ドサイドンの強固な身体が崩れ、地面に投げ出された。  
それを無言で見つめるクロツグは、  
モンスターボールをかざし、最後のポケモンその手に戻した。  
「…息子と一緒に辺りを走り回っていた子供が、こんなに強くなるとはな…」  
ヒカリは複雑な気持ちで頷く。  
やはり彼は、私の幼馴染みにしてライバルであるジュンの父親だったのだ。  
私たちが幼い頃にフタバタウンを出たきり、消息不明だった…  
「あの、ジュンも!ジュンもバトルタワーに挑戦してるんです!」  
「ふ…あいつがここまで来ることは、絶対に無いさ」  
「え?」  
クロツグはボールを装着し直しながらつぶやく。  
「この前タワーの窓からあいつを見た。  
落ち着き無く走り回って転んで…どう見てもガキの頃のまんまだ」  
ヒカリは苦笑せざるをえなかった。  
「ジュンは勢いが武器ですから」  
「…ある程度のレベルには勢いで到達できても、  
 その上へ登るには冷静さと知識が必要だ。  
 それが根本的に欠けているあいつは…これ以上の高みは望めまい」  
実の親がそこまで言うならば、もうこちらにあれこれ言う余地はない。  
ヒカリはうつむいて、手の中のボールを見つめた。  
「それでも…あいつを立派に成長させるということは…  
 父親としての、義務だと思っている」  
クロツグが合図をすると、ヒカリの後ろに待機していた女医が部屋外へ退出していった。  
「何ですか?一体…」  
目と目が合った。  
何故か、下半身にえも言えぬ痺れが走った。  
「…私が強さを見込んだ君に、頼みがある」  
 
***  
 
「ここがもどりの洞窟よ。  
 今日はきりばらいが出来るポケモンがいないから、入らない方が懸命かもね」  
「へぇーッ…薄暗くて、いかにも何か出そうな感じだな…」  
コトブキタウンを出て、少し行った場所に存在するかくれいずみ。  
今日、ジュンとヒカリは二人でフィールドワークに訪れている。  
ヒカリはポケモン図鑑のスイッチを入れた。  
「ほら、これがこの奥にいたギラティナってポケモンよ。」  
「うわー!なんだこれ!!でけーっ…」  
図鑑を差し出しつつ体を密着させると、  
ヒカリの膨らんだ胸がジュンの腕に押しつけられる格好になった。  
瞬間、ジュンの頬がかっと赤く染まる。  
しかし、無理に腕をどかすような素振りを見せないところを見ると  
この状況を心では喜んでいるのだろう。  
(ふぅん…これなら大丈夫かな…?)  
「…きゃっ!」  
「どうした?ヒカリ」  
急に尻餅を付いてしまったヒカリに、ジュンが手を差し延べる。  
「いてて…ズバットが間違ってぶつかってきたみたい…  
 やだぁ、ボールが散らばっちゃった」  
「大丈夫?」  
「うん、ちゃんと6つあるよ…あれ?」  
空を見上げたヒカリにつられ、顔を上げたジュンの顔面に  
冷たい雨粒が勢いよく降り注いてきた。  
「わわっ、うそッ!あんなに晴れてたのに!」  
マフラーを頭に巻いてみるジュンだが、  
あまりに激しい雨の中で、それはまるで意味を成さない。  
ヒカリのニット帽も雨水をどんどん吸収していく。  
「こんなに激しい雨の中じゃ空だって飛べないわ。  
 この近くにホテルがあるからそこで一時休憩しましょう」  
「わ、わかったッ」  
鞄を頭に掲げながら、2人は一路ホテルへと走った。  
 
