「ヒカリ、上がろうぜ。ここに止まってても何にも変わらないしな」  
「え」  
 
灰色の風呂で立ち上がったジュンは、足を上げる。  
ヒカリの心はむわむわとして不満な気分になった。  
何故だろう?何となく悲しい気分になる。  
そしてジュンがもう片方の足を上げたとき…  
 
ヒカリが、ジュンに抱きついた。  
 
「ってうわああああぁぁっ!?何するんだよ!」  
「やだ。…だって私とジュン、まだ一つになって無いじゃない」  
 
顔を真っ赤に紅潮させてジュンは叫ぶ。  
ヒカリは潤んだ目でジュンを見詰める。  
ジュンもさすがに可愛そうになったのか再び風呂に浸かり、股部だけを陸地に残す。  
 
「仕込まれてるかも知れねえんだぞ?」  
「それでも構わないよ。だって私は…私は…」  
 
私は…  
ヒカリは一つの言葉を伝えるべく口を開く。  
 
「私は…ジュンのこと、好きだもの」  
「…!」  
 
その言葉を聞いた瞬間、ジュンは引いていた顎を上げる。  
ヒカリも、恥ずかしくて俯いた。  
しかし、ジュンはそれを簡単に受け入れた。  
 
「…本当なのか?」  
「嘘じゃないよ!…私が嘘付いたこと、あった?」  
 
ジュンは首を横に振って、下を向いてしまう。  
ヒカリはジュンの瞳を見つめている。  
ジュンは顔を上げて、ヒカリと目線を合わせる。  
 
「オレも…お前のこと…好きだぜ」  
「ジュン…!」  
 
ヒカリの表情がぱっと、明るくなる。  
両思いだと言うことは、やはり信じられなかったようだ。  
2人ともただの幼馴染みなのだから。  
 
「ジュン…ねぇ、私と恋人になって?」  
「…こんなオレで良いなら…」  
 
ジュンの返事を聞いたヒカリは、心がふわっと軽くなった気がした。  
今、2人が結ばれた。  
 
「さっきの続き…しよ?」  
「わ…分かった」  
 
ジュンは未だに勃起している肉棒を再び握る。  
ヒカリも入りやすいように、股を大きく開いた。  
ジュンは唾を飲み込むと、大きく腰を打ち付けてヒカリに挿入した。  
 
「うあぁぁ!?な、何だ…?さっきよりも何だか…」  
「私も…」  
 
2人ともさっきの挿入は少しの快感と痛みだけだった。  
また、入れるのも大変だった。  
が、今度の挿入はすんなりと受け入れられ、凄い快感だったのだ。  
全く痛みも無い。  
 
「うあっ、んあああっ!」  
「あああああっ!!」  
 
ジュンは声を上げながら腰を引いたり押したりして出し入れを繰り返す。  
ヒカリはあまりの快感に体が動かない。  
その様子に気付いたジュンが動きを止めた。  
 
「次…ヒカリやれよ」  
「私…が?」  
「オレは疲れちまったんだ。ヒカリが動けよ、その方が楽だぜ」  
 
ジュンは笑顔を作る。  
ヒカリは納得して、股を動かし始めた。  
肉棒に前後左右に動く振動が伝わってくる。  
 

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