「!っこのぉっ!」  
期待した答えとは正反対の答え  
決して言ってはいけないその名に、ケンゴは激怒し腕を上げる  
「!!っ!」  
ヒカリは来るべき苦痛にそなえ、目を必死に瞑る  
……しかしその覚悟とは正反対に、身体はガクガクと恐怖で震える  
ヒック、ヒック、とすすり泣く声とともに……  
 
――初めての人、好きな人に捧げたかった……  
どうしてもっと早く……気付いてれば…  
………思えばあれだけ一緒にいたのに……  
……サトシ…サトシ………サトシ…………サトシぃ、――  
 
刹那っ  
「ボルテッカァァァァ――――――!!!!」  
怒声が部屋中、建物全体に響き渡る  
瞬時、黄色いソレが一気にケンゴ目掛けて突進する  
豪快な爆音と共に、かつて無い威力のボルテッカーがケンゴごとコンクリの壁を貫き、屋外へと飛び出る  
本来、人に向けるべきでないその技にケンゴはたちまち白目を向け気絶する  
技の炸裂により部屋中に砂粉が舞う  
段々と砂粉により隠れた姿が浮かびあがる  
 
――今一番聞きたかった声の主  
――紛れもなくそこには一人の少年が立っていた  
 
「サ、、、、サ……シ……!?」  
「ヒカリっ、大丈っ!!!!」  
サトシはすぐにヒカリに駆け寄る  
 
そこには到底10歳の少年には考えられない悲惨な光景があった  
……全裸だった  
……両手を鎖でつながれていた  
……顔は涙で頬を伝っていた  
……身体の部分、部分は赤く滲んでいた  
――そこで何が行われ、何を強要され、何を――  
 
っっっっ!」  
怒りがこみ上げてくる  
無意識に拳が震える  
帽子を深く被る――それ以上視界に入らないように  
ゆっくりと近づく――恐怖で放心しているヒカリを安心させるために  
 
サトシはヒカリの傍歩み寄り自由を奪った鎖をはずす  
すかさず、自らの上着をヒカリに被せる  
よほど怖かったのだろうか、鎖をはずしたにも関わらずヒカリの両腕は強張って下がろうとしない  
「ぁ……ぁあ、サ、サト…シ」  
涙で溜めたその眼が上目でサトシを見る  
身体はガクガクと震えていた  
そこに以前の強気な彼女は無かった  
 
――涙がこみ上げてくる  
強気な彼女を知っていたから  
――悔しさで歯が食いしばれる  
自らの意思と反して  
 
ゆっくりと両の手がヒカリの頭へまわしていく  
自らの胸をゆっくりとヒカリの顔へと持っていく  
ゆっくりとその柔らかな後ろ髪を撫でる  
 
「大丈夫、大丈夫だよ、ヒカリ」  
少女の口癖が少年の声で発せられる  
 
――サトシの熱い鼓動が  
――サトシの体温を  
――サトシの暖かな手のひらを  
 
「ヒック、……うわぁぁぁーーーーーん、」  
ようやく安心しきったのか、それまで張り詰めていたモノ全てをサトシの胸に放出させた  
挙げられた両腕も弛緩して、地面を叩いた  
 
…そうだよな  
自分の胸で泣いてる少女を見て、改めて異性だと自覚する  
そう自覚すると途端に身体が熱くなる  
胸の鼓動が速くなる  
 
ヒカリとの旅の思い出が走馬灯のように蘇る  
ジムかコンテストで揉めあって喧嘩した事  
クロガネジムで一度負けた自分の為に必死になって応援してくれた事  
初めてのタッグバトルで喧嘩し合った事  
ありとあらゆる場面でのヒカリの表情が駆け巡る  
それが今ではこんなに  
 
――悔しかった  
自分でもどうしてなのか分からない  
――大切な仲間だから  
違う  
――それはきっと  
……ああそうか、俺はヒカリの事が……  
 
未だ泣きじゃくっているヒカリの頬にそっと手を寄せる  
「え?」  
突然頬に温かさを感じる  
「ごめん、ヒカリ」  
ゆっくりとサトシの唇がヒカリの唇と重なる  
卑怯だと感じた  
相手の弱みに付け込むようで  
でも、このままのヒカリ見たくは無かった  
引っ叩かれてもいい、嫌われてもいい  
 
