次世代のジムリーダー……そんなことを誰かが言っていた。  
ホウエン地方のジムでは、今リーダーの入れ替えが進んでいます。  
トウカシティでは最近センリさんが新たなジムリーダーとして活動を始められ、  
ルネシティではミクリさんが抜けたところへ以前ジムリーダーだったアダンさんが戻られた。  
そしてジムリーダーだったミクリさんは新しいチャンピオンとしてリーグの頂点にいる。  
カナズミシティはトレーナースクールを首席で卒業したツツジさんがリーダーを務めているけど  
彼女がリーダーになったのも、そんなに昔の話ではない。  
そしてあたし……フエンタウンのジムリーダーになったあたしも、リーダーとしてはまだ新米。  
トレーナーの挑戦を受けた回数は、もう両の手で数えるには指が足りないほどにはなったけど  
それでも……私はまだ自信が持てなかった。  
みんなはあたしのことを慕ってくれている……と、思う。  
けれども、あたしは今のままで良いのか、いつも迷っている。  
ある人は言った。可愛いジムリーダーさんだねって。  
可愛いと言われるのは、もちろん嬉しい。だけど、ジムリーダーとしてはそれでいいのかな?  
おじいちゃんは強い人だった。威厳ある人で、あたしの憧れ。  
おじいちゃんみたいなリーダーにならなくちゃ……  
だけど新米リーダーのあたしに、おじいちゃんみたいな威厳は保てないよ  
才能はおじいちゃん譲りだって褒めてくれるけど……最近はその才能にも自信が持てない  
今日も挑戦者に負けちゃったしね……相手が苦手なヌマクローだったとはいえ  
そのヌマクロー一人にあたしの手持ち四人がみんなやられちゃうんだもん。  
なんか……空回りしてる。無理してる。それは自分でも判っているんだけど  
でもどうすればいいのか……その答えが見つからない。  
「……はぁ」  
溜息が漏れる。最近悩んでばかりだ。  
「温泉にでも入ろうかな」  
言葉が漏れる。頭をスッキリさせるなら、温泉に入るのが一番。  
子供の頃から身に染みついた習慣からなのか、あたしの足は自然と露天風呂へ向かっていった。  
 
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「……あっ」  
露天風呂は混浴だし誰でも入れるから、そこに先客がいる事なんて珍しい事じゃあない。  
だけど……もうだいぶ夜も更けてきたこんな時間に、先客がいるとは思っても見なかった  
しかも先客は地元の、馴染みのある人達ではなく……あたしが今日負かされた、挑戦者だ。  
「ああ、俺はもう上がるところだから、ゆっくりしていってくれ」  
腰を上げ湯船から出ようとする挑戦者。引き締まった身体が湯気の隙間からチラチラと見える。  
男の人の裸を見るのは、初めてじゃない。温泉町で暮らしてるから、こんな事もしょっちゅうだし……  
なのに、私は自分の頬が赤くなっていくのを実感していた。  
相手が若いから? とてもたくましい身体だったから? 理由は……よく判らない。  
「あっ、待って……」  
そして、思わず彼を引き留めてしまった理由も、よく判らない……  
「ん?」  
どうしよう、考え無しに引き留めちゃった……なにか、なにか口実……  
「あの……ちょっと話、聞いて貰って良いですか?」  
あたしの言葉に、再び腰を下ろす彼。どうしよう……話って、何を話せばいいの?  
