている。  
絶頂が近くに来て理性を失ってしまったせいか、ヒカリはその事実を喚き散らす。  
「イクっ! イッちゃうううううぅぅぅぅぅっっっ!」  
ヒカリはがくがくとその白い痩躯を思いっきり痙攣させ、その場にへたれ込んでしまった。  
「あーっ! あーっ! はあぁ・・・・・はぁ、はぁ・・・・」  
絶叫が、やがて喘ぎに近い呼吸へと変わっていく。  
しかし、まだ快感の余韻が残っているため、ヒカリはまだ肩で息をしている。  
「ふぅーーっ・・・おもらししちゃったね・・・ヒカリちゃん」  
ショーツを伝って漆黒の床に垂れていく快楽のしずくに一瞥をくれながら、リョウはヒカリに言う。  
「・・・なんか、気持ち悪いよぉ・・・」  
「大丈夫だよ。ここは真っ暗で何も無いけど、あったかい場所だから・・・・」  
言い訳にならない言い訳をして、リョウは咄嗟に立ち上がる。  
 
「どこに行くの!?」  
ヒカリが胡乱気にリョウに問いかける。  
「次の挑戦者だ・・・・ごめん、ヒカリちゃん、そこで待ってて」  
「そんな・・・ちょっと・・・!?」  
今にも消えてしまいそうなリョウを口足らずな言葉でヒカリが制止しようとする。  
「これで暇つぶしでもしててくれ。僕、行って来る」  
そういってヒカリに渡されたもの・・・・それは、ややピンクがかかったバイブだった。  
「なにこれ・・・スイッチ入れるとぶるぶる動くよ? ・・・って、もういない!?」  
ヒカリが周りを見渡す。リョウの姿は既に一つの闇と帰していた。  
「ちょっとぉ・・・一人じゃ、さみしいよ・・・・戻ってきてよぉ・・・・」  
ヒカリの嘆きも暗黒によって掻き消されていく。そして、ヒカリの脳内に絶望の文字が過ぎる。  
「・・・・それをあそこに入れてスイッチを入れてみて・・・・」  
突如、リョウと思われる人物の声が、ヒカリに逼迫し、彼女を覆い囲むどす黒い空間に響く。  
ヒカリはバイブを挿入し始める。次に、スイッチを入れる。  
「あン・・・あン・・・あッ・・・・・ああぁン・・・」  
ヒカリの喘ぎ声と、じりりり、じりりり、という電子音が一つのハーモニーとなって暗闇にこだまする。  
「ぁああン・・・ダメ・・・・とまんないよぉ・・・ひゃうううぅん・・・・」  
嬌声を上げながら、ヒカリはバイブを出し抜きする。時々、ヒカリのワレメから愛液が飛沫となって飛び散る。  
「ああぁッ! アーッ! ダメ、ダメぇッ! イク! イッちゃうのおおおぉぉ!」  
ヒカリががくがくと痙攣する。酸欠気味の金魚の如く、口をぱくぱくさせて、辛うじて呼吸をする。  
恰も失禁してしまったかのように、ヒカリの下には大きな水溜りが出来る。  
「まだ・・・・戻ってこないの・・・・?」  
ヒカリの問いも闇によって次第にかき消されていく。リョウはまだバトル中だった。  
リョウのいない時間が、ヒカリにとっては永遠に感じられる。  
「・・・・・もう・・・イヤ・・・いい加減、戻ってきてよォ・・・・」  
ヒカリがリョウの不在を嘆く。無論、そんな嘆きも、リョウの耳には届かない。だが・・・・・・・  
「ヒカリちゃん!」  
突如、真っ暗な空間に一人の声が響き渡る。その声の主は、紛れも無くリョウだった。  
 
〜第一章 ”磔刑” 完〜  
 

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