予想以上に長かったその口付けは、サトシの方から離すという形で終わる  
しばしの沈黙が続いた  
「…………お、怒らないのか…………」  
「…う…うん…わ、私ね、サトシ、……サトシの事が」  
沈黙に耐え切れずサトシが口を開く  
思いがけない返しの言葉が来る  
「待っっっっ「好きみたい」」  
制止しようとしたサトシよりも早く、ヒカリが先に告白する  
…………こういうのは男から  
サトシはガックリと頭を下げる  
「ご、ごめん、、、や、やっぱり、、迷惑、、だったかな、、、」  
でも、それ以上に嬉しかった  
気持ちが同じだったから  
「いや、俺もヒカリの事が大好きだよ」  
「サ、サトシ、、、、」  
互いの気持ちが同じ、その嬉しさに再び二人の唇が重なる  
先程よりも激しく  
より深く重なるために二人の唇が十字を描く  
 
サトシ自身キスの仕方など知らない  
ただ本能のまま”愛したい”  
それを口唇で伝えるが如く、ヒカリの唇を吸い上げる  
舌を歯茎を、舌を、裏側を舐め挙げていく  
 
ヒカリの口内がサトシの唾液で満たされていく  
温かくて、柔らかで、非常に心地いいその感覚が頭を蕩けさせる  
ヒカリの口内でサトシの舌が遊ぶ  
ザラザラとした感触が、自らの体内を愛撫する  
”愛されている”その安心感がヒカリの瞳をユラユラと濡らす  
 
ふと、自らが掛けた上着の間で所々皮膚が赤く滲んでるのがサトシの視界に入る  
サトシの身体の奥が途端に熱くなる  
サトシ自らが一番驚いた  
――自分がこんなに嫉妬深い奴だったなんて  
 
「ヒカリっ!」  
突然サトシがヒカリを押し倒す  
”愛したい”という情が”自らで満たしたい”という欲へと変わる  
 
突然の事に驚くヒカリだが、全てを委ねることが出来る  
――サトシになら――  
 
サトシは乱暴にヒカリの上着を脱がす  
露になったその乳房を見ると、やはり赤く滲んでいた  
さらによく見ると、うっすらと歯形のようなものまで…  
「!っ!!!」  
再びサトシの身体が熱くなる  
即座にヒカリの小ぶりな乳房に手をっ  
「!ひっ、、!!」  
掛け様とした、その途端、  
再びヒカリの身体が小刻みに震える  
 
ついさっきまでそこは陵辱されていた部分  
そう簡単に恐怖は消えない  
ヒカリの異変にサトシも気付く  
サトシに心配かけまいと、精一杯の作り笑顔で  
「だ、、大丈夫、、大丈夫、、」  
そういつもの口癖をヒカリは震える唇で言った  
ふっとサトシの頭に理性が舞い戻る  
 
(俺はなにを、、、、)  
これでは同じ  
見れば自分だけが服を着ている  
…ヒカリは薄手一枚なのに…  
 
途端に自責の念でいっぱいになる  
無言で自らの衣服を脱ぎだす  
「サ、サトシ?」  
「ご、、ごめん、俺ばっかり」  
クスっと既にヒカリは笑っていた  
改めて自分がサトシの好きな部分分かったから  
その嬉しさで  
普段は不器用で頼りがいがないけど、  
こういう時すごく頼りがいのある人になるから  
 
「み、見ても、、、その、、笑うなよ、、、」  
最後の一枚、トランクスへと手を掛ける  
先程見た凶悪のモノに比べれば、圧倒的に可愛らしいソレがヒカリの視界に入る  
まだ皮は被っていたが、懸命に大きくなろうと天に反っていた  
「お、、大きいよ、、、」  
ヒカリは気を利かせてそう言う  
それ以外に言葉が見つからなかった  
「あ、、ありが、とう」  
そんな言葉を改めて言われると非常に恥ずかしい  
そんな雰囲気から逃れるように行為を再開させる  
乳房に手を掛ける、今度はその言葉と共に  
「大丈夫、大丈夫だよ、ヒカリ」  
 