あたしはタオルで身体を隠しながら湯船に足を入れ、彼の側に腰を下ろした。  
本当はタオルを湯船の中に入れるのはマナー違反だけど……今は仕方ないよね。  
「あたし……ジムリーダーに成り立てで、こう、おじいちゃんみたいに威厳がなくて……」  
頭では軽くパニックを起こしていたのに、何故かあたしの口はすんなりと「聞いて欲しいこと」が口をついた。  
確かに、これはあたしが誰かに聞いて欲しかったこと。  
けれども、その相手が彼で良かったの? 今日会ったばかりの彼で……。  
戸惑いながら、でもあたしは彼に自分の悩みを全て吐き出していた。  
彼はといえば、あたしの話を真剣に聞いてくれている……やだ、じっとあたしのこと見つめて……  
あたしはまともに彼を見ることもままならず、俯いたまま相談を続けていた。  
「威厳なんてのは、口調や態度で変えられる物じゃないからね。こればかりは経験だよ」  
経験……彼からのアドバイスは、今のあたしではどうすることも出来ないもの。  
でも、たぶん彼の言うことは正しい。  
「肩に力を入れて無理するより、もっと自然に、君らしくやればいいさ。焦ることはないよ」  
焦り……そうね、あたし焦ってる。  
自分でも気付いていたことだけど、人から指摘されると自分で気付くより深く自分に言い聞かせられる気がする。  
「自分らしく……ですか。そうですよね、そうじゃないと、みんな戸惑っちゃいますもんね」  
実際、戸惑っていたと思う。特にあたしのポケモン達は……指示を良く聞いてくれてるけど、あたしが迷ったままではうまく戦えないもんね。  
「そーいうこと。ま、君の場合威厳なんか無くったって、充分人を惹き付けられるから心配ない」  
「え?」  
ふと顔を上げれば、彼があたしの側までにじり寄っている。  
「女性として魅力的だからね、君は。そんな君に惹かれてるジム生も多かったみたいだけど?」  
マジマジと、彼があたしを……顔から、その下へ……湯船につかっているあたしの身体を見つめている。  
「そっ、そんな事は……やだ、そんなに見ないで……」  
恥ずかしい。言われた言葉も、見られていることも……今になって、あたしは異性が裸同士でいるという事実を思い知った。  
 
「俺も君に惹き付けられそうだよ……」  
そう言いながら、彼の手があたしの肩に触れる……と思ったその刹那には、ぐっと彼の方に引き寄せられていた。  
「ちょっ、止めてください……」  
肩から手をふりほどこうと、あたしは身体を揺すり抵抗する。けれど彼の手は力強くあたしを掴み放さない。むしろもっと彼の方へと引き寄せられていく。  
「ダメだよ、肩の力を抜いて……あるがままを受け入れるんだろ?」  
「これはそれとは、あの……あたしそんなつもりで……」  
……でも、どんなつもりだった?  
ただ悩みを聞いて欲しかっただけ? だったらなにも、こんな場所でこんな状況でなくても……もっと言えば、彼でなくても……  
けれども、あたしは何故か、今この時この場所、そして彼を選んでいた。  
何故?  
先ほどまでの戸惑いとは違う、新たな戸惑いがあたしの思考を鈍くする。  
「これも人生の経験。悪いようにはしないよ」  
ドラマなんかでよく見る、男の人の口説き文句。そして十中八九、その場限りの言い訳……ドラマでは。  
判ってる、判っているのに……何故? あたしは……ドキドキしてる。怖くは……ない。  
でもこれは……こんな事は……あたしの小さな抵抗は、まだ続いている。  
「あの、やだ、ダメ……んっ!」  
彼の顔がゆっくりと近づき、あたしの唇を塞いでしまった。  
これって……キス? あたし、この人とキスしてる?  
あたしは彼にギュッと抱きしめられながら、長い長いキスを、ファーストキスを、続けている。  
気付けば、あたしはもう抵抗するのを止めていた。  
「どう? 良い経験だっただろ?」  
判らないよ、そんなこと……良かったのかどうかなんて……ただ、悪くは……無かったと、思う……。  
頬が熱い。あたしの顔は煙突山の溶岩みたいに赤くなっているんだろうな……恥ずかしくて、言葉が出ないよ。  
「それじゃあレッスン2。もっと大人のキスを楽しもうか」  
「え? やっ、まだそ……ん……」  
また重ねられた唇。そればかりか、今度は違う何かが……これって、舌? 彼の舌があたしの口の中へ……  
クチュクチュと、湿った音が聞こえる。あたしは瞳を閉じてされるがまま、彼にされるまま「大人のキス」のレクチャーを受けている。  
気がついたときには、あたしの腕が彼の腰にまわされている。やだ、あたし自分から彼に抱きついてる……。  
「流石、飲み込みが早いね」  
何が「流石」なんだろう……あたしはただされるがままにキスをしているだけで……  
のぼせたわけではないけれど、あたしはただぼーっと彼を見つめている。  