部屋の中には雨音だけが響いている。  
ドレッサーの前で雨に濡れた髪をとかすヒカリの後ろ姿を、  
ジュンは気まずそうに見つめていた。  
ヒカリは、くすりと笑ってから振り返る。  
「どうしたの」  
「いや…何でもないよ」  
「嘘。さっきから見てたでしょ」  
ジュンは狼狽か羞恥か、どっち付かずの表情を作って俯いた。  
「…恥ずかしくて」  
「どうして」  
「オレたち…同時に旅に出たのにさ。  
 ヒカリはあんなすごいポケモン、1人で捕まえちゃうほど成長してるのに  
 オレはバトルにも負けっぱだし、相変わらずせっかちでドジばっかだし…さ」  
一息にそう言って、ルームサービスのココアをすするジュンを  
ヒカリは正直に愛らしいと感じた。  
それは優越から生じる汚らしい愛情かもしれないけれど、この際どうでもいいのだ。  
ブラシをおいて、笑顔を作りながらベットに腰を下ろす。  
靴下とブーツはすでに脱いでしまっていたため、  
静脈が透けて見えるほど、白く透き通っている両足があらわになった。  
「…」  
「ねぇ、そんなこと言っても…変わらないことだってあるでしょ?」  
「え?」  
投げ出された足を見るべきか否か。  
迷う心が瞳にそのまま映し出されたような表情だ。  
「あなたは、その気になれば私の全部だって奪えるってこと…」  
「…?何言って…」  
ベットの上に真っ直ぐ伸ばした足を、そのまま左右に開いてゆく。  
ひどく短いスカートだから、早々に白いショーツがのぞいたはずだ。  
その証拠に、ジュンの目線は一点に定まって離れない。  
ヒカリの口許に浮かぶ笑みは、徐々にいやらしく変わっていく。  
「分からない?あなたが男で、私が女だってことよ」  
すっかり露見したショーツの両端のリボンを解くと、  
恥部の前面を覆っていた布が皮を剥ぐ様に落ちた。  
 
微量の毛が縁取る恥部をまじまじと見つめていたジュンが、  
何かに気がついた様に目を逸らした。  
頬がいままで見たことないほどに紅潮している。  
「…やめろよ」  
「どうして」  
「…」  
泣きそうな顔をしているジュンが、堪り兼ねたかのように下腹部を押さえた。  
ジュンは普段から細身のズボンを好んで履いているから、  
勃起したそれが圧迫されて苦しいのだろう。  
コウキのようにゆとりあるものならマシだろうが。  
「苦しいんだ」  
「べ…別にッ?」  
(…声が、裏返ってるぞ)  
ヒカリはワンピースの肩紐を軽くずらしながら立ち上がり、  
ジュンの前へと歩み寄る。  
未知のものが迫って来る恐怖か緊張からか、  
後退りしかけたその唇を、背伸びをして塞ぐ。  
「!?」  
硬直している唇を攻め立てて開かせ、舌を口内へねじ込む。  
始めはヒカリの動きに無反応だったジュンの舌が、  
徐々に彼女を求めて絡み合い始めた。  
「む…ふぅッ…」  
「ん…っ…」  
拙いながらも必死に舌先の感覚を追うジュンの  
下腹部のガードがおろそかになったことを見定め、  
ズボンの金具をそっと外す。  
「!」  
下着の中に冷たい手が入ってきたことに驚いて一瞬離れた唇を、  
ハルカがまた素早く塞ぐ。  
すでに完全に混ざり合った唾液を丁寧に吸い上げながら、  
慣れたような手つきで下着をずらし、ジュンのペニスを開放する。  
「!?っ…んふぅぅぅ…」  
軽く握った手のひらの中で、ペニスを上下に擦り付けるハルカの親指の動きに  
ジュンは舌を動かすどころか立っているのもやっとの状態になっていた。  
先端からは分泌液が垂れ、指の摩擦をよりなめらかにしている。  
すぐにでも果ててしまいそうな刺激に耐えようと、  
ジュンは必死にハルカの肩に手を掛けようとするが、  
軽くずらされたワンピースの肩紐が力無く落ちるだけで  
むしろペニスにかかる負担は増大してゆく。  
 
