最近、お腹が張ってる気がする。お通じもあまり良くないし、何より押されると痛い。
スイクンと姦通したことはママに言ってない。だってそれはトレーナーというか人間じゃないって言ってるみたいだし。
もう、戻れないから。
今日もスイクンに力を与えなければならない時間だ。クリスは重い足取りで誰もいない茂みに入る。トレーナーさえ通らない茂みで、スイクンの種付けを受ける為に。
「今日も、なの?」
ボールから出たスイクンはクリスが服を脱ぐのを待っている。クリスと言えば、毎晩のことで、痛みが続いていた。そろそろ限界だ。
一枚一枚衣服をはぎ取るクリスを見ていたスイクンが動いた。我慢できないのではない。クリスがいきなりお腹を押さえたからだ。
「うっ、痛いっ!」
初めて感じる、締め付けられるような痛みと、お腹の筋肉全てが動く感じに、クリスは地面に突っ伏した。主人の異常事態を察知すると、素早くクリスを乗せて走りだした。揺られる背中の上で風を見てる記憶で、クリスの意識は飛んだ。
「えっ!?なにこれ!?」
スズの塔の時のように手は上に拘束され、足は恥部をわざわざ見せるように開いていた。
違うのは、焼け焦げたような空間。そして何より、ただならぬ気配が3つもする。一つはスイクン、もう二つは…
ケダモノの鳴き声だ。どれもそろってクリスの開かれた陰部を見ている。恥ずかしいと思う以前にお腹が痛くてそれどころじゃなかった。
「う〜ん、う〜ん」
臍の下あたりからだ。ものすごい圧力で全身を押している。もう痛いを通り越して壊れそうだった。何が起きているか解らず、怖くて涙が出る
「はっ、はっ、は〜ぁっ!ああああ!」
壊れたかと思うばかりにクリスは叫んだ。獣たちはそれを冷静に見守っている。
ついに何かがお腹の中で移動を始める。さっきより疼痛が増し、声にならない叫びをあげ、クリスは力を込めた。
「助けてスイクン!痛いよ!死んじゃう!!!ああっ!」
今まであったものが、さらに体外へ移動している。それは入口でも触れるほどのところまできた
獣たちは息を荒くし、クリスの産道から見える白いものを見つめた。
「ぎゃああああ!!」
最後の力を振り絞ってクリスは叫ぶ。会陰の一部を切り、ゆっくりと白くて丸いタマゴがコロリと出てきた。
獣たちはタマゴを見つめ、匂いをかいだり、形を調べていた。
クリスの方は、もう何がなんだか解らず、自分が受けた痛みを必死で堪えていた。ふと見ると、乳頭から白いものが流れているのに気付く。
「なにぃっ!?スイクン助けて!スイクン!」
パニックになった主人に応えるようにスイクンが寄って来る。そして乳頭に頭を近付けると大きな舌で、白い液を舐めとった。
これは出産時の初乳であり、生まれた子に与える、栄養の塊のようなものだが、タマゴでは不要と、スイクンは両方の乳房から、吸い取るように口をつける。
「あぅっ、あっ…」
究極の痛みを味わった後だと言うのに、早速官能的な声が漏れる。それを見た虎のような獣がスイクンに話し掛けたようだった。
「な、今度はなに!?」
スイクンは虎にけしかけたとしか思えなかった。タマゴを産んだばかりのクリスの産道に、自らの雄を、しかも雷のエネルギーをまといながらぶち込んだのだ。
産道は麻痺し、痛みは何も感じない。ただあるのは、ひたすら突かれていて、しかもスイクンのよりも長く、奥まで入ってくること。
「あっ、お腹やぶれちゃうっんぁっ!」
乳をスイクンに、下を虎に攻められ、成すがままになっているクリス。もう一匹のライオンは、一人と2匹の営みを大人しく見ていた。助けてくれるかもという淡い期待は、数分後に吹き飛ばされる。
虎は十分満足したのか、白濁とした液体を大量に放った。そしてふとクリスから離れると、ライオンのようなポケモンと変わったのだ。
「まさか…スイクンっ!」
二重の意味でハメられたことに気付き、スイクンに会うことを止められたこと、戦うことを止められたことを思い出した。
「スイクンっ、ちょっ、やぁっ!」
助けてを求める声はこの後、2時間以上も続いたという。