そんなあたしに、彼が微笑んで……あたしは自分から、彼の唇を求めていた。  
「んっ……チュ、クチュ……」  
自分で言うのも何だけど、あたしは何事にも積極的な方だと思う。何事にも熱くなる性格だと。  
けれど、こと恋愛となると……今まで興味がなかったから、自分がこんな大胆になれるだなんて、考えても見なかった。  
これからたぶん、もっと凄いことになっていく。あたしはそれに、期待し始めて、積極的になってる……  
 
「んっ!」  
いつの間にか彼の抱擁は解かれ、彼の手はあたしのお尻に。キスしながら、されながら、あたしはお尻を撫で回される。  
昔、不埒な男性にさわられてしまったことはあったけど、あの時はただ不快で、その人を思わず蹴り飛ばしちゃったっけ  
だけど今は、彼の手がこそばゆく、それでいて……なんか心地良い。  
「引き締まった、良い身体してるよね……ホント、君は魅力的だ」  
あたしから離れた唇が、そう囁く。あたしはただ、照れるだけ。  
「このウエストも細くて綺麗だし……」  
お尻を触っていた手が、あたしに触れたまま上へと動いてくる。腰に到達したその手はお腹の方へと移動し……  
「胸も綺麗な形をしている。弾力もあって、ほら、俺の手によく馴染んでるよ」  
彼の指が、あたしの胸の形を僅かに歪ませる。  
「んっ……」  
思わず声が出てしまう。けれど不快感はもちろん無く……今まで感じたことのない、奇妙な高揚が全身を駆けめぐる。  
「ここの色も綺麗だ……」  
彼の指が、あたしの、その……乳輪を……なぞるようにくるくると動く。  
「ふふ、軽く起ってきたね。気持ちいい?」  
彼があたしの……乳頭を……チョンチョンと軽く突きながら尋ねてきた。  
「そんなの……判らないよ……」  
恥ずかしくて、なにがなんだか……  
判るのは、されていることを不快に感じることがないのと、それをしているのが彼だって事と……あたしの息が、ちょっと荒くなってきていること。  
「じゃあ、もっと判るようにしてあげる」  
彼は強引にあたしを後ろ向きにして、後ろからあたしに抱きついた。  
そして彼は両手で、あたしの胸を揉み出している。  
「ん、なんか……くすぐったいよぉ」  
「それをそのまま感じて。気持ち良くなってくるから」  
何が「気持ち良い」という感じなのか、あたしにはまだ判らない。  
だけど、あたしはだんだん……彼が胸を揉んでいる、というこの現実自体が……心に染みこんでいくようで……それが心地好かった。  
「あっ、ん……なんか……んっ!」  
彼があたしの胸を揉んでいるんだ……その心地よさが、次第に身体を熱くさせて、あたしの胸が……切ないほど彼の手をどんどん求めていく。  
「やっぱり……アスナは可愛いな」  
ただ息を荒げるだけのあたし。されるがままのあたしに、彼が囁く。やだ、あたしもっと……熱くなってる。  
「やっ! そこは……あんっ!」  
片方の手が胸を離れ、お腹を伝い、あたしの……あそこ、に……触れた。  
流石これには、あたしは驚きの声を上げ、身をよじって逃れようとしてしまう。  
けれど、彼はそれを予期していたのかぐっとあたしを抱き寄せそれを許してくれない。  
「大丈夫、任せて……ね。素直に、肩の力を抜いて受け入れればいい……」  
そんなこと言われても……慣れない感触に、あたしは戸惑うしかない。  
けれど……彼の指は巧みに、あたしの敏感な部分を刺激し続けて……あっ、そこはあたしが熱くなっちゃうところ……  
 
「アスナは、ここ、自分でいじったことは、ある?」  
顔から火が出るって、たぶん今のあたしのことを言うんだ……唇を噛みしめ、あたしは俯いてしまう。けれど……  
「ね、教えてよ」  
「やんっ! そんな、いっ、いじっちゃ……んっ!」  
敏感なあたしのそこに、彼の指が容赦なく迫る。  
軽く触れてみたり、撫でてみたり、時には押しつけたりこね回したり……強弱緩急入り乱れた彼の指が、あたしに早く応えてと急かしている。  
「たま……に、あの、よっ、夜と……か……」  
「そっか、アスナはここをいじってオナニーするんだ」  
「やっ、そんな言いか……んっ!」  
恥ずかしい、とても恥ずかしい……あたし、彼にはしたない女って、思われたかな……  
「本当に可愛いよ、アスナ……」  
彼は後ろから、あたしのうなじにキスをする。可愛いだなんて、こんな時にまた……  
「ここも乳首も、随分起って敏感になってきたかな」  
「やっ、もう、ダメ……そん、な……いっ、いじめ、ないで……」  
「虐めてないよ。ほら、君だってこんなに悦んでるじゃないか」  
彼があたしのあそこから指を放して、それをあたしの目の前にまで持ってきた。  
指先が濡れている。それはたぶんお湯なんかじゃなくて……  
「アスナ、君が欲しいよ」  
欲しいって……そういうこと……だよね?  