ヒカリは、ジュン舌の動きが止まったのを見計らうと唇を放し、  
そのまま怒張したペニスに覆いかぶさった。  
「うあぁぁッッ!!やめっ……ぅ」  
大量の唾液がヒカリの口内の動きにしたがってぐちゅぐちゅといやらしい音を立てる。  
「だめ…も、ほんとッ…はっ…出ちゃうっ……あぁっ!!!」  
ヒカリが裏筋に沿って舌先を這わせたと同時に、なんの制御もなく白濁液が噴き出た。  
その噴出はなかなか終わらず、腰を震わせながら最後まで絞り出される。  
「はぁっ…はっ…」  
「すごい…たくさん出たね…」  
荒い息を立てながらその場に座り込んだ二人は、  
ワンピースが床に落ち、ズボンは下まで下がりの様相で、  
隠すべきところはほとんど露見していた。  
ヒカリは立ち上がり、ナプキンで口元を拭う。  
(さて、一線を越えちゃったあと、どう出るかしら?)  
次の瞬間、ジュンの理性を失った体が、  
ブラジャーしか身に着けていないヒカリの体をベットに押し倒した。  
「ヒ…カリ……」  
押し倒した勢いそのままの唇が、2、3回荒々しくぶつり合う。  
ジュンはねじ込んだ舌で口内を掻き回しながら、  
ブラジャーをずらし、小さく隆起した乳首もろとも手のひらに収めて揉みしだく。  
荒々しい興奮がそのまま伝わって、ヒカリは堪らない気持ちになった。  
(…あの人も最初はこうだったのかな…)  
そんなことを思い、少し上の空になったヒカリだが、  
ジュンの唇が首筋に丁寧になぞって乳首に吸い付いて来ると、その快感に声を上げた。  
 
「はあぁっ…ダメ…そんなに…吸わない…で…」  
言葉にすると本当に切なくなってきて、自然と涙がうかぶ。  
それに触発されてか、ジュンの空いていた手が腹部をなぞり、  
蜜で溢れて柔らかく滴っている恥部に滑り込んだ。  
「ふあぁぁ…っ…」  
ジュンが突き出した一本の指が、愛液を攪拌するかの様に暴れまわる。  
おそらく性感帯がどこに密集しているかなど知らないだろうが、  
指先が偶然にクリトリスを弾くたび、その快感が下半身を同心円状に広がってゆく。  
「あぅっ!!はぁッ…ぁ…」  
ヒカリはおもわずシーツを両手で握り締めた。  
すでにブレスレットの他にはなにも身に着けていない。  
ジュンの指がヒカリの窪みに気付き、執拗に指でこね繰り回し始めた。  
 
ぐちゅ…ぺちゃ…と卑猥な音が早さを増す。  
「ひゃぁ!!はぁっ!はっ…だめぇぇぇッ!…イっちゃうぅ…」  
すると、それが穴であることに気付いた指先がヒカリの中に入り込み、  
その外壁を擦り上げる。  
「はぁっ…あぁぁぁんっ!!」  
ヒカリはシーツを握ったまま上半身を軽くのけ反らせ、  
全身に鳥肌を立てながらあえいだ。  
身体がびくりと痙攣するたび、穴からは大量の愛液が溢れ出し、  
恥部のあたりのシーツをぐっしょりと濡らしていく。  
ヒカリが絶頂に達したことで少し我に帰ったのか、  
ジュンは自分の勃起しきったペニスを握りながら不安そうに尋ねた。  
「ヒカリ…オレ、ここに…その、入れればいいんだよね?」  
「はぁ…はっ…ジュンの…ジュンのおちんちん…早く私に入れて…」  
ヒカリが股ををさらに大きく開くと、ジュンは頬を紅潮させながら俯き、  
ぶつぶつとつぶやいてから、亀頭をぎこちなくクリトリスから下方に滑らせ  
ぐちょぐちょに濡れそぼったヒカリに挿入した。  
 