ゆっくりとその柔らかい部分を揉んでいく  
ヒカリの震えはもうそこにはなく、そのかわり微かな艶っぽい声が浮かぶ  
顔を近づけそっと乳房から乳首へと舐め上げる  
まるで動物が傷を癒していくように  
ゆっくりと、丹念に、  
ザラザラしたそれが乳房を這い回る度にヒカリに電流のような刺激が身体を駆け巡る  
「んん!、ひぃん!」  
ようやく舌が歯型のついた頂点に達すると、一気にその豆を跳ね上げる  
「ひぁぁぁん!!」  
途端に媚声が漏れる  
妙に恥ずかしく感じ、ヒカリは指を噛む  
サトシはその薄ピンク色の豆を口に含み甘噛みしていく  
うっすらと滲んだその歯形は、次第ににサトシのものへと変わっていく  
乳首に感じるその熱が、サトシによって浄化されていく  
そんな心地良さがヒカリの官能をさらに引き上げ、乳首に固さが増していく  
 
口に含めてから十分以上もサトシは乳首を離す事はなかった  
ようやくチュポン、という擬音を立ててサトシの口内から先程に比べ明らかに固くなった乳首が、プルンと上を向いた  
「はぁ、はぁ、も、もしかして、サトシって、、その、、、ぉ、、おっぱい好きなの、?、」  
「だ、、だったらごめんね、その、小さくて、、」  
「ち、違っ、、お、、俺は、、その、、ヒカリ、、のだから、、、」  
自らのコンプレックスを謝罪するも途端にサトシはそう指摘する  
両者互いにとんでもなく、恥ずかしい事を言ったようで気まずい雰囲気が充満する  
「、、、その、、そろそろ、、ココも、、」  
「!っ!!そ、そこは、、その、、汚いし」  
その雰囲気を壊すためなのか、すでに濡れた秘部へと指を這わせる  
そこはさっきまで亀頭部が入っていた場所  
気にしない訳にはいかなかった  
「………ヒカリ……そんなの関係ないよ……それにもし本当に穢れているのなら………俺が」  
サトシは秘部へと顔を寄せゆっくりと舌で舐め上げる  
舌が膣内への侵入を拒むよう肉壁で締め上げるも何度も繰り返すうちに、ゆっくりと受け入れていく  
先程とは多少の違いはみせるも、もう一度行為をやり直している  
好きな人と  
その歓喜のせいか、膣奥から勢い良く愛液が流れ出た  
軽くイってしまったようだ  
サトシは溢れ出たそれを丹念に舐めとっていく  
「ヒ、ヒカリ、そろそろ」  
「はぁ、はぁ、はぁ、う、うん」  
自らの陰茎の皮をゆっくりと剥く  
ヒカリの膝を抱え、いきり勃った陰茎を大陰唇へと当てる  
 
――クチュ  
溢れ出た愛液がサトシの亀頭部を濡らす  
ゆっくりとヒカリの膣へと挿れる  
「ふっっっ!!」  
突然ヒカリの悲痛なうめき声がサトシの耳に届く  
見ると懸命にヒカリは痛みに耐えている  
そんな様子を見てサトシはすかさずヒカリの顔へ肩を持っていく  
「サ、サトシ」  
ヒカリの視界に男性特有の、とまではいかないが男の子らしい硬い肩がそこにあった  
「噛めよ、、ヒカリ、、、痛いんだろ?」  
「で、でも」  
「、、、、ヒカリだけが痛いなんて俺は嫌なんだ、、、そりゃ比べ物にならないだろうけど、だからせめて」  
嬉しかった  
自分の気持ちをこんなにも分かってくれるなんて  
迷わずサトシの肩へ噛み付く  
「っつぅ、、よしっ、、遠慮なんかするなよ、痛かったらそのまま俺にその痛み分けろよ」  
「ふぅっっ」  
 