あたし、あたしは……  
「あたし、その、はっ、初めて……だから……」  
あたし……彼と、その、しちゃうんだ……あたし、彼に初めて、あげちゃうんだ……  
それをあたし……喜んでる? 今日会ったばかりの挑戦者に、あたし捧げちゃうんだ……  
どうして? あたし……熱くなってる。  
「全部任せて。痛いだろうけど、君なら大丈夫だよ」  
根拠なんか、たぶんない。彼にもあたしにも。けれど、彼の言葉は……何故か信じられる。  
あたしは彼に片足を持ち上げられながら、彼の首に腕を回し全てを彼にゆだねた。  
こんなところで、こんな姿勢であたし……しちゃうんだ。彼に、あたしを女にして貰うんだ  
なんか凄く……変。変だけど、それが……あたしを妙に熱くさせているのが、自分でも判る。  
「……んっ、くあぁあ!」  
ゆっくりと彼のが入ってきた。あたしは反射的に片足でつま先立ちをして腰を上げてしまうけど、もう逃れられない。  
そして彼は一気に、腰を上げた。あたしは痛さに、上げた腰を落としてしまう。  
「……ありがとう、君の、確かに貰ったよ」  
ありがとうって、こんな時に言う言葉?  
「それじゃ、動くからね」  
「待って、あたし……んっ、いっ、くう……」  
彼のものが、あたしの中で動き出す。あたし、今彼にされちゃってるんだ……痛みがそれを実感し、気持ちがそれを受け止める。  
「大丈夫?」  
「へい……き……ん、だい、じょう、ぶ……」  
痛い。けど、なんだろう……この高揚感。気持ち良くはまだないけど……熱い。あたしの心が、熱い。  
「アスナ……可愛いよ。とっても綺麗だ……」  
「こん、な、とき……んっ、いわ、ないで……よ……」  
痛みに耐えるだけのあたし。でも彼は、そんなあたしの全てを支えている。身体も、行為も、気持ちも……。  
 
「アスナ……好きだよ」  
「あっ……ん、んっ!」  
好き? あたしを? それって……でもそうだよね、好きじゃないと、こんな事……  
ああ……そうか。あたしは今更、気がついた。何であたしが、こんな事になったのか。こんな時に、熱くなっているのかを。  
「あたしも……すき、すっ、んっ! すき……すきぃ!」  
あたし……一目惚れしてたんだ。たぶん、初対面の時から。  
バトルが強くて、どこか優しそうで、でも頼りがいがありそうで、体つきも男らしくて……  
そうよ、彼はあたしの、理想のタイプ……あたしが目指す、ジムリーダーの理想そのもの  
ううん、ジムリーダーとしてだけでなく……理想の男性、そのもの。  
だからあたし、こんなに熱くなれたんだ……おかしい。今更こんな事に気付いて、そして、気付いたから尚更、あたしもっと熱くなってる。  
「ごめん、そろそろ……」  
「あ、あの……あたし、あたしの、なか、なかに、んっ! だし、て、いい、から……」  
流石の彼も、あたしの言葉に驚いたみたい。そうよね……初めてなのに、こんな事言い出すんだから。  
でもあたしは……彼の全てが欲しくなった。初めてだからこそ、彼のが、欲しい……。  
「行くよ、アスナ……」  
「きて、きて、あたしの、なか、に、だして、だし……いっ! ぐっ……だし、て、ね……」  
まだ痛い。まだ気持ち良くはない。けれど……心地良い。あたし、彼のを受け止められるんだ。その思いが熱く、心地良い。  
「アスナ、アスナ……くっ!」  
「あ、これ……あは、でてる……ん、だ……んっ……あはは、嬉しい……」  
熱い、熱いよ……彼のが、とても熱い。そしてあたしの心も、とっても熱くなってる。  
「ありがとう……あなたの言うとおり、良い経験だったよ」  
でも……これで終わりなんて、ちょっと寂しい。そんな事を思っていたら……  
「まだだよ。君がまだ逝ってないからね。続きを……そうだね、まずはここを出ようか」  
彼の誘いが嬉しくて、あたしは思わず、彼の唇に飛びついてしまった。  
 