湿地のようなあたたかい底無し沼に、ジュン自身がずぶずぶと埋もれて行く。  
「ふっ……ぅん…」  
「はぁ…もっと…はぁ…奥まで……ん…」  
ペニスを締め付ける感覚の激しさに戸惑ったのか動きを止めたジュンを、  
ヒカリがゆっくりと最深部まで誘導する。  
ペニスが奥まで到達すると、ハルカは艶麗な笑みをを浮かべて腰を動かし始めた。  
「はぁっ…はぁ…もう…私の中…ジュンのおちんちんで…いっぱいね…」  
わずかな隙間から、ジュンの先走った汁とハルカの液とが混ざった液体が  
止めどなく漏れ、動くたびにぐちゅぐちゅと音が立つ。  
「んぅ…!ハ…ハルカぁ…」  
ジュンがぎこちなくピストンをし始めた。  
最初は遠慮してか小さな動きだったが、徐々に大きく、力強くなっていく。  
そのうち、突くたびに揺れるハルカの慎ましやかな白い胸に多い被さり、  
先端に音を立てて吸い付いた。  
「あぁあぁぁ!!!はっ…ぁぁぁぁん!!ダメ!イっちゃうよぉぉ!!」  
体をのけ反らせても執拗に乳首を追って来る刺激と、  
ペニスが下腹部を突く激しい快感がヒカリを同時に攻め立てる。  
「もぉ…はぁぁぁぁんッ!!ヘンになっちゃうぅぅぅぅ!!!!!」  
イキっぱなしの状態に入ったヒカリが、目をギュッとつぶって体を激しく痙攣させると、  
その余波が恥部全体でペニスをぎゅっと締め付けてきた。  
「!…ぅ…ヒカ…リ…はぁっ…オレ…出る…」  
「ハッ…あっ!あぁぁぁあぁぁぁん!!!!」  
ジュンは最後に勢いよくペニスを奥まで差し込むと、  
ヒカリの中で思いきり射精した。  
果てて倒れ込み、かぶさった二人の股下に、白濁の液が流れていった。  
 
***  
 
ジュンが眠りに付いたのを確認して、ハルカはホテルを出た。  
もどりのいずみは、とっぷりと闇に暮れている。  
「よくやったわね、トリトドン。さ、ボールに戻って」  
トリトドンはヒカリの声を聞き、ぐちゅぐちゅと鳴き声を上げながら  
モンスターボールへと戻っていった。  
「あまごいって結構長く続けられるものなのね。PP5なのに」  
そうひとりごちて、ヒカリはかくれいずみの岸へと座り込んだ。  
溜め息がひとつ、漏れる。  
(息子を男にしてくれかぁ…。今時よく言ったもんよねー)  
ヒカリはバトルタワーで21勝したあの日、クロツグと交わした会話を思い出していた。  
 
「息子は、幼馴染みの女の子がこんなに立派になって、劣等感を抱えてしまっている。  
どうかそれを自信に変えてやってもらえないだろうか。」  
「どうやってですか?」  
「息子と…その、セックスを…してもらいたいんだ。  
 童貞を失う…ってのもそうだが、  
 劣等感を抱いている女の子を征服することで、自信を持たせてやりたいんだ。  
 ふ…勝手な言い分で…すまない。」  
「…そんな…私…でも、そういうの…したことないですから…」  
「では、私が教える…というのは駄目だろうか…」  
クロツグの手がワンピースの紐にかかるのを、ヒカリは黙って見つめていた。  
 
…私はどうしてあの日、クロツグに処女を奪われることを了承したのだろう。  
そして今日、言われたとおりにジュンとセックスをしたのは何故だろう。  
縁が切れた父の子への思いを叶えさせたかったから?  
ジュンへの罪悪感を断ち切りたかったから?  
少なくとも私は今、49勝してクロツグとの再戦に勝利し、  
また抱いてもらことを夢見てしまっている。  
(これは…恋…なのかな。それとも…わかんないよぉ…)  
…四天王を破った実力を持つ自分が、  
一人の男のために戦いを続けている事実が、ハルカの心をかき乱していく。  
身体が、自然に火照っていた。  
泉にそっと足先を浸す。水は、清く澄んでいた。  
 

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