―余りの優しさに鼻の奥がツンツンする  
涙が出そうだった  
本当にサトシを好きになって良かった  
あの時ピカチュウに出会えて本当に良かった――  
 
「それじゃ、、、いくぞっ、、、」  
ゆっくりと腰を動かしミリミリと陰茎は奥へと沈んでいく  
 
ブチィッッ  
 
「っふぅぅぅっっ!!!」  
途端に噛む力が強さを増す  
「クッぅぅぅっっ」  
股間を締め付ける圧倒的な快感  
肩に伝わる激痛  
その両者の刺激にサトシも懸命に耐える  
生温かい純潔の証が股間に伝わる  
 
――もう絶対無理だと思っていた  
それがこうして好きな人に処女を捧げられるなんて――  
 
「ひぐっヒグッ」  
肩に涙の池を作り出す  
「ごっごめん、や、、やっぱり、、痛かったか?」  
慌ててサトシはヒカリの方を見る  
ヒカリはゆっくりと肩から口を離し首を横にふる  
「うれ、、ヒック、、しいの、、ヒック、、す、、好きな人に、、捧げ、、られて」  
「ヒ、、ヒカリ、、、」  
散々惚れていたがますますヒカリが可愛く見える  
まるで泣いた子をあやすようにサトシはヒカリへと唇を重ねる  
先程の激しさとは対照的にゆっくりと優しく、お互いに気を遣いながら  
ゆっくりと腰を動かしていく  
 
っ!!ヒ、ヒカリそろそろ!!」  
とうとうサトシの方が限界を向かえ、ゆっくりと自らの陰茎を引き抜こうとする  
本当は膣内で出したかった、というのが本音だろう  
しかしヒカリの事をもってすればそれは自らのエゴになってしまう  
「!!っっ!!」  
途端にヒカリ膣内の肉壁がサトシの股間に絡みつく  
「ヒッヒカリッ、、!!な、、何を、、!!?」  
「サ、サトシ、お、お願い、、中で、、」  
 
――サトシの愛を膣内で満たしたい――  
その想いがよりサトシの股間を締め上げていく  
サトシもそれに応え一気に奥へと押し込む  
「ヒっ、、カリ、、っも、もう、、」  
「き、来て、、サ、サトシ」  
 
ビクンッビクンッとサトシの股間が脈を打つ  
「ぅ、あ、ああ、す、すごいぃ」  
「サ、サトシの、あ、熱い、、の、、が中で、、、」  
膣内は白濁とした液で満たされる  
その温かさがよりヒカリの幸福感を満たしていく  
 
あれから数十分後、二人は互いの衣服を着ていた  
サトシはヒカリの方に眼を向ける  
「ちょ、ちょっとサトシあんま見ないでよ、、、や、やっぱりこういうのは別で、は、恥ずかしいんだから」  
突然振り向いたサトシにヒカリは制止をかける  
が、サトシは自らの手を顎にかけヒカリの衣服を見て、悩まし気な顔をしていた  
「な、なぁ、ヒカリ、頼みがあるんだけど」  
「???な、何」  
 
 
ポケモンセンターの外ではピカチュウとタケシが二人の帰りを待っていた  
ゆっくりと遠くの方で二人が並んで歩いてくるのを確認する  
無事だった  
「ピカーーーー」  
「おーーーーい」  
ピカチュウとタケシは二人の方へと駆け寄る  
「ピカチュウ、タケシ、はは、おーーーい」  
サトシ達も2人の方へと駆け寄る  
「心配したんだぞ、サトシは無我夢中で行っちゃうし、ピカチュウが一人でケンゴを連れてきてなかなか場所を教えてくれないし」  
「ピカ〜〜」  
ピカチュウはジト目で二人の方を見る  
…さすがに感付いているのだろう、二人の間に何があったか  
おそらく二人に気を利かせて先に帰ったのだろう  
その様子にサトシとヒカリは顔を赤くする  
「…ケンゴはジュンサーさんに連行されたよ」  
「…そ、そうなんだ」  
残念な通告に顔を俯かせる  
さすがに幼馴染、どんな事をされてもその連絡はやはり辛い  
サトシはヒカリの肩に手を乗せる  
「大丈夫だよ、ヒカリ、きっと気の迷いさ、すぐに出てくるさ」  
「サ、サトシ、……うん、そうだよね、…………、さっ次の町へ出っ発〜」  
風でピンク色のスカートが靡く  
わずか数センチ長くしたそのスカートを  
 

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