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自分の部屋に男性を招いたのは、初めてじゃない。というか、その手のことに疎い私は気にもしなかったことだったから。  
でもあたしは彼を自分の部屋に招いて……ちょっとだけ、後悔した。  
あまり女の子らしい部屋じゃないから。  
けれど彼は……あたしもだけど……そんな事を気に掛けてる余裕なんて無い。  
熱くて、心も体も熱くて、あたし達は着たばかりの服をすぐに脱ぎ捨て、ベッドに飛び込んでいた。  
「や、そんなとこ……舐めるなんて……ゆっ、指、そこ……んっ!」  
彼はあたしをベットに寝かせると、あたしの胸を揉みながら乳首を嘗め回してきた。そして空いた手で、あたしの敏感なあっちをいじり始める。  
既に熱くなっていたあたしの身体は、更に更に、熱さを増していく。  
「もうこんなになって……アスナって、いやらしい娘なんだ」  
「そんなこと、言わないでよ……あなたが、もっといやらしいから……でしょ?」  
「ふふ、そうだね……二人とも、いやらしいんだ……」  
彼の慣れた手つきが、あたしをどんどん熱くさせ、あたしはそんな彼の指に、もう馴染んできている。  
彼が触れるところは何処でも、あたしを熱くさせる。  
胸も、腰も、お尻も、そして……敏感なところや、その下にある、開通した大事なところも……  
「ねえ、もうあたし……」  
自分から彼を強請ってしまう。本当に、あたしはいやらしい娘になっちゃったんだ……  
「ああ、俺も我慢できないよ……いくよ、アスナ」  
二度目に迎え入れる彼……熱くいきり起ったそれが、あたしをもっと熱くする。  
「いっ……ん、あっ! んっ……ん!」  
「まだ痛い?」  
「いたい……けど、へいき……さっき、より、いたく、ない、から……もっと、うごいて、いい、よ……」  
彼はあたしの言葉を受け、腰を更に深く、更に早く、動かし始める。  
パンパンと、二人の肌がぶつかる音が部屋に響く度、あたしの身体は熱さを増していく。  
「あっ、ん……なんか、へっ、へんな……んっ、あぁ!」  
痛みの奥で、何か、何か別の……これって、まさか……これが、「気持ちいい」なの?  
「それ、それをもっと感じて……アスナ、気持ち良くなって……」  
「これ、これが……きも、きもち……いい? いっ、ん! これ、これ、あ、あつい、あついのぉ……んっ、ん!」  
熱い身体の内側から、別の暖かみ……心地好い感情がどんどん溢れてくる。これが、気持ちいいってことなんだ……。  
「アスナ、アスナ……」  
「あっ、ん、きも、ち、いい……ん、あっ、あん! これ、これが、んっ! あた、あたし……もう……」  
溢れる気持ちよさが止まらない。これ、もしかして……  
「あた、し、いっ、いく……いっちゃ、いっちゃう、の?」  
「逝って、アスナ……俺もそろそろ……」  
「いっ、いく、の、あたし……いっ、いく、いくん、だ、あた、し、いっ、いっ! ん、い……あん、あっ! い、いく、いく、いく……いっ、ん、い、あ、ん、んん!」  
身体が勝手に跳ねる。熱くて熱くて、とても心地好くて気持ち良くて……あたし……逝った、の?  
あたしは背を弓のように伸ばしながら、彼がまたあたしの中に彼の熱い思いが注がれていくのを感じて……あたしは、今とっても幸せな気分に浸っている。  
「逝けたね……アスナ、二回目で逝くなんて本当にいやらしいな」  
「もう……あなたが任せろって言うから……あたしをこんなにしたの、あなたのせいでしょ?」  
ちょっと怒ってみせるあたし。彼はそんなあたしを見て、豪快に笑ってる。  
そんな彼を見て、膨らませたあたしの頬はすぐにほどけ、声を上げ笑っていた。  
 
 
 

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